激突!とは、1971年(昭和46年)にアメリカで製作されたテレビ映画である。原題は「Duel」。
日本では1973年(昭和48年)に劇場用映画として公開された。
概要
謎のトレーラーに追跡されるという恐怖と緊張感を描く活劇。
急ぐあまりに1台のトレーラーを追い越したところ、そのトレーラーに執拗に追跡されはじめた主人公が、必死に逃走し、その末に対決するまでを描く。
元は短編小説であり、原作者のリチャード・マシスンの自身の経験談である「トラックドライバーの傍若無人過ぎる危険な運転」をヒントにこの小説は書かれている。
これをテレビ映画化したのが当時まだ野生のプロから脱却したばかりの25歳のスティーブン・スピルバーグ。
あらすじ自体はシンプルだが、卓越したカメラアクションとスピード感溢れる演出で一世を風靡し、一躍ハリウッドにその名を知らしめる。
得体の知れない恐怖の対象であるトレーラーを、運転手を一切映さずに怪獣のように演出する[1]など、多くの斬新な描写が当時の観客に衝撃を与えた。
アメリカでの公開から40年経った今でも決して色あせることなく、ロードレイジムービーの原点にして頂点である。
こぼれ話
- 主人公が老夫婦が乗った車に助けを求めるシーンは、後年公開された「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の一シーンとしてオマージュされている。
- 前述の通り、先進的で斬新な演出であったが為か、後年製作された同様のテーマの映画やテレビ番組でパロディやオマージュされたシーンが多々ある。(Ex:トンネル・踏切のシーン等。)見比べてみるのも面白いかもしれない。
- 現在日本で販売されているDVD版の日本語吹替版の他にTV吹替版として穂積隆信版と徳光和夫版が存在する。
日本語訳のみならず、効果音の付け方がかなり違うので機会のある方は聞き比べてみるのもいいかもしれない。 - 『ジョジョの奇妙な冒険』第3部の「ホイール・オブ・フォーチュン」との戦いのエピソードは、この映画へのオマージュとなっている。
- 撮影地はカリフォルニア州パームデール付近のハイウェーである。
関連動画
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DVD映像特典として監督のスティーブン・スピルバーグ、脚本のリチャード・マシスンのインタビューも収録されている。
何故あのトレーラーに決まったのか、何故主人公の車が赤色なのかなどを知りたい方はどうぞ。
関連項目
脚注
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