東京特許許可局とは、かつて東京都内に存在した幻の局の一つである。
概要
日本国内では、2014年現在、経済産業省の外局として特許庁が存在するが、経済産業省が発足する前はこの局が担当を行っていた。全国47都道府県で唯一特許を認定する場所として存在しており、中で働く人間は地方公務員の扱いで朝8時に開局し夕方5時には閉局していた。この局では書類審査でしか特許を認めないためFAXでの申請は無効、電話での登録は不可、カプラや電話回線を使った通信による審査も無効だった、なお時代背景により現在では一般的となっている電子メールなどは一切なかった。こういった事情から、日本全国から飛行機や電車バスを乗り継いで重要な社外秘の資料をもった会社員がこの場所に押しかけ審査が通った会社員は会社で英雄のように扱われ通らなかった会社員は給料を一時減らされるなどの処遇を受けていた。
時代が高度成長期を迎えるにつれ競争が激しくなって行く最中、審査に対して特許の申請が多くなって行き行列を作ることもしばしば目撃された。更に特許の件数が日に日に多くなって行くため過去との相違などを人力検索などの人海戦術で行っていたため時間がかかるようになり長時間の行列ができるようになった、この行列にあやかろうとこの局の前では弁当やお茶などの販売業も盛んだった。また、当時の交通事情から遠くからやってきたサラリーマンが会社の命運がかかった特許を肌身離さずもって布団や毛布とともにシャッター前に寝ている姿が目撃されており場合によっては数日間になることもあるため近所のホテル・民宿はほとんど満室でありそれらが取れない会社員は近くの公園・空き地にテントを貼って野宿していた。
更に時代が進み特許に一分一秒を争う時代となり、ライバル会社が居る場合、局の前で殴り合いなどのケンカが起こったり花見のように場所を占領する会社が出始める、一部の会社は結託や談合をしてまとめて依頼する賄賂を渡してその場から立ち去らせるなど日に日に治安が悪化し始め、近隣住民から「暴動が起きている」「テントで公園が使えない」「道路が占領されている」「猫かわいい」「犬わんわんお」などの苦情が相次ぎ、暴動においては、おにぎりと缶ビール・枝豆の取り合いのような些細な事でも警官隊を導入しても解決でもきず、ついには陸上自衛隊を動員し炊きだしまで行う事態もあった。こういった事態はやがて当時の社会問題となっていった
この事態を重く受け止めた「東京都」と「日本政府」は、「日本経団連」と「中小企業団体」に、「徹夜禁止」「ゴミは持ち帰る」「会場内は走らない」「着替えは指定された場所で」「最後尾の看板に性的な落書きをしない」といったルールを設定したがあまり事態は解決しなかった。当時の通商産業省のトップが「私もあの行列を高層ビルから見ることがあり、劇場でみたアニメではないが・・・「見ろ人がゴミのようだ」と何度も言った」と発言し辞任に追い込まれた。やがて、当時の国会答弁において与野党からの「東京特許許可局の扱い」の代表質問に対して、当時の首相が「これ以上の収拾は不可能であり事態は困難を極める、そのため国に新たに機関を設け数年以内に対応するとし、暴動など悪質な会社に対しては罰則を設け、局の人海戦術に対しては現在採用できるすべての方法・技術を模索する」と発言することで事態を収拾に向かわせた。
なお、既に場所はなくなったため、現在では見ることができないが昭和の懐かしい記憶となっている。
・・・東京特許許可局とは、早口言葉の一つ。で、冒頭のような場所は存在しない。
日本国内で言われる有名な早口言葉の一つで「トッキョ」のような小さな「ツ」や「キョ」を連発して発言することにより舌・唇・発声が上手くできなくなり「トウキョウトッキョキョキャキョク」のように正しく発声できなくなる。主に「アナウンサー」や「声優」「俳優」などの登竜門の位置づけ的な早口言葉であり「青巻紙赤巻紙黄巻紙」「あめんぼあかいなあいうえお」と同じような位置づけである。
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