Lat式ミク(らとしきみく)とは、Lat氏がデザインしたメタセコイア・MikuMikuDanceの3D CGモデリング版初音ミクの事である。
概説
クリプトン公式設定のKEI氏原画絵に沿ったカラーリングでありながら髪やネクタイは短め、腕のナンバーはロットリング(赤い輪)、ウォレットチェーンが市松模様、そしてとてもかわいい姿表情をしているものの、しかし凛とした品格をも醸しだす独自のアレンジが加えられている。
更にアクセサリではヘッドフォン娘であり、赤のキュンキュンメガネなメガネ・キューティでもある。
衣装は標準と白シャツ、下は白に縞、さらにセーラー服も含めたパッケージとなっている。
2011年08月19日、「グッドスマイルカンパニー」よりフィギュア「初音ミク Lat式Ver.」が発売された。
関連動画
メタセコイア版(Mikoto)
MikuMikuDance版
2009年05月21日、「Lat」氏により「Lat式ミク」のテスト動画作品が投稿された。本作品では、「わさびP」氏の制作したモーションが使用されている。
同年6月14日、「初音ミク@Lat式 for MikuMikuDance」Ver1が公開された。
左ver1、右ver2配布紹介の動画。
http://www9.atpages.jp/~mmdaccessory/uploader2/
メタセコ版はLat氏のHPで。
上記左の配布動画は、楽曲制作者「ささくれP」氏制作の初音ミクオリジナル楽曲作品『*ハロー、プラネット。』に対する「まころん」氏の舞踏作品(sm8356042)を、MMD動画制作者「koishi(wsP)」氏がトレスしたモーションを使用した動画作品であり、MikuMikuDance殿堂入り作品となっている。
上記右の配布動画は、動画制作者「ulaP」氏が「Lat式ミク」を基盤に制作した「Lat式改変テト」と「Lat式改変リン」が「Lat式ミクVer2.3」とともに舞踏した動画作品となっている。本作品も、MikuMikuDance殿堂入り作品となっている。
最新は右上のver2.3。当該モデルは、次のサイトよりダウンロード可能である。→ http://bowlroll.net/up/sc?user=_Lat_
下記左動画は、2010年12月9日「Lat」氏本人投稿のVOCALOID-PV作品「Yellow」である。本作品は、「ブレン坊」氏のトレスしたモーションを基盤としている。本作品は同年12月11日デイリー VOCALOID 総合ランキング一位を達成、同年12月14日午前7時過ぎMikuMikuDance殿堂入りとなった。2011年10月04日夜半には40万再生、2012年6月27日夜半には50万再生を達成している。本作品の詳細については、該当動画記事に記載がある。
下記右動画は、「Last Note.」氏投稿のVOCALOID-PV作品『Last Effect』である。この作品では、「館川まこ」氏によるコスチュームデザインを元に、「Lat」氏がモデリングしセットアップした「Lat式ミク」が使用されている。この作品は、「ブラザーP」氏によるDVD作品集『Lies and Truth 2nd』に収録されている。
長らくVer2.3が最新モデルであったが、2014年1月にニコニコ静画においてVer2.31へのアップデート告知がLat氏本人によって投稿された。基本的には2.3を踏襲しつつ、細部に変更が加えられている模様である。
MMD版「Lat式ミク」採用動画の動向
近時の「Lat式ミク」採用動画の動向について、商業的見地及び本動画投稿サイトへの投稿状況の見地から述べる。
楽曲DVD市場への展開
「わかむらP」氏のMMD-PV系の作品『Sweet Devil』(short version)が、65万を超える再生数を得ている。Short versionは、ポニーキャニオン社によるDVD『初音ミクVision(ジャケットイラストレーター:マクー)』に収録されているが、2011年11月5日には、full versionも本動画投稿サイトに投稿された(下左)。当該DVDには、「@まさたかP」氏の作品『【第4回MMD杯本選】Chaining Intention【PV】』もまた収録されているが、この作品は、第4回MMD杯本選総合優勝作品にもなっている。なお、この作品は、2013年05月09日23時55分頃100万再生を達成し、「MMDミリオン達成作品」になった(下右)。
