筑後川とは、福岡県、佐賀県、大分県、熊本県を流れる一級河川である。
概要
流路延長143km、流域面積約2,860平方kmで九州最大の河川。
23の支流を持ち、「筑後川水系」を形成している。
源流は熊本県南小国町の瀬の本高原。河口は佐賀県佐賀市と福岡県柳川市の県境。
上流から田の原川、杖立川、大山川、三隈川と名前を変え、大分県日田市で名称が「筑後川」となる。
中流と下流の境には筑後大堰があり、筑後川水系の自治体や福岡市などに水などを供給している。
漁業への影響が心配されていたが、周辺の3つのダムと維持流量を放流しているため、影響は出ていない。
下流から有明海側ではノリの養殖が盛んである。
久留米市、大川市などでは筑後川を背景に毎年夏に花火大会を開催している。
佐賀市と大川市を鉄道で結んでいた筑後川昇開橋は現在、歩道になっており国の重要文化財となっている。
作曲:團伊玖磨、作詞:丸山豊による合唱組曲「筑後川」がある。
複雑な県境
この筑後川流域では佐賀県と福岡県の県境が入り組んでおり、佐賀市~鳥栖市までの間に最大10回県境越えをしなければいけない区間がある。
佐賀・福岡県道19号線で佐賀市諸富町徳富から早速福岡県大川市道海島へ入り、神埼市千代田町崎村へ。しばらく行くと福岡県久留米市城島町浮島へ入り、再び神埼市へ(千代田町迎島)。神埼市から再び久留米市(城島町下田)に入り、さらにまた神埼市へ入り(千代田町東津)、さらに今度は久留米市の同じ地区に入る(城島町下田)。久留米市を抜けると佐賀県みやき町坂口となり、国道264号線と合流し、久留米市長門石に入り、最後は佐賀県鳥栖市下野町へ。
東側でも福岡県久留米市と佐賀県みやき町が入り組んでいる所があり、複雑な県境を形成している。
原因は古来、水害対策や河川改修などで筑後川の流路を変更させ、現在に至るまで昔の境界を踏襲していたからである。
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