竜撃砲とは、モンスターハンターシリーズの武器「ガンランス」の攻撃方法であり、浪漫の塊である。
概要
モンスターハンターシリーズにおける"浪漫砲"にして、ガンランスの最大の特徴とも言える必殺技。火竜のブレスから着想を得て、その原理を応用した攻撃としてドンドルマの工房が完成させた。
ガンランスから強烈な砲撃をぶっぱなし、モンスターに大ダメージを与える。
通常の砲撃と同様に肉質無視攻撃でありながらその威力は絶大で、作品・砲撃レベル・スキル次第では大タル爆弾Gを超えるほど。その為、肉質の固い敵には特に効果を発揮する。
しかし、竜撃砲は強力さの代わりに多くの欠点を抱えており、それが浪漫砲たらしめる所以ともいえる。
- 数秒間の溜め動作があり、撃つまでに少し時間がかかる。
- 反動が非常に大きく、撃った後の隙・ノックバックともにかなりのもの。
- 1発撃つと排熱状態となり、しばらく再発射出来なくなる。基本的に120(MHFは40)秒間と短くはないが、スキルなどで短縮できる場合も。
- 斬れ味の消耗が激しい。作品によっても異なるが砲撃で2~3消費の場合竜撃砲では10消費し、撃った瞬間「武器の威力が落ちてきた!」もよくあること。
よもやま話
ひそかに多段ヒット攻撃であり、MHFでは5ヒット(爆竜轟砲/極竜滅砲は2)、それ以外は4ヒットする。なので睡眠爆殺に使うと最初の1ヒットしか3倍にならずあまり効果的ではない。それでも1.4~1.5倍にはなるのでそれなりに強力ではあるのだが、大剣などのより火力の高い武器種の仲間がいたり、大タル爆弾Gの用意があるような場合はそちらを優先させた方が良い。
砲撃の範囲は十分にあるが、その攻撃判定がハンターの周囲にまで及んでいるため密着なら真後ろのモンスターにもダメージを与えられる。これを利用し、密着して背を向けて撃つことで特定部位に対して確実に全部ヒットさせられるという一面も。
通常の砲撃は斬れ味がオレンジになると威力が下がり赤になると使用不能になるが、竜撃砲に関してはこの制約は無く、斬れ味赤でも普通に撃てる。
モーションが派手でカッコいいのも重要。竜撃砲の一撃で大型モンスターを撃破する快感は筆舌に尽くしがたいものがある。非常に大きな反動さえもロマン溢れる動作故に多くのガンランス使いを魅了するだけでなく、そのノックバックを利用して回避に利用されることも。
ヒートゲージと竜撃砲(MHX)
MHXではガンランスに「ヒートゲージ」システムが追加された。これは砲撃を使うほど熱量が増加し、それに従って突き攻撃の威力が黄→橙→赤の3段階で増していくというもので、砲撃を使いすぎてゲージが振り切れるか竜撃砲を撃つとオーバーヒートし、排熱状態になっている間はゲージが固定される。
ただし、竜撃砲ではゲージが一定量だけ低下する(上限ギリギリで撃てば赤固定も可能)のに対し、ゲージが振り切れた場合は一気に0まで下がってしまう。いずれの場合でも復帰には基本的に120秒を要し、後者の場合は撃ってもいない竜撃砲が使用不能になってしまう。
また、狩技「竜の息吹」を使用すると一定時間ヒートゲージを最大値で固定しつつ砲撃にも追加の攻撃判定が生じるようになるが、こちらも竜撃砲は使用できなくなる。ただし排熱状態で竜の息吹を使用してヒートゲージを無理矢理引き上げる事は可能。
覇山竜撃砲
MHXに登場するガンランス専用狩技の一つ。ガンランスが秘める爆発的なエネルギーを渦巻く獄炎として放つという恐るべき竜撃砲である。
青白い炎を纏ったチャージの後、巨大なタコ焼き火球を発生させて大ダメージを与える。
狩技という事で威力は狩技レベルのみに依存する。確かに竜撃砲よりは高くなっているものの砲術スキルの効果がないので、それらを動員した放射型ガンランスの竜撃砲には威力で逆転されることも…。寧ろ、斬れ味やオーバーヒートとは一切関係なく、狩技ゲージさえ溜まれば独立して発動可能なのがポイントだろう。
ヒット数は「1+レベル×3」だが、最初の1ヒットに威力が集中しているため睡眠モンスターとの相性は通常の竜撃砲よりは良い(レベルIIIの場合でも総威力で2倍近くになる)。無論、爆弾があればそれに越したことはないが。
あまりの熱量のせいか発射中に盾で爆炎を防いでいる上、その盾もほんの一時的にだが炎上している。一方、ノックバックが無いことも含め竜撃砲ほどの“爆発感”がないことから「ロマンが足りない」との声も。
MHF
調整を繰り返してきたため、元になっているMH2含め他シリーズとは違いが多い。