「R.two」氏による「MMD振り付け」作品『【MMD】Nyanyanyanyanyanyanya!【振り付けしてみた】』は、ポニーキャニオン社によるDVD『VOCALO VISION FEAT.初音ミク(ジャケットイラストレーター:NIL)』に収録された(下左)。このDVDには、「くちばしP」氏による作品『初音ミク(Θ)どういうことなの!?』など、MikuMikuDance動画作品が複数収録されている。なお、「くちばしP」氏の作品も、2013年11月28日18時47分頃百万再生を達成し、「MMDミリオン達成作品」となった(下右)。
作品『【MMD】Nyanyanyanyanyanyanya!【振り付けしてみた】』のモーションは公開されており、そのモーションを基盤とした動画作品が、本動画投稿サイトに多数投稿されている。詳細については単語記事「第1回MMDにゃにゃにゃ選手権」に記載がある。本作品は、2013年01月12日15時45分頃百万再生を達成し、「Lat式」動画作品初の「MMDミリオン達成作品」となった。
「Mitchie M」氏投稿のMMD-PV『初音ミクが声優のようにしゃべってラップして歌った!『ビバハピ』PV付』は、2013年09月08日に百万再生を達成し、「MMDミリオン達成作品」となった。本作品を含む氏の1st メジャーアルバム『グレイテスト・アイドル』は、2013年11月06日に発売されている。
氏の楽曲作品の二次創作作品としては、「ライクーP」氏投稿の『イージーデンス』等が知られており、本動画投稿サイトにおける視聴者コメント上、高い評価を得ている。「Mitchie M」氏投稿の『ビバハピ』も頗る好評をもって迎えられており、「Lat式ミク」は2013年度投稿の「初音ミク」オリジナル楽曲作品群において、名実共に首位の座を占めることになった。本作品は、TV番組「TBSランク王国」にて「2013年間VOCALOID初音ミク曲TOP10」第1位を達成している。なお、同氏の『アイドルを咲かせ』もすでに75万再生を達成している。
MMD振り付け作品の動向
輓近「MMD振り付け」作品の展開について、現時点での到達点を示すメルクマールとして、数例を供覧する。下左作品は、「stain」氏によって制作された、「西島尊大」氏の制作した楽曲作品に対する、卓越したオリジナルな「MMD振り付け」舞踏作品である。下右作品は、「G.J」氏 によって制作された、「ラマーズP」氏の制作した楽曲作品に対する、卓越した歌唱舞踏作品である。
モーショントレス作品の動向
「hinoP」氏によるモーショントレス作品『ねこみみスイッチ』が、70万を超える再生数を得ている(下左)。本作品のモーションは公開されており、多数の派生動画作品が本動画投稿サイトに投稿された。
また、同氏によるMMD-DMC2参加作品『【MMD-DMC2】 WAVEFILE 【モーション配布】』の公開モーションは、2011年7月に開催された「第一回底辺カメラワーク撮影会」における公式モーションとして採用され、多数の動画作品が本動画投稿サイトに投稿された。第7回MMD杯では、「ビームマンP」氏と「脱衣マイスターP」氏の共同制作作品『【第7回MMD杯本選】 あざといビーム【脱衣もあるよ!】』にて、当該モーションが使用され、テーマ部門「M」にて優秀賞を受賞している。
2012年6月には、Full versionが投稿されており、モーションも公開されている(下右)。本作品のモーションは、日本赤十字社関東甲信越ブロック血液センターの、初音ミク「マジカルミライ2013」コラボレーション企画に採用されており、同社のホームページより閲覧可能である。「Lat式」投稿作品群を子細に検討すると、「Lat式ミク」は、楽曲や舞踏などの創作作品の連鎖的展開において群を抜いて「成績著明」な地位を占めており、さらには、国民の「教育衛生慈善防疫」にまつわる「公衆ノ利益」にも少なからず寄与しているところにその特徴があることがわかる。
→http://www.ktks.bbc.jrc.or.jp/news/miku.html
「Lat式ミク」活動の海外展開
「ラジP」氏、「ブラザーP」氏のコラボレートした「MMD振り付け」作品『Heart Shooter』もMikuMikuDance殿堂入り作品となっている(下左)。
本作品は、2011年北米ロサンゼルスで開催された「Anime Expo(アニメエキスポ)」における「MMDワークショップ」にて紹介され、好評を博した(下右)。この作品は、「ブラザーP」氏によるDVD作品集『Lies and Truth 2nd』に収録されている。
