自然薯(じねんじょ)とは、ヤマノイモの通称である。細長い形状をしている。
概要
日本原産のイモであり、学名はDioscorea japonica(ディオスコレア・ジャポニカ)である。日本国内では全国的に分布しており、林道沿いや河川沿いに自生しているという。流通しているのはほとんどが栽培されたもので、塩ビパイプを使って真っすぐ下に伸ばすような工夫をするところもあるらしい。食べるのは長く伸びた根の部分で、すりおろしてとろろとして食べる。初版筆者は学生時代にラーメン屋で食べた、ご飯にとろろを乗せ醤油を少したらしたものが好きだった。
自然薯挿入
ニコニコ的には、主に解説動画などで「自然薯挿入」なるコメントを見かけることがある。もちろん動画内にそんなシーンがあるわけではない(もしあったらこっそり教えてほしい)。そういった動画では、まず導入として前座話(茶番が多い)があり、そこから本編に入っていくのだが、そこのつなぎ方は動画投稿者の技量の見せ所となる。一見無理やりつないだように見えても、何となく流れていけば、前座話は「自然な導入」となり、視聴者も「自然な導入」とコメントを残すのだ。
やがて、「自然な導入」に混ざって似たような文面のコメントが登場してくる。その中の1つが「自然薯挿入」である。最初の2文字と最後の1文字は同じだが、どうしてそうなった。
実際に挿入するとどうなるか
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自然薯の太さはだいたい直径3センチほどだという。成人男性が親指と人差し指で丸を作ると、その直径がだいたい同じくらいになるだろう。要するに親指と人差し指で作った穴の中には「自然薯挿入」することが可能ということだ。
当たり前だが自然界には多くの穴が存在するので、しかるべき大きさのものであればそこに「自然薯挿入」することは可能である。穴の周辺の素材に伸縮性があれば、少し引き伸ばすことで無理やりにでも入れることができるかもしれない。古いセーターの穴とか。人体で言えば口には確実に入るだろうが、それ以外の穴については小さいので入らないと思われる(ケガや病気の元になるので試さないこと)。
さて、問題は口の反対側にある穴、「肛門」である。周知のとおり人間にとって肛門とは排泄のための穴、すなわち体の外部に老廃物を出すための穴である。一部の例外(座薬やボラギノール、イチヂク浣腸などの薬剤)を除き、体の外部から物を体内に入れるための穴ではない(アダルトビデオではイチモツの挿入先としてたまに見られ(ア○ルセッ○ス)、賛否・好悪はあるだろうが、ここでは立ち入った議論はしない)。
しかしながら、快感を求めた人間が肛門に何かを挿入し、抜けなくなって(あるいは直腸に落ちてしまい)病院に搬送されるという事例は、洋の東西を問わずしばしば報じられるところである(ニコニコニュースでもたまに流れてくる)。驚くべきは、電球のように明らかに大きなものが摘出される場合があるということだ。入れようという思い付きにも驚かされるが、それを実際に受け入れてしまう肛門(の伸縮性)にも驚嘆せざるを得ない。電球のサイズは不明だが、同じ記事の中には「直径8センチの巨大なビー玉」を肛門に入れた男性の話が登場するので、直径3センチの自然薯であれば、問題なく挿入できると考えられる。(参照記事:「今度は肛門に電球が……!? 中国人の困った異物挿入癖に、担当医がSOS!」(https://www.excite.co.jp/news/article/Cyzo_201805_post_163310/)、2022/7/23閲覧)
自然薯の長さはだいたい1.5mくらいで、成人男性の身長より少し低いくらい。ご承知の通り大腸・小腸は渦を巻くようにして下腹部に収まっているため、仮に肛門から自然薯を突っ込んだとしても、胃や食道に達することはないだろう(腸壁をぶち抜くほどの勢いで突っ込めばそれもあり得るが、命は大切に)。つまり、肛門から自然薯を挿入しても、折れなければ引き抜くことは可能である。
ただし、以下の理由により、肛門に自然薯を挿入することは健康上の大きなリスクとなる。まず直接的には挿入した自然薯が肛門から直腸にかけての粘膜部分と擦れることで、裂けて出血する肛門裂傷を引き起こす原因となる。また表面に土が付いたまま挿入すると、当然ながら土の中の細菌類が直接体内に侵入することとなり、破傷風などの感染症待ったなしである。さらに、自然薯をすりおろしてとろろを作る時に手がかぶれる場合があるが、これは自然薯に含まれるシュウ酸カルシウムが皮膚を刺激するためである。そのような刺激が体内で起こった場合にどうなるのか、想像もつかない。ついでに、シュウ酸カルシウムといえば尿路結石の原因物質でもあり、直腸からそんな物質が吸収されれば結果は見えている。
長々と書き連ねてきたが、結論は「肛門への自然薯挿入は物理的に可能であるが、物理的(裂傷)・生物学的(破傷風)・化学的(結石)な健康リスクが大きいため、とりあえずやめとけ」といったところである。
関連動画
関連項目
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