MIU404とは、2020年6月からTBSテレビ系列で放送されているテレビドラマである。
概要
MIU404 | |
基本情報 | |
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ジャンル | 連続ドラマ |
出演者 | 星野源 綾野剛 岡田健史 橋本じゅん 麻生久美子 |
制作 | TBSスパークル TBSテレビ |
放送期間 | 2020年6月 - 9月 |
放送時間 | 金曜日 22:00 - 22:54 |
放送分 | 54分 |
テレビ番組テンプレート |
TBSテレビ系列で毎週金曜日に放送される金曜ドラマ枠での放送。タイトルのMIUは、機動捜査隊を指す「Mobile Investigative Unit」の略。404は、綾野と星野が演じる機動捜査隊員の二人を指すコールサインである。
星野源と綾野剛によるW主演となる。2人が共演するのは、2017年10月期に放送されたドラマ『コウノドリ』以来。今作は、『逃げるは恥だが役に立つ』や『アンナチュラル』など、これまで数々の大ヒットドラマを手掛けてきた野木亜紀子によるオリジナル脚本となっている。プロデュースは『アンナチュラル』『中学聖日記』『わたし、定時で帰ります。』などの話題作を手掛けた新井順子。そして監督は、『アンナチュラル』『中学聖日記』『グランメゾン東京』を担当した塚原あゆ子が務める。この野木・新井・塚原のタッグによるドラマは『アンナチュラル』以来であり、放送前から高い期待が寄せられた。さらに、3月16日には主題歌が米津玄師の「感電」になることが発表され、こちらも『アンナチュラル』以来の再タッグとなった。
当初は4月からの放送を予定していたものの、新型コロナウィルスの影響により撮影スケジュールが遅れたため、放送開始を延期。最終的に6月26日からの放送となった。当初はオリンピック公開に合わせ、全14話で放送される予定だったのだが、最終的に11話へ収まった。撮影スケジュールの逼迫から、最終話は船内での収録になったり、コロナ禍の状況に合わせた結末に変更したりと、様々な工夫が施されている。見逃し配信はTVerとParaviで行われた。
今作の舞台となるのは、警視庁の働き方改革の一環で作られた架空の臨時部隊「警視庁刑事部・第4機動捜査隊」。星野源が演じる志摩一未と、綾野剛が演じる伊吹藍の二人は、その第4機捜に所属し、第1機捜から第3機捜にとどまらず、捜査1課など各部署のヘルプを行う。普段は覆面パトカーで地域をパトロールしているが、110番通報があれば事件現場に急行し、迅速に初動捜査を行うのが彼らの役割。勤務は24時間制で、次の当番勤務は4日後。初動捜査で事件が解決できない場合、専門の課に捜査は引き継がれ、継続捜査は行わない。街中で勃発する各事案に対して、彼らは24時間でできる限り対処しなければならない。そんな限られた時間の中で犯人を捕まえる、1話完結のストーリーが今作の魅力。
先述の『アンナチュラル』とは世界観が繋がっており、第3話では毛利刑事と向島刑事、第8話ではUDIラボが登場した。
ドラマは2020年9月のギャラクシー賞月間賞を受賞するなど高評価を獲得[1]。同クールにTBS系列で放送された『半沢直樹』『私の家政婦ナギサさん』も好評で、オリコンドラマ満足度ランキングのTOP3をTBSのドラマが独占する形となった。
登場人物
- 伊吹藍(いぶき あい)
- 演:綾野剛
- 警視庁刑事部・第4機動捜査隊の隊員。機動力と運動神経はピカイチだが、志摩から言わせれば「野生のバカ」。後先考える前に行動してしまうタイプなため、志摩が側にいないと危なっかしい。鼻が効くが、嗅ぎ取っているのが臭気なのか雰囲気なのかは不明。これまで多くの部署を転々としていたらしく、奥多摩の交番に8年近く勤務していた。
- 志摩一未(しま かずみ)
- 演:星野源
- 警視庁刑事部・第4機動捜査隊の隊員。以前は捜査一課にいたが、とある事情で異動。運転免許試験場を経て所轄にいたところを、4機捜の設立を機に桔梗に呼び戻された。機捜経験もあり桔梗・陣馬からの信頼は厚いが、本人は自分も他人も信用していない。観察眼と社交力に長け、常に先回り思考で道理を見極めようとする。伊吹とは真逆の性格なため、よく振り回されている。