2012年度北米ロサンゼルスで開催された「Anime Expo(アニメエキスポ)」における非営利イベント「みらいのねいろ -The Sound of the Future 2012-」では、トーク担当「すぺくとら」氏、モーション担当「PAC室長」のもと、「Lat式ミク」がオープニング、エンディングの司会を務めるとともに、複数曲の歌唱と舞踏を担当した(下左)。
2013年12月14日「daniwellP」氏により投稿された下記右動画作品は、ポーランド民謡を同氏が編曲したものであり、ポーランド共和国のワルシャワ国立民族博物館改装開館記念式典にて供覧するために制作されたものである。本作品では、「Lat式ミク」が歌唱舞踏している。
MMD杯参加作品の動向
第7回MMD杯では、「フォトジェミック」分野における作品『怪談 牡丹灯籠』も「MMD杯受賞作品」となっている(下左)。本作品においては、「ででP」氏の開発した「牡丹燈籠ミク(和服っぽいLat式改変ミク)」が使用されている。
「わさびP」氏がモーションを担当し、「ussyP」氏が演出を担当した作品『【第7回MMD杯本選】Heart Beats PV』は、第7回MMD杯準優勝作品となっている。本作品では、「Lat式改変あぷミク」が使用されている(下右)。本モデル開発にあたっては、「M2gzb」氏、「ぼへぼへP」氏、「X68000」氏、「アラン・スミシー」氏など複数の開発メンバーが関与している。この作品は、「ブラザーP」氏によるDVD作品集『Lies and Truth 2nd』に収録されている。
作品『【第9回MMD杯本選】 初音ミク ❃ Rera 【ダンス PV】』は、総合第三位となり敢闘賞を受賞するとともに、「Team SEGA feat.HATSUNE MIKU Project賞」を受賞し二重受賞作品となった。本作品は、グアテマラ共和国国籍の「ライクーP」氏により制作された「MMD振り付け」ダンスPV作品である(下左)。また、「リングイネ」氏の制作したモーショントレス作品『【第9回MMD杯本選】 from Y to Y 【Dance PV】』は、「ジーンと来たで賞」を受賞している。
作品『【第10回MMD杯本選】 シュレディンガイガーのこねこ 【MMD-PV】』は、テーマ別部門「魔法(物理)」首位賞にあたる「松」にて、「猫派歓喜賞」を受賞している。本作品は、「アグー」氏の舞踏作品の「hinoP」氏によるモーショントレスダンスPV作品であり、その卓越したモーションは、現時点におけるモーショントレス技術の地平を指し示すメルクマールのひとつともなっている。本作品は、TV番組「TBSランク王国」にて「2013年間VOCALOID初音ミク曲TOP10」第6位を達成している。MMD-PVでTOP10入りしたのは『ビバハピ』と本作品のみであり、ともに「Lat式」動画作品である。
→http://vocaloid.blog120.fc2.com/blog-entry-18244.html
また、作品『【第10回MMD杯本選】39 【ミクさんぎゅー】』は、「Family Mart賞」を受賞している。本作品は、トレス作品に分類することも可能ではあるが、実質的には「MMD振り付け」作品に分類されうる作品となっている。本作品でも、歌唱舞踏モーションが、無理のない自然さの際立つ卓越した作品となっている(下右)。
作品『【第11回MMD杯本選】 私の時間 short ver 【MMDモーショントレース】』は、テーマ別部門「夏」第三位賞にあたる「梅」にて「ミクさんマジ天使」賞を受賞している。本作品は、「足太ぺんた」氏の舞踏作品の「hinoP」氏によるモーショントレスダンスPV作品であり、そのモーションは極めて卓越している。本作品受賞により、「hinoP」氏は、二期連続してMMD杯を受賞することになった。
技術開発紹介動画作品の動向
「Lat式ミク」は、様々な技術開発紹介動画作品にも登用されている。その数例について述べる。
神戸大学大学院システム情報学研究科 中村研究室の制作した動画作品を供覧する。本作品では、MMDAgentを使った対話型ハンズフリー音声操作インタフェースが紹介されている。このインターフェイスにより、複数の家電機器をインターネット経由で遠隔操作することも可能である。本研究は、一般的な商用展開といった側面のみならず、神経筋疾患や脊髄損傷患者の方のQOL向上などといった医療福祉方面への寄与等、様々な可能性の存在を示したものであり、価値のあるものといえる(下左)。
