艦これ検証部とは、ブラウザゲーム『艦隊これくしょん~艦これ~』のユーザーコミュニティの一つである。代表は南国少年のいじくん氏(以下のいじ氏)。
データ送信機能を持つ専用ブラウザを通して艦これのプレイデータを収集する検証DB及びDBに蓄積されたデータによる検証を主な活動内容としていたが、2016年春イベント開始以降数々の問題やその後の騒動を引き起こし現在DMMから規約違反による停止勧告を受けている。
はじめに
まず『艦これ検証部(以下検証部)』といわゆる『検証勢』は全く別物であることに注意が必要である。
『検証部』が専用ブラウザを通してデータの収集及び検証を行う特定の団体である一方、『検証勢』は特定の個人や団体を指す呼称ではない。通常のプレイを重ねることによりデータを収集して海域攻略やプレイに有用な検証を行う者の総称である。以前から存在した『検証共同コミュニティ』や『検証wiki』などといった別団体も一部の検証部参加メンバーを除いて検証部とは関係がない。
また、検証部が検証DBを用いてゲームに関する検証をしたのは後述する2016年春イベントに関する物のみであり、これ以外に検証部が検証DBを用いて自ら検証をした事実はない。
検証DB稼働~2016年春イベント開始まで
検証部は以前もtwitter上で他人の検証結果のリツイートや戦果関係のつぶやきを行うなどして活動していたが、検証DBを中心とした現体制が発足したのは2016年春イベント直前の4月23日である。
発足時には代表ののいじ氏、検証共同コミュニティ管理人(当時)のびいかめ氏を始めとした一部の検証勢、ドロップデータを収集する統計DB管理人の518くらい氏、更にはこしあん氏を始めとした専用ブラウザ開発者など総勢20人以上のメンバーが名を連ねていた[1]。検証DBは当初順調な立ち上がりだったようで、春イベ開始後の5月9日には検証DBへの送信者が1万人[2]を超えたと発表した。
検証部に関する問題・騒動
検証部は2016年春イベントが開始されてから数々の問題及び騒動を引き起こした。しかしこれらは登場人物や発言内容が多岐にわたるなど事実関係が非常に把握し難い上に現在に至るまで続いているものもあり、ここで全てを事細かに解説しているとページがいくらあっても足りない。
そのためここでは大まかな概要を記すにとどめ、詳細を知りたい場合はこの騒動をまとめたWikiや動画があるので各自参照してほしい。
検証DB問題
検証DBは前述の通り専用ブラウザで送信に同意したユーザーのデータをDBサーバーに送信しているが、提督IDや課金アイテムの保有個数など、単純なゲームプレイ以外のデータも収集していることについて問題となった。
更に検証DBの実装上の問題で、トークン [3]と呼ばれるデータが送受信時に削除されずサーバーに保存されてしまう可能性についても指摘されている。
なお検証DBは6月22日以降、「諸事情により」サーバーが停止状態にある。
E-3伊401&U-511ドロップ制限問題
5月5日に検証部はE-3でドロップする伊401及びU-511について、4日以降オンメンテで各2隻以上保有している場合にドロップ制限がかけられていると発表した。これに対して6日に艦これ運営は5日の臨時メンテ以降に複数所持状態でドロップに不具合が発生していたと発表した。検証部側は検証DBのデータを元に検証を行なったとしたが、当初ボスマスで伊401やU-511がドロップしたという明らかなノイズデータが混ざっていた。
また、検証部を脱退した後に発表されたびいかめ氏の私記で、検証部が2隻以上の複数所持の場合について集計を行わなかった等不適切な検証をしていたことが明らかにされた。
E-6ギミック問題