- 桔梗ゆづる(ききょう-)
- 演:麻生久美子
- 警視庁刑事部・第1機動捜査隊兼第4機動捜査隊の隊長。警察署長を経た上で、女性初となる1機捜の隊長に任官。陣馬とは旧知の仲。捜査一課時代には志摩とも同じ班にいたことがあり、今でも志摩の実力を評価している。機動捜査隊を四部制にした立案者で、責任を取る形で4機捜を立ち上げ、1機捜との兼任隊長となった。口は悪いが懐は広く、根性論が嫌いなリアリスト。
- 九重世人(ここのえ よひと)
- 演:岡田健史
- 警視庁刑事部・第4機動捜査隊の隊員。父親が警察庁刑事局長で、自身はキャリアの新米。理由は不明だが4機捜に配属される。今まで何事もうまくこなしてきたという自信があり、発言が上から目線になりがちだが、意外に可愛い一面も。4機捜の面々と接する中で、さまざまなことを学んでいく。
- 陣場耕平(じんば こうへい)
- 演:橋本じゅん
- 警視庁刑事部・第4機動捜査隊の隊員。ベテランの機捜隊員。腕っぷしは誰よりも強いが、近ごろは自身の年齢を感じることも多い。桔梗の隊長任官の際に1機捜に呼ばれ、4機捜の設立とともに異動して班長になる。志摩とも同僚だったことがある模様。ノミニケーションと筋ハラのせいで若者からは嫌われがち。特技は顔面配備。
- 糸巻貴志(いとまき たかし)
- 演:金井勇太
- 警視庁刑事部・第1機動捜査隊の隊員。桔梗が1機捜内に設立したスパイダー班の班長を務めている。SNSのリアルタイム監視のほか、WEB分析、防犯カメラの映像解析などを担う。帰宅が面倒という理由で、芝浦署の仮眠室に住んでいるという噂がある。
- 我孫子豆治(あびこ とうじ)
- 演:生瀬勝久
- 警視庁刑事部・刑事部長。桔梗とは、組織犯罪対策部の部長時代にやりあった過去があり犬猿の仲だが、お互いに牽制しながらも利用し合っている節がある。組織を守ることが多くの正義を為す道という信条を持つ。陰で桔梗に「マメジ」と呼ばれている。
- 特派員REC(とくはいんレック)
- 演:渡邊圭祐
- 動画投稿サイト「NOW TUBE」で「ナイトクローラーチャンネル」を配信している底辺ナウチューバー。本名は不明。ネットでみつけたネタやニュースの解説動画を日々アップし、チャンネル登録者数億万を目指している。
- 羽野麦(はの むぎ)
- 演:黒川智花
- 桔梗の家に匿われている女性。ピアノバーでアルバイトをしていた時にエトリと名乗る男に出会い、彼のストーカー的執着とカジノに関する犯罪を知り、身の危険を感じて警察に通報した。桔梗の協力でカジノは摘発されたものの、エトリを捕まえることはできず、命を狙われている。もともとは幼稚園の先生だった。
スタッフ
- 脚本 - 野木亜紀子
- 音楽 - 得田真裕
- 主題歌 - 米津玄師「感電」
- プロデュース - 新井順子
- 演出 - 塚原あゆ子、竹村謙太郎、加藤尚樹
- 編成 - 橋本孝、渡瀬暁彦
- 製作 - TBSスパークル、TBS
各話リスト
話数 | 放送日 | サブタイトル | 演出 |
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第1話 | 6月26日 | #01 激突 | 塚原あゆ子 |
第2話 | 7月3日 | #02 切なる願い | |
第3話 | 7月10日 | #03 分岐点 | |
第4話 | 7月17日 | #04 ミリオンダラー・ガール | 竹村謙太郎 |
第5話 | 7月24日 | #05 夢の島 | |
第6話 | 7月31日 | #06 リフレイン | 塚原あゆ子 |
第7話 | 8月7日 | #07 現在地 | 加藤尚樹 |
第8話 | 8月14日 | #08 君の笑顔 | 竹村謙太郎 |
第9話 | 8月21日 | #09 或る一人の死 | 塚原あゆ子 |
第10話 | 8月28日 | #10 Not found | 竹村謙太郎 |
最終話 | 9月4日 | #11 ゼロ | 塚原あゆ子 |
関連リンク
関連項目
脚注
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