紙芝居とは、
紙芝居とは、日本の伝統的な娯楽の事である。
そのルーツは明治時代(1890年頃)より存在し、主に紙人形などを用いて一人の人間が物語を演じて観客に見せるという物。所謂「立ち絵紙芝居」
戦後では、立ち絵紙芝居から、一枚に絵にいろいろな絵を書いてそれを複数枚使う「平絵紙芝居」が主流になり、現代で言うテレビで映画やアニメを見るように、紙芝居でさらに様々な物語を楽しめるようになった。観客に絵を見せながら、ストーリーは演じ手が一人で演じるのが基本。紙芝居を見せながら、子供の駄菓子を販売する者も多く見られた。
単純に絵を切り替えて演技をするだけでなく、途中まで紙を引き、絵を一部分だけ見せる、紙をゆっくり引いたり、逆に勢い良く一気に引く、観客に質問を投げるなど、他にない特有の表現技法もある。まさに紙を使った「芝居」なのである。
のちにテレビが誕生するまで、日本の大衆を支えた大人気娯楽にまで発展。大きく見れば日本のアニメ産業の元祖の一つとも考えられる。紙芝居で有名な作品としては黄金バットや墓場鬼太郎(ゲゲゲの鬼太郎の元)などがあげられる。
また現在のアニメ作品を限りなくコストを安く作ろうとすると、この紙芝居の様な作品になることからも、紙芝居こそアニメの原点とも考えられるとする向きもある。
日本でテレビ放送が始まった1950年代~1960年代頃には、映画業界など既存メディアからテレビは「電気紙芝居」と揶揄されることが多かった。マスメディアや娯楽としては格下とされていたテレビだが、後に日本の映画産業を駆逐するまでの大メディアになったのは御存知の通り。
上記の意味から転じた、ニコニコ動画の動画に使われる用語。(紙芝居と言っても「紙」は使ってない)
主に手描きMAD・静止画MADなどで使われている手法である。
また、三国志・信長の野望などの歴史戦略ゲームのプレイ動画や、iM@S架空戦記シリーズなどでストーリーパートを表現するのにも良く使われている。
静止画を一定時間ごとに切り替えながら、それにキャラのセリフ・情景描写・状況説明などを字幕・ふきだしなどで加え、さらに背景に音楽を流すことで1つのストーリーを表現することを指す。現在のニコニコ動画に投稿されているストーリー形式のMADのほとんどはこれに分類することができる。アニメーションやFlashなどのいわゆる『動く絵』は、個人で制作するには作業時間が圧倒的に足りないため、制作に(相対的に)時間のかからないこのテレビ普及前の子供の娯楽スタイルが普及することとなった。
運営もそれにあわせてか、紙芝居製作用のソフト「ニコニコムービーメーカー」を提供し、フリーウェアとして配布中である。また、別の紙芝居製作用ソフト「紙芝居クリエーター」もとある動画のうp主によって開発された。こちらはADVゲーム風の紙芝居を制作することができ、開発者が投稿しているジャンルのiM@S架空戦記シリーズなどで広く使われている。ちなみに後者は完全個人製作であるにもかかわらず、IT mediaがニコニコ技術部を紹介した際にも初音ミク、ニコニコムービーメーカーと並んで取り上げられている。
誰でも動画の作り手に――DTM企業が「ニコニコムービーメーカー」を開発した理由 (1/2)(IT media)
歌声合成ソフトもユーザーが制作 「ニコニコ技術部」活躍中(IT media)
左は使い方講座、右は実際にニコニコムービーメーカーを使って制作された動画のひとつ。
左は使い方講座のその1、右は実際に紙芝居クリエーターを使って制作された動画の1つ。
ニコニコ動画再生にあたり、処理が追いつかず、コマ送りのような状態(処理落ち)のことを指す。
主に、ベンチマーク動画などで見かける。
また、動画として成立しない(※1)場合(音だけ再生、PCがフリーズ)には「死亡」と言われる。
対義語として「ぬるぬる動く」(※2)が使用される場合がある。
死亡することなく、ぬるぬる動くことのない中間の紙芝居とは絶妙な状態である。
大昔の武将が言ったとされる「生かさず殺さず」の究極体と言えよう。
※1 ZIP配布の動画を紙芝居とは呼ばないし動画かどうかも不明である。
※2 処理能力や製作者側のスキルに依存する。
紙芝居の発生条件は様々であるが大きく分けて2種類である。
紙芝居の歴史は古く、ニコニコ動画(β)の頃には既にあったとされる。
当時はYouTubeのサーバーを利用していた影響で容量100MB、長さ10分の
制約があったため、高画質によるデコードが追いつかないというタイプの紙芝居の
ユーザーは少なかったとされる。
どちらかというと、今よりも多くのコメントを一度に表示できていたため、
弾幕などで瞬間的な負荷に耐えられず紙芝居となるケースが多かった。
レッツゴー!陰陽師では、『悪霊退散』『ううううううううう』
Nursery Rhyme -ナーサリィ☆ライム(きしめん)では『きしめええええ・・・』
などが有名である。
ここでは紙芝居が起こりやすい動画をいくつかセレクトしてあります。
しかし、ベンチマークと限りなく近いのでPCにあった動画を選ぶことをお勧めします。
くれぐれもリピート機能をONにした状態のまま視聴しないこと!
こちらについては常にコメントはリアルタイムで更新され、 この項目を表示した時点では濃い弾幕であったとしても、 閲覧する頃には薄くなっている可能性があるため、 お手隙の際に更新をして頂けると幸いです。
日本のテレビアニメーション等において、「紙芝居」と侮蔑や軽視の意味を込めて呼ばれることがある。これは、作成期間が間に合わなかったり、制作予算が足りなかったり、作画を海外の企業に丸投げしたために本来は動画として動くはずが極端に動作してない様子を表す。
中には「テレビアニメ」として作られているにも関わらずバンクカット以外が全編紙芝居の物も存在する。(niconico的に有名なのは『星の子ポロン』だろうか)
「アニメーション作品のはずなのにまるで紙芝居の様だ」の侮蔑の意が込められているとされる。
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最終更新:2024/11/01(金) 08:00
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