「A級ジャンパー」とは、時間跳躍である「ボソンジャンプ」を完全に行える特殊能力者である。TVアニメ『機動戦艦ナデシコ』に登場した概念。
概要
ナデシコ作中での概要
A級ジャンパーは自らをボース粒子に変換し、古代火星遺跡の演算により時間跳躍する技術を利用した、空間跳躍であるボソンジャンプを行う事が出来る能力者を指す。
この行為には、通常、チューリップクリスタルというエネルギー結晶体か、それに代替する大規模エネルギー源(ジャンプ対応機動兵器、戦艦、ジャンプゲートであるチューリップなど)が必要となる。
この能力を持たずにボソンジャンプを行うと、周辺の無機物と融合し、そのまま死亡に至るため、生体ボソンジャンプを行うのには必須の特徴であるといえる。一般人がボソンジャンプに同行するためには、ディストーションフィールドにより守られる事が必要となる。
また、ジャンプ時の座標を特定するためにも必須であり、この座標指定能力がなく、ボソンジャンプに同行できる(または、機械的なジャンプを行う事が出来る)だけの能力者はB級ジャンパーとして区別される。こちらは遺伝子操作により、人為的に取得可能。
ボソンジャンプは目的地を明確にイメージする事が前提であるため、時間というイメージのしにくい概念は扱いきれず、座標跳躍にとどまっていると思われる。
そのせいもあり、ボソンジャンプ時に時差が発生することがある(例、地球から2週間前の月に跳んだテンカワ・アキト)。
A級ジャンパーは、ナノマシン処理の行われた後の火星で出生する事が前提であるとされ、人為的に生み出す技術は確立されていない。一時期火星の後継者により実験素材として殆どが拉致・殺害されたため、最終的に生存が確認されているA級ジャンパーはテンカワ・アキト、ミスマル・ユリカ、イネス・フレサンジュの3名である。
また、遺跡の演算の影響をナノマシン経由でうけ、それにより遺伝情報が改変されることでA級ジャンパーになるとされるため、遺跡破棄後の火星で新たに生まれることもない。
2次創作などでの概要
様々なロボット作品の共演する2次創作、『スーパーロボット大戦』シリーズにも機動戦艦ナデシコは登場しているが、その中で設定のクロスオーバーとして、バンプレストオリジナルのキャラクターにもA級ジャンパーが登場している。ブレスフィールド・アーディガンがそれであり、火星出身という設定がある。
ゲーム中では現在の宇宙が誕生する一世代前の宇宙まで跳んだことから、「超A級ジャンパー」などとも言われることがある。もっとも、同作ではイネス・フレサンジュも一世代前の宇宙まで跳んでいるのだが。
他には、ジャンパーは生体ボソンジャンプを行うのに必須なのだから、無機物のボディーならばジャンパーなしでも問題ないという逆転の発想が実行されたこともある。
また、『アイドルマスター』シリーズに登場する三浦あずさもジャンパー扱いされることがある。作中ではエジプトから、日本時刻で10分後の765プロ事務所に跳んだ描写がある。三浦あずさに関しては、チューリップクリスタルなしにボソンジャンプを暴走させているとの報告が複数あるが、詳しい事は不明。
しかし、明らかに時差を無視していると思われる事もあり、ボソンジャンプである可能性は非常に高い。
ニコニコ動画上で「A級ジャンパー」のタグで検索するとほぼ三浦あずさ関連の動画なので、多くのファンにジャンパー扱いされているのは間違いない。「F級ジャンパー」とも呼ばれることもあるが何故Fなのかは察して欲しい。
関連動画
関連項目
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