アポカリプス(Apocalypse)とは、キリスト教における『黙示』を表す単語である。
新約聖書の「ヨハネの黙示録」のギリシャ語原題が「Αποκάλυψις Ιωάννου」(アポカリプシス・イオアノ)であり、ここに由来する。「Ιωάννου」(イオアノ)は要するにヨハネなので、「Αποκάλυψις」(アポカリプシス)が「黙示」あるいは「黙示録」にあたる。
この「Αποκάλυψις」(アポカリプシス)はギリシャ語で「覆いを取る」「開示する」「暴露する」ことを意味した単語だった。現在の「黙示」や「アポカリプス」という言葉にも、「隠されていた真理・知識を神が人々に開示して伝える」という意味は残っている。
だがそれだけではなく、「ヨハネの黙示録」が終末論的な内容であったために、「アポカリプス」や「黙示録」という言葉には「最後の審判」「人類の滅亡」と言ったような終末論的なニュアンスが含まれている。
例えば「ポストアポカリプス」という言葉を例にとると、「~の後」という意味の「ポスト」を「アポカリプス」と合わせた言葉であるから、「知識が伝えられた後」「真理が開示された後」という意味合いを持ちそうな言葉である。しかし「ポストアポカリプス」は実際には「人類文明崩壊後の」と言った意味合いの言葉である。
この単語を含む記事一覧
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- なし
- 11
- 0pt