猪狩守とは、ゲーム「実況パワフルプロ野球」シリーズに登場する架空の野球選手(投手)である。
概要
パワプロシリーズのサクセスモードにおける主人公のライバルである。初登場作品はパワプロ4。ポジションは投手で、左投げ左打ち。
球速・制球力ともに優れており、多彩な変化球を操る。また、野手能力も極めて高い。
4~10までは主人公の同期として登場。11以降は世代交代に伴いライバルの座を退き、主人公の指導者的な立場となる。14では猪狩カイザースのプレーイングマネジャーとなるが、年齢のこともあり、投手、野手能力ともに少々衰える。
彼と同期の作品は第一世代(または猪狩世代)と呼ばれ、プレイヤーからの人気も高い。
プライドが非常に高く、自己主張の激しい性格。自らを天才と呼ぶなどとにかく自信家だが、結果を出し、その陰でひっそりと特訓を重ねる努力の人である。
主人公に対しては基本的に見下したような態度を取る。しかし、実力をつければ、口には決して出さないがライバルとして認めるようなところがあり、だからこそ本気になって張り合おうとするのである。重度のツンデレである。
誕生日は12月24日。猪狩コンツェルンの御曹司。猪狩進という1つ下の弟がおり、兄弟でバッテリーを組んでいる。また、両親ともに登場しており、母親の静は美人で年齢より若く見える。
幼い頃からジャイアンツの桑田真澄選手に憧れ、背番号18を奪うことに燃えている。
作品によっては彼との友情が成立した際やライジング取得イベントで専用BGMが流れる事がある。
キャラクターモデルは『巨人の星』の花形満。苗字の由来は『新世紀エヴァンゲリオン』の碇シンジ、名前の由来は『宇宙戦艦ヤマト』の古代守から。
ちなみにカナヅチである(本人は強く否定)。
eBASEBALLパワフルプロ野球2022から声がついた。声優は土岐隼一。
経歴、変遷
経歴は、あかつき中学-あかつき大附属高校-あかつき大学-読売ジャイアンツ-猪狩カイザースとなっている。[1]
初期の性格はかなり悪く、主人公の活躍を妬んで盗み聞きや告げ口(4)、果ては主人公の彼女を略奪する(4、5)など、もはや「ただの嫌なヤツ」だった。
しかし、やがて作品が進むにつれて修正されていき、特に友情タッグイベントが追加されたパワプロ8以降は(嫌味な性格は相変わらずだが)、お互いを高めあう主人公の良きライバルとなった。その後は前述の通り、パワプロ11で第二世代の友沢亮にその座を明け渡した。
サクセスレジェンズやパワポタ等の新シリーズで「第一世代」のライバル達と共に復活を遂げ、プラットがPS3とPSP以降のメインタイトルの2010や2011、VITAが加わった2012、2013でも主人公のライバルとして出演し続けている。
2014以降はサクセスモードでの出番は全国大会の対戦相手程度の出演であるが、その代わりパワフェスモードでライバルとして登場(あかつき大附属高校所属)、勝てば仲間にすることも可能である。
2024-2025でパワフルフューチャーズ編を選んだ場合、60代の姿で登場。猪狩コンツェルン総帥兼猪狩カイザースVの監督となっている。轟翼デビルアイズの蘆木央那の悪事を暴いた後、フューチャーズと共に強くなった主人公と戦いたくなったとし、物語終盤にVRプロリーグに入団し、最盛期の力を引き出して主人公と勝負する。
また、実況パワフルサッカーでは、サッカー部の不甲斐なさを見かねてサッカー部に野球部と兼部という形で入部する。こちらでも高い能力を発揮し、必殺シュート(ライジングシュート)まで習得している。
現在の能力(パワプロ2020)
投手能力
球速 | コントロール | スタミナ | 変化球 | オリジナル変化球 |
---|---|---|---|---|
149 | A82 | B78 | スライダー4・カーブ4・フォーク4 | ライジングキャノン[2] |
能力 | 対ピンチB、回復C、調子安定、リリース○、スタミナ限界 | |||
その他能力 | 人気者、速球中心 |
野手能力
弾道 | ミート | パワー | 走力 | 肩力 | 守備力 | 捕球 |