主なものだけでも以下のようになっている。
- 最大5ヒット(基本の威力も高くなっている)
- 砲撃LVの他、砲撃型によっても威力が異なる(放射>通常>拡散)
- 武器の攻撃力(装備ステータスで見られるもの)によって威力が上昇する
- 砲術スキルが砲術師、砲術王に加えて砲術神まである(それぞれ竜撃砲の無属性部分が1.2/1.3/1.4倍になる)
- フィーチャーウェポン時に無属性部分が1.5倍になる
- 冷却時間が40秒(G1以前は45秒。辿異スキル(詳しくは辿異種の項)で-10秒、秘伝スキルで半減する)
- 前方突き、踏み込み斬り上げ、斬り上げ、砲撃ブーストから竜撃砲に派生可能
- 踏み込み斬り上げ、斬り上げから派生した場合は斜め上~真上に撃てる(左右の代わりに上下を調節可能)
- 構え中は正面にガード判定がある(スタミナ消費、ノックバックなし)
- 反動軽減+2で反動が小さくなる
後述するが発展形である爆竜轟砲、極竜滅砲が存在し、上記の性質のうち2~5、7~9はこれらにも共通する。威力的には竜撃砲<爆竜轟砲<極竜滅砲と上昇していくが、その分チャージと反動も大きくなっていくので臨機応変に使い分けが必要。
また、極ノ型では属性ブレード中にも竜撃砲/爆竜轟砲/極竜滅砲を撃てる。
砲撃回避と竜撃砲
MHFのガンランスには「砲撃回避」というテクニックが存在する。
これは砲撃(種類は問わない)を敵にヒットさせることで前転などの回避よろしく僅かな無敵時間が発生するというもの。元々はエリアホスト限定のバグだったのだが、当時からその恩恵とロマンを見出したガンランサーの熱意によって現在は正式な仕様へと相成っている。
注意点は砲撃モーションに無敵時間があるのではなく、モンスターに砲撃を当てた場合に無敵時間が発生するということ。
MHFの竜撃砲は5ヒットするので、砲撃回避による無敵時間も5倍になる。そこで、敵の攻撃に合わせて竜撃砲をぶっ放し、攻撃と回避を同時に行うというとんでもないロマン技が誕生したのである(例:ベルキュロスの怒り移行時の必殺キックに合わせて竜撃砲回避)。MHFにはより強力な竜撃砲の派生技も登場している(後述)が、それらは2ヒットしかしないので砲撃回避用としては現在でも竜撃砲が主流といえる。
爆竜轟砲
MHF-Gで追加された竜撃砲の派生技。
竜撃砲のチャージ中に入力することで銃槍を構えなおし、装填されている砲弾を追加することで大きな爆炎と共に発射する。
爆竜轟砲に派生した後のチャージ中に2発目以降の砲弾を追加し、更に威力を上げることも出来る。
チャージ動作が更に追加されることになるのでより隙は大きくなり、排熱時間も通常の竜撃砲が40秒のところ50秒(+追加装填1発ごとに2秒)必要で斬れ味消費も増すとはいえ、追加装填無しでも竜撃砲の倍近い威力を叩き出すのは強力。また、構えなおしたところからハイパーアーマー状態となるふっ飛ばしを無効化する(前方にはガード判定もある)。
多段ヒットなのは竜撃砲と同様だがこちらは2ヒットなので、大剣やハンマーほどではないが眠っているモンスターには竜撃砲より効果的。
反動軽減+2で反動が減るのは竜撃砲と同様。斜め上に撃つこともできるが真上には撃てない。
極竜滅砲
MHF-Zで追加された、極ノ型で使用可能な竜撃砲の派生技。
爆竜轟砲に装填弾を全てつぎ込んだところから更に派生して青白い炎をガンランスに纏わせ、それを一気にぶっ放す大技である。
爆竜轟砲+新モーション追加という格好なので更に隙が増しているが、当然威力は爆竜轟砲の更に1.3倍弱と高く、攻撃範囲も広く、見た目も極大の蒼白炎爆発+ヒットした部位が燃えるド派手演出という3拍子揃った新生ロマン砲。とりわけ攻撃範囲に関してはボウガンの貫通弾のクリティカル距離程度まで届くほどであり、従来の竜撃砲、ひいてはガンランス砲撃の常識を覆すレベルの射程を持つ。
相変わらず2ヒットなので睡眠モンスターに対してもその威力を発揮できるが、チャージから反動までとにかく隙が大きい。反動軽減+2や+3でも反動自体は減らないが反動軽減+1を付ければ反動の最後をキャンセルしてステップが可能。ヒット数・斜め上砲撃・ガード判定・ハイパーアーマーに関しては爆竜と同様。
関連動画
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関連項目
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