無線LANケーブルとは、見えないはずのものである。
概要
2017年10月16日、Wi-Fiという無線LANで使用されている暗号化技術「WPA2」にセキュリティ上の脆弱性が見つかったという報道が各所で話題になった。無線LANの重要な技術に脆弱性が見つかったことにより、Twitterでは「有線LANで接続するべきでは?」という声が挙がっていた。
時を同じくして、フリマアプリのメルカリで「無線LANケーブル」なるものが出品されていることが判明。誰もがジョークだと思い、中身を確認するとただの有線LANケーブルであったことが分かると、誰もがツッコミを入れるような事態となり、Twitterのトレンドに入るまでとなった。あくまで推測ではあるが、なぜ無線LANケーブルとして出品されたのかは、恐らく「インターネットモデムと無線LANルータを繋ぐケーブル=無線LANケーブル」(IT mediaの記事より引用)という認識から生まれたのではないかと言われている。
ちなみにこの無線LANケーブルは2016年の年末にも話題になっていたらしく、定番のネットスラングとして定着しているらしい。
実は存在している?
そんな架空の存在として扱われている「無線LANケーブル」だが、見方によってはあながち間違いではない商品が実はある。
それは東芝テックが販売する「ARESPO」という無線LAN構築システム。これは「漏えい同軸ケーブル(LCX)」と呼ばれるケーブルを使用し、アクセスポイントから発せられる信号を長いケーブルを通して遠くに伝達しながら、ケーブルに開けられた穴から電波を漏らして送受信ができるようにするシステムである。折れ曲がっていたり、電波が入らないような地下であったり、特定の机などの限られた部分だけでの利用としても使えるという強力なメリットを持っている。
この「漏えい同軸ケーブル」こそ、見方によっては「無線LANケーブル」と言えるものである。まぁ、これも「無線LAN(を遠くに伝達するための)ケーブル」ってことなので正確ではないけど。
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