5月8日に検証部はE-6のギミック発動(いわゆるマサカボイス)について、E-6のLGAマスS勝利に加え5日の臨時メンテ以前にE-5をクリアした場合はE-5ボスに再度邂逅が必要と発表した。これに対してE-5ボスを撃破してもギミックが発動しないという報告があったが、検証部はこれらがバグであるとして、その後もE-5に行かずにギミックが発動するようオンメンテで修正されたと示唆する発言をした。
その後、10日に艦これ運営がE-6のLGAマスに加えてE-5のIマスでS勝利することでギミックが完全に発動すると発表したが、検証部は自らの過去の発表に対して訂正を行わなかった。
また、びいかめ氏の手記でE-6ギミックに関してはのいじ氏が検証を主導していたが、検証DBを用いた検証はされておらず、のいじ氏独自の見解に基づくものだったと判明した。
DMMによる検証部停止勧告問題
現在も続いている問題である。
5月11日、twitterの検証部アカウントに投稿されていた艦これのプレイ画像が権利者の申請で削除された。これに対してのいじ氏がDMMに電話で問い合わせた結果、『DMMが艦これ運営から依頼を受けてtwitter社に削除申請した』との回答を得たと発表した。春イベントの数々の不具合や混乱からまだ日が浅い中この騒動は広く拡散された。
その後、後述する返金署名問題及び内ゲバ騒動に関して『検証部がDMMから何らかの勧告を受けている』という暴露がある中、6月4日に検証部とのいじ氏のtwitterで5月11日の画像削除について『5月30日に再度問い合わせた所、艦これ運営ではなくDMMの判断で削除を申請した』と回答を訂正した。更にDMMからの勧告について「『虚偽の情報掲載をやめてほしい』というメールは来ているが、具体的な言及はなく電話での問い合わせもうやむやに終わった」と回答した。
これに対して、かねてから検証部問題を追及していた『艦これ検証部』観察部氏(以下観察部氏)、たのうごろう氏へもたらされたDMMからの勧告内容のリーク画像により、5月27日に検証部は虚偽の情報掲載だけではなく『不正な方法(特殊なプログラムを介して)でアクセスを試みる行為』や『DMMからの問い合わせ内容を許可無く第三者に公表する行為』について規約違反であり即時停止するよう勧告を受けていたことが判明した。
更に観察部氏によって始められた『艦これ検証部の解散を望む会』が送付した要望書に対するDMMの回答の中で、検証部がDMMから再度停止勧告を受けていることも判明。のいじ氏は検証部がDMMからの停止勧告を無視して活動している事実はないと主張しているが、5月27日の勧告及び6月22日の検証DBサーバー停止以降も専用ブラウザや検証部HP内のコンテンツの更新をしており、活動が完全に停止しているとは言い難い状態である。
返金署名問題を発端とする検証部内ゲバ騒動
現在も続いている問題である。
5月27日、E-6のギミックが正常に動作せずクリア不可能だった期間について返金を求める署名を募る運動(の1回目)がのいじ氏主導で開始されたが直後に中止。後にびいかめ氏主導で2回目の署名運動開始が模索されるが結局署名運動自体が中止となり、びいかめ氏は検証部を脱退した。
ここまでが返金署名問題の表向きの流れである。
この後びいかめ氏が脱退について「検証部側から脅迫された」と主張する一方、のいじ氏やマーロウ氏など(一部)検証部側は「びいかめ氏が署名運動の際に機密情報を外部に漏洩して失踪した」や「逆にびいかめ氏側から脅迫された」と主張。双方の主張の真偽及び『機密情報』の内容を巡って真偽不明の情報が飛び交ったり、びいかめ氏の情報漏洩先とされるよー氏が登場しての双方暴露・非難合戦の結果、艦これ運営の内部情報とされる『機密情報』の発信源が検証部メンバー(当時)の南条匡氏であり、びいかめ氏への『脅迫』が『情報漏洩の結果南条氏に生じる金銭的損害の賠償』を求める内容だったとされるなど事実関係の把握が困難な混沌とした様相を見せた。
