ステージ(stage)とは、ロマンス語の祖先である俗ラテン語の「staticum」という単語が語源になっており、これは「立つ空間」の意味になる。これは英単語の「スタンス:stance」の語源でもある。
現在、英単語として「stage」と言った場合は「足を付ける場所」「舞台」「位置」などの意味を持つ。
- 演劇・音楽・演説・プレゼンテーション・イベント等を行う場所・壇上・背景セットなど。
- ゲーム等においてはプレイヤーが冒険・活動・対戦する地域・場面。
- レベルのように、段階・進行状況などを示すもの。(ステージ4の末期癌など)
単純に舞台・背景と呼ばれる場合や、施設名で呼ばれる場合もある。(武道館など)
概要
ステージとは「舞台」「場面」のことであるが、ゲーム用語として「ステージ」と言えば「場面(展開・面)の一区切り」を指すことも多い(例:ステージ1)
ステージが無ければ味気ないため、作品やモチーフのイメージや世界観を示すのに欠かせない。大勢の観客が見られるよう一段以上高くなっていたり、観客席側が高くなっている場合がほとんどだが、小規模なイベントや劇などは観客に座らせて壁際や机上を舞台とするものもある。
なお、日本の業界用語では映画を撮影を行うスタジオもこの「ステージ」の単語を使っている。(例:ステージで撮影)多数の照明・電飾や大型のモニター、ワイヤーや奈落といった大掛かりなギミック等が設置される場合もあるある。
観客席(観客側)と対比されやすいが、周囲360度を観客席に囲まれたり、観客席に桟橋のように大きく突き出たステージ構成となっている場合もある。ステージから見た視点が描かれたり、観客の表情や反応が映される、観客のケミカルライトや合いの手を演出にしてしまう場合もある。
常設の体育館や演劇会場のように元から付属しているステージもあれば、イベント時に臨時に設営されるステージもある。必ずしもイベント会場のような大掛かりなセットは必須ではなく、広い空間や教室、家の中もステージになる。
また、日本語で「次のステージ」と言った場合は「次のステップ」の単語とだいたい同義になり「次の段階へ進む」のような意味合いになる。
その他
公園・その辺の道端もステージになるが、施設管理者や警察への使用許可申請等が必要である。
路上ライブなどが良い例。場合によって道路工事のように道路占有許可、道路封鎖なども必要となる。
イベント時はステージ内が立入禁止とされるが、意図的に客を上げたり観客席側に飛び込むといった演出もなくはない。乱入や暴動を防止するために警備員等が配置される場合もある。常設ステージはステージ保護のため、イベント時以外でも立入禁止とされている場合もある。
基本的に一般公開は行わず、撮影・録音といった収録を行う場所はスタジオとも。
部屋や画面に映らない裏方までセットでスタジオと呼ばれる場合もある。ただしテレビ番組など、客席のあるスタジオも普通にあるため若干曖昧。
著作権には出演者や楽曲・作品だけでなく、背景に作られたステージデザインや演出等も含まれる。
ニコニコ動画におけるステージ
ニコニコ動画では、アイドルマスターの動画やMMDなどの動画も盛んに作成されているために、検索するとこの「ステージ」という単語が頻繁に出てくる。素材としてステージを配布している場合もある。
コンサート・ライブから市街地、自宅、学校、洋風/和風など、屋内から野外まで多種多様。
現実には成し得ない不思議な空間を演出できるのも強み。狭い範囲のスタジオ側のものも。
ゲームにおけるステージ
プレイヤーが冒険・活動する舞台・世界観・場面を指しやすい。オンラインゲーム・対戦ゲームにおいては試合ごとに選択・投票される場合多々。ステージセレクト(ステージ選択)など。
「水中面」「3面をクリアした」というように単純に「面」と言われることもあるが、個人の呼称・ゲームによって2-4、ステージ2の4、ワールド2の4といった様々なステージ区分をされる。
- 草原、地下、水中、空中、ジャングル、山岳、海岸、砂漠、雪山、高所といった自然環境。
- 集落、市街地、学校、店舗、路地裏、高速道路、工場、発電所、軍事基地といった人工的な環境。
- 戦場、火災、爆発寸前、夜間、廃墟、水没といった状況が付与されている場合も多々ある。
- 難易度によって敵の配置や種類、地形がいやらしく変化している場合もある。
- ステージに配置されたギミック等を利用し敵を倒す、謎を解くものも定番。
- 得点アイテムが盛りだくさんのボーナスステージや、隠しステージなど。
- 余計な足場や障害物・ギミックがなく実力が問われる正統派コースも。
- ゲーム内イベント・課金・有料MODによって増加する場合もある。
初期のゲームにおいては粗いドット絵で描かれた一本道ゲームがほとんどだったが、現代においては本物と見紛うほどのリアルな世界観をオープンワールドで冒険・散策できるものをウリにした作品も多く、個人の性格に合った多彩な戦略・プレイスタイルはもちろん、本来の目的そっちのけで世界観を楽しむのもまた一興である。
一部のゲーム[1]では、自分好みのステージ・世界観を作ることも可能。
オンラインゲーム・対戦ゲームにおいては個人の腕だけでなく、地形・地物(遮蔽物)やギミック、死角・装備特性の把握・活用や味方との連携、正面突破だけでなく迂回や待ち伏せなどが肝となるなど奥が深い。攻撃や爆発物によって壁や建物そのものが破壊でき、突破口や狙撃に用いるなど戦略に幅を持たせたものも。
ステージの設計不足から片側陣営に有利・不利ができてしまう、一方的に攻撃できるといった問題もある。
レースゲーム等では進行ルート(通行帯)を「コース」と呼ばれる場合が多いが、広義には世界観やコース外もひっくるめて一つのコースとして取り扱われる場合もある。
関連動画
関連項目
脚注
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