概要
日本の清涼飲料水全体の中でも3割のシェアを誇る定番商品。
自販機(130円)、コンビニ(126円)での販売が主流で、スーパーなどでは100円未満で売られていることが多い。また数十本詰め込んだ箱売りもされている。
清涼飲料水のほとんどがペットボトルとなった現在でも、コーヒー飲料だけは缶が圧倒的に主流。これは高温・高圧での殺菌を行うことが食品衛生法で定められているため、それに耐えるスチール缶の利用が多い、というのが理由であるらしい。まあ缶コーヒーって色的に中身の見えるペットボトルだとあんまり美味しそうに見えないしね。
いつでもどこでも飲める手軽さから、仕事中、作業中や休憩時間に愛飲するヘビーユーザーが男性に多い。
お気に入りのブランドがある、新製品が出ているととりあえず買ってしまうという人は多いだろう。
レギュラーコーヒーに比べれば味や風味に劣るのは否めないが、缶コーヒー愛飲者はレギュラーコーヒーとは別物と割り切ってお気に入りの一本を探すのを楽しんでいる。
しかし一方で、その多くが、コーラやスポーツ飲料並みの大量の砂糖を含んでいるという点には留意しておかなくてはいけない(標準的な缶コーヒー1本あたり12g前後、マックスコーヒー250ml缶1缶だけで推定24g弱もの糖分が含まれている)。なお標準的な缶コーヒー(ショート缶)の量はかつては190g缶が主流であったが、2013年頃から5g減らした185g缶が主流となっている(減量の理由は原料のコーヒー豆の価格高騰や消費税増税の影響と言われているが、定かではない)。
毎日飲んでいれば、糖尿病をはじめとする様々な疾病のリスクが跳ね上がって行く飲料である。
全く飲まないようにとまではいかずとも、お茶や水などもそれなりに飲む習慣をつけたり、いわゆる「無糖」を飲むようにした方が安心ではある。まして糖尿病患者は絶対に手を出してはいけない。
近年では大手メーカーを中心に微糖(概ね100mlあたり糖類2.5g以下)・低糖タイプ(同2.5g超~5g以下、ただしメーカーにより異なる場合あり)の商品を増やしている傾向にある。また、栄養成分表示を見ることでどの缶コーヒーがどれだけ糖分を含んでいるかを確認することができるので、商品を手にとった際にはできるだけ目を通しておくようにしよう。
余談であるが、よく微糖タイプの缶コーヒーに「糖類50%オフ」といった表記がされている商品があるが、栄養成分表示を見るときっちり7.5g/100mlの半分ではない商品が多い(実際は概ね60%前後カットされている商品が多い)。これについて某メーカーに問い合わせたところ、「糖類50%以上75%未満カットであれば一律50%オフと表記することが出来る」との回答であった。細かい表示をする割に、目立つ部分では意外と大雑把なものである。
どうしても甘みが欲しい場合は前述の「微糖」タイプを選択する手もあるが、前述のとおり微糖といえども通常の缶コーヒーの3分の1程度の糖分(185g缶1本につき3~4g)が入っていることに注意する必要がある。それだけでなく、合成甘味料を使用しているためどうしてもケミカルな風味が目立ってしまうといった欠点もある。当然、合成甘味料のみ使用の無糖タイプのコーヒーだと糖分の心配は無いが、よりケミカルな甘さが目立ってしまう点に留意する必要がある。
主な缶コーヒーブランド
大手メーカー
- GEORGIA (日本コカ・コーラ、業界1位)
- BOSSコーヒー (サントリー、業界2位)
- FIRE (キリンビバレッジ、業界3位)
- WONDA (アサヒ飲料、業界4位)
- ダイドーブレンドコーヒー
- UCC
- ポッカコーヒー(ポッカサッポロフード&ビバレッジ)
- ネスカフェ
- ブレンディ(味の素ゼネラルフーヅ)
大手異業種系等
主な販売者が異業種系の企業、または大手企業であるが缶コーヒーのシェアが小さい企業。
中堅メーカー
など。
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関連項目
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