飛島村とは、愛知県西部に位置する海部郡の村である。読み方は「とびしまむら」であり「飛鳥時代」の「あすかむら」ではないので注意。
概要
飛島村(2024年4月1日時点) | |
---|---|
面積 | 22.43km2 |
人口 | 4452人(推計) |
村の花 | キク |
村の木 | サクラ |
隣接 市町村 |
名古屋市港区、弥富市、海部郡蟹江町 |
まず、Googleマップなどで「飛島村」と調べてみてほしい。なにか違和感があるだろう。
そう、なぜ名古屋市に隣接している場所に「村」が存在するのかということである。
もともと、この村は1889年10月1日に発足した村であり、のどかな田園風景が広がっている貧しい村であった。と言っても、今でも田園風景が広がっていることには変わりないのだが。
度々周辺自治体に合併を持ちかけるが貧しいことから拒否されるわ、1944年に地震で甚大な被害を受けてるにも関わらず、名古屋市の工場が爆撃されるのを防ぐために軍からの指令で都会に偽装することになり空襲に遭うわ、伊勢湾台風で130人の犠牲者を出したあげく水が引くまでに2ヶ月かかるわで悲惨な村となっていた。このような事態で人口流出に歯止めがかからず、1960年の財政力指数は0.22。つまり需要の0.22倍しか収入がない日本一貧しい村となっていた。名古屋市の隣であるにも関わらず。
しかし、ある時状況が一変する。きっかけは、1971年に名古屋港西部臨海地帯の一部を編入したことである。村の一部が工業地帯になったことで、その工業地帯に位置する事務所の税収入で財政を潤すことができるようになり、日本一貧しい村から一転して、日本一裕福な村へと変貌を遂げた。
財政力指数は2.32(平成23年度)。つまり需要の2.32倍もの収入があるわけで、合併しなくても自治体としてやっていけると言うことである。財政レベルが高いにも関わらず、人口は「村」レベルであるため、サービスがすごいことになってるがその辺は後述。
周辺自治体としてはとても合併したいような自治体であり、一時期は弥富町(現:弥富市)、蟹江町などと合併する構想が向こうから持ちかけられたが、合併反対派が多かったので、今でも「村」のままである。飛島村側としては合併されるとサービスが低下するので仕方がないのだが。と言うか、戦前の貧しい村だった時に合併持ちかけた時に拒否したくせに、裕福になった瞬間に手のひらを返すあたり、完全に金のことしか考えてないのがわかる。
工業地帯に位置するので、昼間人口は約1万3000人だが、在住人口は約4500人。これは平均海抜が0mを下回っており、水害を受けやすいこと、村内のほとんどが市街化調整区域であり、新たにアパート・住宅を建設できないこと(=事実上誰かが引っ越さない限り、移住できない)が挙げられる。(建て替えなどで在住可能人数が増えているためか、2012年よりちょっとだけ増えている様だが・・・)
飛島村の中身・サービス
- 村立にして、小中一貫校「飛島学園」がある(小中一貫校のため、4・3・2年制となっている)。
- その中学校では、サンフランシスコへの研修旅行があるのだが、費用は村が全額負担してくれるのでタダ。
- 子どもの医療費は中学校卒業まで無料(周辺自治体でも実施している)。
- 住民が子どもを出産してから、1年以上村内に在住すると、10万円の祝金を村からもらえる。
- さらに、小学校入学時および中学校入学時にさらに10万円の祝金を村からもらえる。
- 90歳になると20万円、95歳になると50万円、100歳になると100万円が支給される。
- 一人暮らしの老人には、乳酸菌飲料が配布される。
- 金が余ってるので、生活保護の認定基準がかなり低い(まず、飛島村に引っ越さないといけないが、先述した通りである)。
交通機関
鉄道はなく、飛島公共交通バスが唯一の公共交通機関である。最寄り駅は近鉄蟹江駅(近鉄名古屋線 一番近い村の端っこから4km程度で徒歩1時間程)、稲永駅(あおなみ線 村の一番近い所から7km以上で徒歩2時間近く掛かる)、築地口駅(名古屋市営地下鉄名港線 村の一番近い所から9km以上徒歩2時間以上)など。
また、伊勢湾岸自動車道の飛島ICや、国道23号線、国道302号線が通っている。
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