猛禽類(もうきんるい、英:bird of prey)は、鋭い口ばしとかぎ爪をもち、他の動物を捕食する大型の鳥の総称。ワシ、トビ、タカ、コンドル、ハヤブサ、フクロウなどが代表的である。
概要
猛禽の「禽」は、「鳥」を意味しており、「猛々しい鳥」という意。
主にタカ目、フクロウ目、ハヤブサ目(タカ目からコンドル目を分ける場合もある)に属する鳥類のことを呼び、一般的に空中の生活における生態系の頂点に位置する例が多い。
狩りをするためにその体を進化させたといわれ、よく見える目と鋭い爪と口ばし、強く頑丈な脚を持っている。
なおタカ目の仲間とハヤブサ目の仲間は特によく似た見た目をしているが、互いに似ているのは収斂進化の結果と言える(鳥類ではよくあることだが)。
猛禽類は空中の生活の場では頂点に立つものの、他の大型種のように広い縄張りを持っていないため維持された生活が送れず、世界中の多くの地域で絶滅を危惧されている。
一部は人間界に順応し、都市で狩りを行っている例もある。
ワシやタカなど基本的には凛々しく精悍なビジュアルをしており、雄々しさや力強さを感じさせるため紋章や旗などのシンボルに採用されることも多い。アメリカ合衆国の国章にはハクトウワシが、ロシア連邦の国章には双頭の鷲が採用されている。
猛禽類は孔雀やインコなどのように水色や緑色などの華やかな羽毛ではないが、それがシンプルで落ち着いたカッコよさにも繋がっている。
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