究極封印神エクゾディオスとは、アニメ「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX」に登場するカードである。
概要
異世界に封印されていたエクゾディアの復活を狙うアモン。復活には愛する人を生け贄に捧げねばならない。
アモン・ガラムはエコーを生け贄に捧げてその封印を解き、ユベルに対抗することを目指していた。エコーもまた、アモンが異世界の王として君臨する姿を望んでいた。しかし、身勝手なアモンの行いに憤慨するエド・フェニックスは、デュエルでアモンを破り、野望を阻止しようとする。
アモンは「殺風景だ」として、ある場所へと移動し、デュエルスタート。
エクゾディアパーツをそろえて勝利を狙っていたアモンだが、狙いに気付いたエドは、「フォース・オブ・フォー」で手札を5枚以上持てないようにすることでそれを阻止。アモンは「やはり儀式が必要」と、オーバーした5枚目の手札、「究極封印解放儀式術」を墓地へ送った。
《究極封印解放儀式術》
通常魔法
このカードが墓地にある場合、手札及び墓地に「封印されし」と名のつくカードが
合計5枚ある時発動する事ができる。
墓地にある「封印されし」と名のつくカードを全てデッキに戻す。
その後、手札から「封印されし」と名のつくカードを2枚墓地に送り
デッキまたは手札から「究極封印神エクゾディオス」1体を特殊召喚する。
(その後デッキをシャッフルする)
「究極封印神エクゾディオス」の効果以外で
「封印されし」と名のつくカードが墓地に送られる場合、そのカードはデッキに戻す。
次のアモンのターン、ドローされた「封印されしエクゾディア」が「フォース・オブ・フォー」の効果で墓地へ送られた後に、墓地の「究極封印解放儀式術」を発動。その効果で「究極封印神エクゾディオス」が特殊召喚された。
《究極封印神エクゾディオス》
効果モンスター
星10/闇属性/魔法使い族/ATK ?/DEF 0
このカードは「究極封印解放儀式術」の効果でのみ特殊召喚ができる。
このカードが攻撃する時、デッキ、または手札から
「封印されし」と名のつくモンスター1体を墓地へ送る。
このカードの攻撃力は、自分の墓地の
「封印されし」と名のつくカード1枚につき1000ポイントアップする。
このカードは破壊されない。
このカードは相手の魔法・罠・モンスターの効果を受けない。
墓地に「封印されし」と名のつくカードが5枚そろった時ゲームに勝利する。
このカード出現の段階ではまだエクゾディアの封印は解かれず。だが、アモンの背後にある扉こそがエクゾディアが封印されているものであり、エコーは囚われ、復活が近付いていた。
「究極封印解放儀式術」発動の際に墓地へ送った右腕と左腕、さらに攻撃の際に墓地へ送った右足で攻撃力3000となり、エドの「D-HERO ディスクガイ」を攻撃、破壊した。
次のターンには左足を墓地へ送って攻撃力4000となり、「D-HERO ドグマガイ」を攻撃して破壊。
墓地のエクゾディアパーツが4枚となり、アモンの背後にある扉が少し開き、エクゾディアの姿が見え始める。
エドは「D-HERO Bloo-D」を特殊召喚。さらに「ドレイン・タイム」でバトルフェイズをスキップさせることによって、このカードの効果発動を阻止し、封印解放を1ターン延ばした。さらに「D-HERO ディパーテッドガイ」を利用して戦闘ダメージによる勝利を目指したが、これは「封印防御壁」で封じた。
さらにアモンのターン。エドは「血の咆哮-ブラッド・ロアー」によって次のターンに勝利できるところまで持っていった。アモンは当然最後の攻撃を行おうとするが、エドは「ブラッド・ディスチャージャー」によるバトルフェイズスキップで耐えようとする。そこでアモンに手がなければそのまま勝利できたのだが、アモンは「封印されし者の憤怒」を発動、「ブラッド・ディスチャージャー」は無効化され、エクゾディア解放の準備が整う。
扉は完全に開かれ、エクゾディアの手に握られたエコーは生け贄となり消滅、アモンの左手にあった、ユベルに従う証は消滅し、ここにおいてアモンは王となった。
エクゾディオスの効果によりエドのライフが減少する中、最後にエドは自らを盾に十代たちを逃がし、Bloo-Dで最後のバトルを行い、散った。
