たちかぜ型護衛艦とは、海上自衛隊が保有していた護衛艦である。
1973年から1981年にかけて三菱重工業によって建造された第二世代のミサイル護衛艦。対空ミサイルシステム『ターターDシステム』を搭載した海自初の「システム艦」(=武器の制御とかをコンピュータにやってもらう艦)である。
同型艦に「あさかぜ」と「さわかぜ」がある。
たちかぜと言う名は「太刀を振った時に起きる風・太刀風」から来ている。ちなみに日本海軍にも「太刀風」と言う名の艦が存在した。
「たちかぜ」は2009年に実弾訓練の標的として撃沈、最後の「さわかぜ」も2010年に退役している。
Mk.13ミサイル発射機は対空ミサイルであるスタンダードSM-1MR用であるが、さわかぜのものは対艦ミサイルであるハープーンの発射も可能。これらの兵装は戦術情報処理装置(要するにコンピュータ)と繋ぎ合わされ、敵に対し半自動で攻撃してくれる。
問題はミサイルを誘導するイルミネーターという装置が二つしかなく、これはすなわち一度にミサイルを誘導できるのは2本であることを意味した。つまり数十発まとめてミサイルやら飛行機やらが来たら間に合わないということ。現実、当時のソ連は軍事演習で100発以上のミサイルの一斉射撃をやってみせ、米軍はイージスシステムの開発へ突き進むこととなる。
なお、たちかぜ型のあと「はたかぜ型」というDDGが作られた(兵装はほぼ一緒)が、こちらは2隻しか作られなかった。理由はそのイージスシステムを購入するめどがついたからである。
艦内でいじめ(被害者は後に自殺)や恐喝事件が起こっており、そちらの方で有名だったりする。この際には被害者への暴行障害、アダルトビデオの法外な買い取り、そしてあろうことかCICでサバイバルゲームと称してエアガンを被害者に撃ちこむ行為が日常化し、自殺へと追い込まれてしまった。
その主犯である元2等海曹は流石に刑事罰に処せられたが、それ以外は人事上の処罰に留まっており、遺族へ支払われた賠償金もわずか440万円と雀の涙であった。
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最終更新:2025/12/06(土) 08:00
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