内ゲバ騒動は相当大雑把ではあるが『南条氏が検証部にもたらしたとされる機密情報に関する動き』と『検証部及び検証DBの解体を求めるびいかめ氏とのいじ氏ら検証部側の争い』に分けることができる。このうち前者については最終的によー氏から機密情報を伝えられていた国見小道氏がその全てを公開した結果限りなく信憑性が低い内容であることが判明。後に南条氏本人から「虚偽の内容であった」という謝罪文と共に一旦の決着を見た。
一方びいかめ氏とのいじ氏ら検証部の争いに関しては現在も継続中である。検証部側は弁護士を立てびいかめ氏により検証部が実質閉鎖状態に追い込まれたとして検証部立ち上げ費用及び慰謝料の賠償を求める内容証明郵便を送付。これにびいかめ氏も応戦するなど未だ解決の目処は立っておらず、泥沼の状況になっている。
問題点のまとめ
検証DBの問題
- 送信者は「艦これに関するほぼ全ての情報」を検証DBに送っている
- アカウント情報を消しているのは送信側のツール、簡単な仕様変更一つでアカウント乗っ取りすら出来てしまう
- しかし検証部はその情報の管理が凄く杜撰であることが判明する(事件の発端)
- 検証DBと提携している統計DBにも情報を送信していた場合、統計DBの管理権限があれば「課金などのプレイ情報及び提督IDとTwitterアカウントの紐付けが可能」であることも発覚。統計DB管理者の518くらい氏は今日に至るまで一切説明責任を果たしていない
検証部の問題
- 上記のように大量のユーザーデータを収集しながらその管理は杜撰の一言
- 上記の問題点を質問した人に対し「オープンソースなんだから見ろ」と煽り、その一言で片付けようとする
- さらにオープンソースの問題点を追求した人の質問を無視しオープンソースを非公開にするという対応
- なお過去に送信してた人からのデータ削除要請もシカト中
- 中枢勢の1人が、提督情報を削除した検証目的のデータを不特定多数に対し配布していた(配布発言をした本人はそれが判明した直後にTwitterを鍵垢にして逃亡)。それに伴い「提督情報を含むデータ」の漏洩の危険性も高まる事態に発展
検証部の検証精度に関して
- そもそも集めた情報に対し有益な検証結果を示せたことは皆無
- 今までの成果も大体は中華DBからのパクリと言われている(現在検証部の検証成果を検証中)
- DB保有で権威付けされた検証組織名義で誤情報を拡散
- 誤報であることが判明してからも告知・訂正を行っていない
DMMとの問題
- 専ブラを用いて大量のユーザーデータを収集しているという確定黒の問題を起こしながらDMMからの公開停止要請を無視
- 「DMMから公開停止があったから止めよう」と言った元仲間に対し「お前のせいで止めることになった、110万払え」
- DMMからの二回目の勧告もシカト中
以前からの問題行動
この件の被害者
- 検証DBにデータを送信していた協力者(検証部に全データが握られている)
- 他の専ブラやツールの製作者や使用者(検証部のせいで専ブラに対し風当たりが強くなることが考えられる)
- 普通の検証勢や検証結果を利用してたユーザー(検証部と間違えられる、検証結果に毒を混ぜられる)
関連動画
関連項目
関連サイト
脚注
- *後に騒動が大きくなるにつれてびいかめ氏を含めた検証勢の全員、一部の専ブラ・ツール開発者などが相次いで脱退し、2016年8月現在ではSpecial Thanks含め12名がメンバー表に名を連ねている。
- *この『1万人』について、後にびいかめ氏の手記で検証DBの送信者数は延べ人数であり、専用ブラウザを一旦終了して再度起動し送信すると別人として新たにカウントされるなど実態とはかけ離れた数字であることが明かされた。
- *簡潔に言うと艦これのアカウントにログインや通信するために必要な『鍵』。逆に言えば何らかの手段で他人の『鍵』を得た者はその他人に成りすましてアカウントを操作することが可能になりうる。
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