王となったアモンは、ヨハンの体を借りたユベルと玉座を賭けてデュエルを行う。
ユベルの「手札断殺」で手札を墓地へ送られた際に、「究極封印解放儀式術」を墓地へ送ることで、次のアモンのターンに効果発動。「究極封印神エクゾディオス」を特殊召喚した。3000の攻撃力で、「強者の苦痛」で攻撃力の下がった「降雷皇ハモン」を攻撃したが、「デルタ・バリア」を発動され防がれた。
ユベルは続けて「神炎皇ウリア」を降臨させ、2体の幻魔で攻撃するが、耐性により破壊は免れる。次のアモンのターンに4枚目を墓地へ送り、勝利まで後1枚となる。
しかし次のターン、このカードの「『相手の』魔法・罠・モンスター効果を受けない」という耐性の抜け穴を突かれ、アモンのフィールドへ移動した「混沌幻魔アーミタイル」の効果によりエクゾディオスは除外されてしまった。
エクゾディオスという勝利手段を奪われたアモンだが、「霧の王城」と「霧の王」、「王家の剣」による戦術へと切り替えて勝利を目指し、それが無理になると「霧の王城」で墓地の4枚のエクゾディアパーツを回収して、さらに「ブレイク・ザ・シール」によるサーチで再度エクゾディアによる勝利を狙い、それを防がれてもなお、さらに「補充要員」や「鳳凰神の羽根」でエクゾディアパーツの回収手段を整え勝利を目前のものとする。
これはエコーの死してなお愛する者を守りたいという心の闇によるものであり、このときセットした「補充要員」には、エコーの心の闇が現れていた。
心の闇を持たず、いくらユベルがゆさぶりをかけても折れないアモンに対し、ユベルはエコーの心の闇を利用する。
ユベルは「トーチ・ゴーレム」を利用して、自ら(「ユベル」)を召喚。エコーの心の闇を「トーチ・ゴーレム」に宿らせ、「トーチ・ゴーレム」で「ユベル」へと攻撃させる[1]ことで、最終的にはユベルが勝利を手にした。
雑記
攻撃名は「天上の雷火 エクゾード・ブラスト」。
エクゾディアの攻撃(効果)名「怒りの業火 エクゾード・フレイム」を踏まえている。また、エクゾディオスの効果による特殊勝利の効果名もエクゾディアの攻撃名と同様で、演出上は扉から現れたエクゾディアがBloo-Dに向かって攻撃していた。ルール上はエクゾディオスの効果だが、設定上は5枚揃えたことによりエクゾディアそのものが復活したということなのだろう。
「究極封印解放儀式術」の最後の効果は、アニメの扱いからすると、「フィールドに『究極封印神エクゾディオス』が存在し、墓地にこのカードがある場合」という条件付きだと思われる(「究極封印解放儀式術」が墓地にあり、エクゾディオスがフィールドにないときに墓地へ送られたパーツはデッキに戻っていなかった)。
VSエド戦でラストターンに使用した「封印されし者の憤怒」のために、最後の攻撃より前に4枚のエクゾディアパーツと憤怒でエクゾディオスの特殊勝利条件を満たしてしまっているように見えるが、「究極封印解放儀式術」の最後のテキストを考えると、演出と説明が省略されただけで、「封印されし者の憤怒」は発動後デッキに戻ったのだと思われる。
セリフ上の説明がないので不親切ではあるが、一応展開上は矛盾していない。
このカード以前にもエクゾディアを利用するカードとして「エクゾディアとの契約」によって特殊召喚(アニメでは儀式召喚)される「エクゾディア・ネクロス」が登場しており、こちらはアニメDMの乃亜編で海馬剛三郎が使用した。
エクゾディオス専用サポート
VSエド戦でアモンが使用したエクゾディオス専用サポート2枚。OCGには存在しない。
《封印されし者の憤怒》
通常魔法
「究極封印神エクゾディオス」1体のみが
自分フィールド上に存在する場合発動する事ができる。
このターンに発動したカードの効果が残っている場合、
そのカード効果を無効にする事ができる。
「ブラッド・ディスチャージャー」で予定されていたバトルフェイズスキップを無効化した。
OCG化すると「究極封印神エクゾディオス」の効果がおかしなことになるため、ほぼ間違いなくOCG化できない1枚(アニメでは上記のとおり「究極封印解放儀式術」によって解決していた)。
……と言われていたが、エラッタにより『「封印されし」モンスター』と明記されたため、魔法カードであるこのカードはカウントされなくなった(元々、あのカードの効果で魔法カードは墓地に送れないが)。
