養蜂とは、ミツバチ(主としてセイヨウミツバチ)を用いて蜂蜜、プロポリス、ローヤルゼリー等を生産する産業である。
概要
歴史(セイヨウミツバチ)
起源
いつごろ人が蜂を飼い始めたかははっきりしないがエジプトの壁画に巣箱でミツバチを飼う様子が描かれている。
(尤も蜂蜜自体は熊も食べるくらいなので原始人の頃から食べられていたであろう。)
1853年
アメリカのラングストロースの発明により養蜂業界に革命が起こる。
巣枠と呼ばれる木製のユニットの中でミツバチに巣を作らせ、遠心力分離器で巣から蜂蜜を採取する方法が確立されたのだ。
ミツバチの蜜を採取するたびにミツバチの巣を全部破壊する必要がなくなったのである。
これによりミツバチ、養蜂家共に負担が大いに軽減されることとなり、生産量も以前と比べ物にならないほど跳ね上がり養蜂は一大産業へと成長した。
現在日本でも巣枠のことを「ラ式巣枠」と呼ぶが、これはラングストロース式巣枠の略である。
現代
全世界に蔓延したミツバチヘギイタダニの被害により現在も多くの養蜂家、ひいては蜂達が苦しんでいる。
また、現在も記憶に新しいアメリカのCCD(蜂群崩壊症候群)の原因の一つと推測されているネオニコチノイド系農薬の普及によりミツバチどころか地域一帯の昆虫類がいなくなる等(無論ミツバチも全滅である)、養蜂業界を取り巻く環境は厳しい。
また、日本においては全国的に蜜源植物であったレンゲが栽培されなくなったと共に業界の高齢化が進み、養蜂家の数は減少の一途をたどっている。
しかし、よく考えると農家も高齢化して辞める人も増えているわけで、農家が少ない地域にうまく蜂を置くことができれば、そういった地域は大抵山の管理もされていないことが多い為、フジやアカシアといった蜜を多く出す植物も多いので、活路を見出すことも不可能では無いかもしれない。できればそういったの管理を養蜂家が手伝わせてもらって蜜源植物を植えつつ、山の資源を有効活用できれば最高なのだが。
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