下右は、「星風P(tagoshu)」氏の開発した、MikuMikuDance上で作動する優れたプラネタリウムエフェクト「星風夜MMD」の配布動画作品『[初音ミク] 宮沢賢治「星めぐりの歌」 [プラネタリウム]』である。
「foxcage」氏の開発した、PCが人間のピアノの演奏を認識し、それに合わせて「初音ミク」が歌う、インタラクティブ要素を取り入れたARアプリケーションを紹介した動画作品『【AR】ピアノに合わせてミクに歌ってもらった【MMD】』では、ピアノ上で「Lat式ミク」が『君の知らない物語』を、投稿者の演奏にあわせて歌唱している。
AR技術をゲームに取り入れたものの一例として「MikuMikuHockey」がある。本ゲームのモーション開発には「G2」氏が携わっている。「G2」氏は、『【MikuMikuDance】baby's star jam音頭(高画質)【DE DE MOUSE】』の制作者として著名である。
MMD版Lat式ミクの使い手、@まさたかP
Lat式ちびミク
関連静画
関連コミュニティー
モデルの由来と経緯
Lat氏は以前から3Dキャラ制作を行っており、自身のWebSiteや三次元CG@七葉にて活動していたが初音ミク登場にみっくみくされモデリングを開始、メタセコ版を発表していた。
→ファイル保管庫@七葉のnh0144.zip(2007.12.30) →投稿記事
配布ではMikotoデータも添付するなど二次利用への配慮があり以前からニコニコ動画にも使用されていた。
(Mikotoとはメタセコのデータにボーンとモーションを追加編集できるフリーツール)
氏自身もミク楽曲を制作発表しており、そのPVにモデルが登場している。
→ Latさんの公開マイリスト
三次元CG@七葉主催『第三回 季節展 2008秋』では白シャツミクが入賞するなど、以前から人気の高かったモデルである。
その中で2009年5月にMMD版制作がニコニコ動画で告知され
→【MMD】オリジナルミクをMMDで踊らせてみた
翌6月に正式発表配布となった。
白シャツモデルのWhite版とNomal版の二体構成とし、メガネやヘッドホンやステージのアクセサリも収録されており、容姿のかわいさも相まって魅力あるモデルデータとなっている。
ヘッドホンとメガネは表情データに組み込んであり、表情その他の設定でON/OFFする。
- 2009年12月 ver.2
- 主な追加変更点
- 2010年3月 Lat式ちびミク
- 6666AAP
- 2010年4月更新
- 2010年4月 NHK-BS『MAG・ネット~マンガゲームアニメのゲンバ』で紹介される
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- MMDとその使い手イケメンクリエイター@まさたかPがインタビューで登場
- その制作の中で【第4回MMD杯本選】Chaining Intention【PV】とLat式ミクが登場
- 番組ジングルにも採用された(動画@まさたかP、楽曲OSTER projectさん)
- NHKでのMMD紹介はラジPの「Packaged」Act.3が既にあるがMMDユーザーモデルメインは今回が初であろう(はちゅねも登場)
- 2010年4月 ver2.2
- 主な追加変更点は
- 注※大型ステージやLat式ちびミクは未収録の模様。過去該当版から入手を
- 2010年6月 ver2.3
- 2014年1月 ver2.31
構造
このモデルデータは、画面を通して鑑賞(2D出力)されることを考慮し、顔などポリゴンを裏返しに貼るという構造になっている。
これにより輪郭出しがきれいになり、3Dシステムのトゥーンレンダリング機能だけに頼らず自らシェーディングのような効果が得られる。
3Dの写実的で硬質な要素を抑え、漫画的な輪郭黒線や横口の表現を実現している。
詳しいデータ構造解説は掲示板#25~#28あたりをどうぞ。
関連商品
関連項目
- Lat ←このモデル制作者さん
- キュンキュンメガネ ←赤くてかわいいのでこう呼ばれている
- ――innoce―― ←LatさんのHP。最新モデル情報はここで
- Latさんの公開マイリスト ←Latさん自ら制作の楽曲PV
- Lat式ミク ←タグで検索
- Lat式ちびミク
- Lat式改変リン
- Lat式改変テト
- Lat式改変デフォ子
- Lat式モデル
- Lat式Yohl流
- VPVP wiki ←MMDユーザーモデルの情報
- 伝説のLat式マスター
- あざといなさすがLat式あざとい
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