リーディングサイアー(Leading Sire)とは、競馬において特定の国・地域における、産駒の獲得賞金額による種牡馬ランキング、およびその1位となった種牡馬のこと。
本項では日本のリーディングサイアーについて記述する。
リーディングサイアーは産駒の勝利数や勝ったレースの格ではなく、獲得賞金額の合計のみで競われる(勝利数や勝ち馬数でのランキングもある)。一部のレースの賞金が突出して高い欧米と違い、日本では下級条件のレースの賞金も高いため、日本では産駒が多く、幅広く活躍する種牡馬が有利になる。
なお、日本でのリーディングサイアーランキングは基本的に国内レースの賞金のみで計算する。そのため海外レースによる獲得賞金は集計対象外となることを留意されたし。
ちなみにnetkeibaの種牡馬リーディングは中央競馬のみの数字。地方競馬を含めた総合リーディングはJBIS(→リンク先)で見られる。
全産駒の総合ランキングの他に、2歳世代限定の2歳リーディング、母父(ブルードメアサイアー)としての獲得賞金ランキングであるBMSリーディング、その年の新種牡馬のランキングであるファーストシーズンサイアーリーディングなどがある。
日本で施行される中央競馬・地方競馬の全レース・全世代産駒の獲得賞金を合算したランキングで、最もオーソドックスといえるもの。
一般的にリーディングサイアー(種牡馬リーディング)といった場合は、これを指す場合が大半である。
中央競馬・地方競馬の2歳戦での獲得賞金を合算したランキング。
基本的には産駒の成長度合いを判断する材料として用いられることが多く、このリーディングで上位を取れるということは、その分勝ち上がりの良さやデビューの早さがある程度保証されると見てよい。
直接的な産駒ではなくその競走馬の母父の獲得賞金を合算したランキング。
その性質上、基本的には産駒数の多い総合リーディングが数年ズレるような形で推移することが大半であるが、中には直仔そのものはあまり活躍が見せられなかった種牡馬が、こちらでは上位に名前を連ねる現象も見られており、意外な強みが判明することも多々ある。
地方競馬の全レース・全世代産駒の獲得賞金を合算したランキング。地方競馬の性質上、開催されるレースの9割以上がダートによるものであるため、事実上日本におけるダートリーディングの大部分とリンクしている。
日本における花形的な芝路線を含んだ総合・中央リーディングと比べると、どうしても顧みられる要素が少ない部門であったが、ごく近年における国内外のダート路線の隆盛、地方競馬の財政的な復活による開催活性化や賞金増額傾向によって、このリーディングに対する注目度も以前とは比較にならない程に過熱しつつある。
その年の初年度産駒が2歳戦で稼いだ獲得賞金を合算したランキング。
いわゆる「新種牡馬」と呼ばれる、その年に産駒がデビューしたばかりの種牡馬のスタートダッシュを、順位づけて把握することが目的である。そのため、後年名を馳せた大種牡馬がこちらでは案外振るっていなかったり、逆にこのリーディングを取って幸先良しと見られていた種牡馬が、その後ではあまり上手く行かなかったりといった現象も稀に見られていたりする。
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最終更新:2024/06/06(木) 15:00
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