---|---|---|---|---|---|---|
4 | F35 | A82 | C60 | C68 | C65 | C65 |
能力 | パワーヒッター | |||||
その他能力 | 強振多用 |
見ての通り文句無しのでエースであり、しかもホームランも打てる二刀流キャラである。ただし、サブポジには野手はつかない。
激闘第一高校で猪狩を入れておくだけでエースの鶴屋勝の穴だった投手の安定感が格段に違う。
アプリ、サクセススペシャルでは、通常では鉄腕(投手)、切磋琢磨(野手)、【あかつき】ではマインドブレイカー、【アフロ猪狩】では祝福、勇猛果敢の金特のコツの他、ソニックライジング、【好敵手】では好球必打(野手時)、勇猛果敢(投手時)かカイザーライジング(不確定)、【ワールドクラス】では、ミスターゼロ(投手時)、アーチスト(野手時)が取得できる。
ライジングシリーズ
猪狩守が使用するオリジナルストレートである。方向はストレートが真上に上がっていく荒業投球。
主人公と矢部明雄との特訓で作り上げたライジングショット、神童裕二郎のツーシームをヒントに更にパワーアップさせたライジングキャノン、12で開発し、14で完成させたソニックライジング、パワプロアプリで新たに編み出したカイザーライジングなどがある。
アフロ猪狩
その名の通り、アフロヘアーになった猪狩守のことである。※猪狩進のことではないので注意。
「ただの嫌なヤツ」時代(4)の彼が、監督やコーチの気を引くために突如髪型をアフロにしたのが伝説の始まりである。
その後、冥球島編('99)にて、特定の条件を満たすと1%の確率で登場する隠し高校「裏あかつき大学付属高校」のエースピッチャーとして再登場。登録名もわざわざ「猪狩守」改め「アフロ猪狩」に変更されている。投手能力・野手能力ともに大幅な強化がなされ、その凶悪さはパワプロ史上最強の投手ではないかと言われるほどである。
髪型を変えた理由は、主人公に負けて悔しかったから、だそうだ。
スポーツテクノロジーを結集したヘアースタイルだと自負しており、これにより強くなることが出来たと彼が本気で思い込んでいる事実には戦慄せざるを得ない(実際には髪型を変えた後に特訓した成果である)。
なお、この件で弟の進と喧嘩したため、裏あかつき大学付属高校には猪狩進は登場しない。
本人はこの髪型をいたく気に入っているようで、2010では「ミスタージャイアンツ」入りになりそうな主人公に負けじと気合いを入れてとんでもない方法で急遽アフロにしてみせた。
パワポケ5でもその存在が確認されている。2013でも条件はあるが復活。
2016では、パワフェスモードの隠しキャラとして復活。登場条件は前夜祭で猪狩守が登場した際、3回戦までスルーし続けると登場。なお、マウンドに上がる・打席に立つ際にMPを吸い取りそうな独特なダンスを踊って登場する。以降の作品でも同様の条件でパワフェスモードで登場する。
ちなみに
誰得なのか2010から導入された「パワター」の髪型の一つが猪狩守のアフロヘアーがある。
京楽産業.のパチンコのひとつ「CR熱闘パワプロクン」ではパワプロくんが飛ばしたホームランボールを
観客席出入り口にて素手でキャッチしたPVや、代打時、デッドボールをヘルメットにくらい絆創膏を貼っているという危うい予告演出がある。
関連動画
関連項目
- コナミ
- 実況パワフルプロ野球
- ツンデレ
- ライバル
- アフロ猪狩
- 猪狩進
- 友沢亮
- 読売ジャイアンツ
- いのかり/いのかりバッティングセンター
脚注
- *初期の作品では社会人野球編('99、N64版2000)に登場していたり、プロ野球編(4、PS版2000)において所属球団が定まっていなかったりと、決まった経歴は設定されていなかった。また、冥球島編('99)やドラフ島編(8)など、特殊な設定のサクセスにも登場している。また2012ではある条件を満たすとチームメイトになる。
- *条件次第でカイザーライジングに変更
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