しらね型護衛艦とは、海上自衛隊が運用していたヘリコプター搭載護衛艦(DDH)である。
はるな型護衛艦に続くDDHとして建造され、船体などの基本的な構成ははるな型のものを引き継いでいる。しかし内面や武装については多くの変更点がある。
哨戒用ヘリコプター3機を搭載する格納庫と離着艦用甲板が船体後半部分を大きく占めているため、それ以外の艦上構造物が船体前部寄りの特徴的なシルエットとなっており、固定兵装も船体前方の艦橋前部に集中配置されている。また、同じくヘリコプター搭載護衛艦である「はるな型護衛艦」の拡大改良型でもあるため、全体的な構造を踏襲しつつも離着艦用甲板が若干拡張され、指揮管制能力向上を図り艦橋構造物が1層追加されて大型化している。
システム的な面で特徴的なのは、護衛艦で初めてデータリンクであるリンク11や海洋戦術情報システムへの対応がされた点また、レーダーが刷新された点である。
またソナーはしらねが可変深度式、くらまが曳航式のものをアメリカから輸入し、自ら音を出し潜水艦を探すアクティブ式から相手の音を拾うパッシブ式の対潜作戦へのターニングポイントとなっている。
また武装面については、護衛艦としては初めて個艦防空用のシースパローやCIWSを積むなど、システム面とあわせしらね型は何かと目新しく、かつ重要な装備が初めて搭載された例が多い。
ヘリコプター搭載護衛艦としては、全通甲板と搭載・整備・運用能力を大幅に強化し指揮能力を加えたひゅうが型護衛艦がはるな型の後継艦となったように、「しらね」「くらま」の後継艦はいずも型護衛艦となり、両艦ともにいずも型の就役に伴い退役している。
艦名 | 艦番号 | 所属 | 進水 | 建造 | 艦名の由来 | |
就役 | ||||||
退役 | ||||||
1番艦 | しらね | DDH-143 | 第3護衛隊群 第3護衛隊 |
1978年9月18日 | 石川島播磨重工(現IHI) 東京第一工場 |
護衛艦の艦名命名基準のうち山岳の名前より山梨県の白峰(しらね)三山に由来。旧海軍の艦艇に「白峰」は存在しない。 |
1980年3月17日 | ||||||
2015年3月25日 | ||||||
2番艦 | くらま | DDH-144 | 第2護衛隊群 第2護衛隊 |
1979年9月20日 | 石川島播磨重工(現IHI) 東京第一工場 |
護衛艦の艦名命名基準のうち山岳の名前より京都府の鞍馬山に由来。先代は旧海軍の鞍馬型装甲巡洋艦(巡洋戦艦)一番艦。 |
1981年3月27日 | ||||||
2017年3月22日 |
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最終更新:2025/09/19(金) 05:00
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