ネベトヘテペトとは、古代エジプトの女神……のようなそうでないようなナニかである。
名前の意味は「満足の女王」「供物の女王」。名前がもうイロイロ表している
概要
ヘリオポリス神話における最初の神であるアトゥムは、多神教(神話であって宗教とはちょっと違うのだが)の神としては非常に珍しく、天地開闢の後子供の神の創造を、夫婦の神を創るでもなく一人でやってのけている。
その方法はどういうものかと言うと、「自分の影と交わる」というものであった。
アトゥムは両性具有とされており、その影とはすなわち女性部分のことであった。この影こそがネベトヘテペトであり、つまりアトゥムは自分自身と交わっているのである。
――早い話が自慰である。
これにより湿気の女神テフヌトと大気の神シュウという二柱の神を生み出した。
つまりネベトヘテペト≒アトゥムなのだが、実際の所はアトゥムによる創造神話をうまく説明するために後付けされた存在であり、独立した女神として捉えられることはほとんどない。
余談だがアトゥムの「影」ではなく、「右手」とされることもある。つまり右手だけが女性であり、それによりアトゥムは自慰を行い神々を生み出したともいわれている。この場合は「ヘテペトの手」と呼ばれる。誰だセルフ手コキだの右手が恋人だの言うのは
関連項目
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