Windows 2000とは、Microsoft社が開発した安定性を誇るNT系オペレーティングシステム(OS)である。略称・俗称として「2000」「2k」などが存在する。
内部バージョンはWindows NT 5.0。もともとこの名前で出るはずだった。
概要
最初に書いたように、Windows 2000は絶対的な安定性を誇っている。Pentium IIぐらいのCPUでも余裕に動き(メモリの容量も関係するが)、ブルースクリーンは深刻なエラーが出ない限り見ることはない。その為か、XPに近いぐらい使用ユーザーが多い。初期のXP(PCスペックが追いついていなかった)の時には圧倒的に2000使用ユーザーが多かった。
当初は家庭向けとして出すことも想定していたが、一般ユーザーには難しく、親切な機能を導入するのに時間がかかる理由で販売は見送られ、Windows 98をベースにしたWindows Meを開発することになった。
家庭向けのとの統合は、次のWindows XPまで待たれることとなった。
そんな2000も現在は過去の遺産となり、とうとう2010/07/13をもってサポート終了となってしまった。
サポート終了のOSを使うことはセキュリティ上非常に危険なので、単独で使わないのであれば(インターネットに繋ぐのであれば)早急のアップグレードをお勧めする(セキュリティソフトも今のところは対応しているものがあるが、対応終了も時間の問題である)。
エディション
- Professional : パワーユーザーや法人などのクライアント用。
- Server : 小規模な組織向けのサーバ用。IIS、Active Directoryサーバとしての機能も備える。
- Advanced Server : 中規模及び基幹システム向けのサーバ用。Serverに比べて、クラスタリングなどの機能が追加されている。
- Datacenter Server : その名の通り、データセンターなど大規模なシステム向けのサーバ用。使用できるプロセッサ数が増加されているなど、大規模向けのサーバに対応できるようにチューニングされている。
単体では販売されず、サーバなどへのバンドルのみとなっていた。
※同じ製品名でクライアント、サーバそれぞれがリリースされるのはWindows 2000が最後で、次のバージョンではWindows XP、Windows Server 2003と別れることとなった。
開発中止されたエディション
- Home(コードネーム:Neptune) : Windows 2000の家庭向けのエディションとして開発されていた。ヘルプアンドサポートなど、一般ユーザに優しい機能を追加したものを目指していたが、2000年のリリースが間に合わなくなったことで開発が中止され、Windows 98をベースにしたWindows Meに一部の機能が引き継がれた。
なお、開発プロジェクト自体は、次のバージョンのWindows XP(コードネーム:Whitsler)に引き継がれ、Windows XP Home Editionとなった。
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関連項目
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