「封印防御壁」についてはテキストが読みとれないが、永続罠であり、エクゾディオスがフィールドに存在するとき、相手モンスターの攻撃を無効にしバトルフェイズを終了する効果を持っていた。「攻撃の無力化」と類似するが、永続罠であるのが相違点。
デュエルの都合上一度しか効果は使われなかったが、よく見ると最後までフィールドに残っているのが確認できる。
OCG版
「週刊少年ジャンプ」2007年35号(2007年7月30日発売)の付録としてOCGに登場。
特殊召喚・効果モンスター
※「MILLENNIUM PACK」収録のカード(MP01-JP010)による
星10/闇属性/魔法使い族/攻 ?/守 0
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地のモンスターを全てデッキに戻した場合のみ特殊召喚できる。
このカードの(2)の効果で「封印されし」モンスター5種類が
自分の墓地へ送られ全て揃った時、自分はデュエルに勝利する。
(1):このカードの攻撃力は、自分の墓地の通常モンスターの数×1000アップする。
(2):このカードの攻撃宣言時に発動する。
手札・デッキからモンスター1体を墓地へ送る。
(3):表側表示のこのカードはフィールドから離れた場合に除外される。
アニメの「究極封印解放儀式術」を内蔵したような効果になり、墓地に「封印されし」カードを5枚揃える必要があるアニメ版よりは召喚条件が簡単になった。
また、攻撃力は墓地の通常モンスターを参照するようになり、墓地へ送るモンスターの制限もなくなったが、強力な耐性は失われた。
さらに、「究極封印解放儀式術」による最初の2枚がなくなった分、出した瞬間は攻撃力0となる。
特殊勝利はこのカードの効果で揃えなければならないという条件も追加されたが、アニメ版も「究極封印解放儀式術」でほかの効果による墓地送りを封じていたことを考えると、これはその効果を引き継いだだけと言える。
墓地にモンスターが1体でもいれば特殊召喚できるので、フィールドに出すのは容易。ただし、一度に2体以上出せないので、これ2枚でエクシーズ素材を賄うのは難しい。
(1)の効果により、墓地の通常モンスターの数に応じて攻撃力を上げる。自身の召喚条件・(2)の効果も考えれば、最初は1000からスタートする。
ただこれでは下手な下級モンスターより低く、被戦闘破壊は免れ得ないので、何らかの方法で攻撃前に通常モンスターを墓地へ送るか、戦闘破壊耐性を得る必要がある。
(2)の効果で墓地にエクゾディアパーツを5種類そろえると勝利できる。
しかし、自分のターンで5ターンもかかるうえに、破壊耐性も何もなく、しばらくは攻撃力もろくにないこのカードを守り抜かねばならないので難易度は高い。
このカードによる勝利を目指すのではなく、墓地送りにしたパーツを「闇の量産工場」などで回収して勝利を狙う手もあるが、このカードの攻撃力が下がってしまう点には注意が必要。回収はぎりぎりまで待ちたい。
安定性の低い特殊勝利を捨てて、通常モンスターデッキでの攻撃手段とみなすのもあり。
「魔導雑貨商人」などで大量の通常モンスターを墓地へ送れば爆発的に攻撃力を上昇させられる。
変わったところでは、墓地のモンスターを全てデッキに戻すカードであるため、「ガーディアン・エアトス」などの特殊召喚の条件を満たす場合に使える。このカード自身はフィールドから離れても除外されるため、それを邪魔することはない。
墓地アドバンテージにこだわらないのであれば、ランク10のエクシーズ素材や上級モンスターのリリース素材にするという手もある。
「ストラクチャーデッキ-ウォリアーズ・ストライク-」で再録されている。
自身は魔法使い族であり、戦士族とは縁もゆかりもない[2]が、同デッキにはデュアルモンスターが収録されていたため、そのサポートなのだろう。特殊勝利効果を持つ究極封印神としては少々情けないが。
また、「アドバンスド・トーナメントパック2014 vol.1」や「MILLENNIUM PACK」でも再録された。
ノーマルカードとして一度大量に出ているのでレアリティにこだわらなければ入手難度は高くない。
関連動画
関連商品
関連項目
脚注
- 0
- 0pt