長良川とは、岐阜県郡上市の北部にある大日ヶ岳(標高1,709m)を源流とし、下流の三重県に入った辺りで揖斐川と合流し伊勢湾へと流れる全長166kmの一級河川である。
概要
柿田川(静岡県)、四万十川(高知県)とともに日本三大清流の一つに数えられる。
本流にダムが1つも存在しない川でもある。また、1994年に長良川河口堰ができるまでは、本州の大きな川の中で、唯一の堰の無い川であった。
その河口堰は、流域住民を初めとして、全国的に大きな建設反対運動が行われたにもかかわらず建設された。
しかし、その堰で止めた水は2011年現在、全く利用されていない。
また、川底を治水目的で掘り下げると海水が上流にさかのぼり、環境を破壊するのを防止するという目的もあるが、その掘り下げ工事も行われた記憶がない。
もし、仮に建設時期が今であったら、ほぼ間違いなく事業仕分(ry
なぜ本流にダムが存在しないのか?
他の一般的な川と違い、長良川は最上流部でこそ狭い谷間を下っているが、源流から10kmも下流に行かないうち(長良川鉄道の終着駅である北濃駅よりも上流)から谷が広く、いわゆる『谷底平野』が続いていて、仮にダムを造ろうとすると、そのダムの躯体が非常に大規模になる上、水没する地域も広大になり、非常に多くの住民(おそらく1万人以上)の移転補償もあり、莫大な費用がかかるため、ダムが造られなかったと言われている。
長良川沿いを走る長良川鉄道に乗ると、郡上八幡駅の次の駅である自然園前駅を出たスグの所にあるトンネルを出たあとは、終点の北農までのおよそ30kmの間、トンネルが一つも存在しない。
また、国道156号線も、郡上市八幡町付近から郡上市高鷲町に至るまでトンネルが1つも存在しない。
今後、もしダムを作ろうとするならば、東海北陸自動車道の付け替えまで必要になり、この先も本流にダムは作られることは無いと思われる。
また、その東海北陸自動車道は、長良川の景観を保護するため、なるべく川沿いを通らないルートを通っており、そのためトンネルや橋が多くなっていると思われる。
関連動画
関連項目
- 1
- 0pt