『アーシャのアトリエ ~黄昏の大地の錬金術士~』(以下アーシャのアトリエ)とは、
株式会社ガストより2012年6月28日に発売のPlayStation3専用ソフト。
価格は税込で通常版7,140円、プレミアムボックス10,290円。
2014年3月27日にはPS3版のDLCと新要素を加えたPSVita移植版「アーシャのアトリエ Plus」も発売された。
シリーズナンバリングは『A14』。A11~13のアーランドシリーズの次編の第一作。
サブタイトルは「アトリエ」と付く作品としてはイリスのアトリエ以来の地名無し。
シリーズを通して間違われやすいが、「錬金術師」ではなく「錬金術『士』」。
誤表記がとても多い理由は、おそらく「鋼の錬金術師」が著名なため、
そしてMS-IMEで通常変換をすると「師」の方しか出ないためかと思われる。
アトリエシリーズ新章第一作。3作に渡って築き上げられてきたアーランドシリーズのシステム・舞台を一新。
再び新たなアトリエシリーズが始まる。また、それに伴いロゴも従来のものとはかなり違うものになっている。
舞台は文明の繁栄が終わり、人類がゆるやかに滅びへと向かっていく「黄昏の時代」。
グラフィックももの悲しげな雰囲気が漂い、フォントも映画風となり従来のシリーズとは違う空気を醸し出している。
また、新章移行にあたってキャラクターデザイン担当者も交代。
今章の担当者はEXIT TUNESのVOCALOID関連CDのジャケット、アニメ「フラクタル」のキャラクター原案、小説「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」の挿絵などを務めている左氏。どこかで氏の絵を目にしたことがある人も多いはず。
左氏が起用となった理由の一つには、3Dモデル担当の株式会社フライトユニットの推薦があるとのだという。
(ロロナのアトリエのキャラクターデザイン担当者の最終候補にも残っていた人物だとか。)
今作の最終目標はただ一つ、『失踪した妹との再会』。
アーランドシリーズでは王国課題(ロロナ)、冒険者免許更新(トトリ)、人口増加(メルル)などの課題によって細切れの制限時間が設けられていた。それに対し、今作は細かい依頼の〆切はあるものの、ゲーム進行に関わる制限時間はただ一つ。アーランド編と比べるとかなり自由度が高くなっている。
一新と言ってはいるものの、変更が小さい部分も少なからず存在する。
材料採集は改修があまり入っていないが、調合はシステムの中でも特に変更点が大きい。
製作陣曰く「『結果』だけでなく『過程』も楽しめる調合システム」。
今作における新仕様は以下の通り。
基本は変わらず、アーランドシリーズと同じくマナケミア式のコストターン制。
今作ではこれに『敵との位置関係』の概念が追加され、ターン制でありながらも動的なシステムに変貌した。
敵との位置関係は正面、左右側面、背面の4つ。また、敵は向きが変わるだけで動かない。
敵を背面から攻撃すると必ずクリティカルアタックとなるため、ダメージソースを増やすために背後を取る、
敵の範囲攻撃を回避するために散開する、範囲回復アイテムを有効活用するために集合する・・・・・・などなど、
戦闘を有利に進めるうえで重要な要素になっている。ただし雑魚戦ではそこまで気にする必要は無い。
なお、メルルのアトリエにて猛威を奮った「WT押し戻し」の効果を持つスキルを習得したキャラは今回存在しない。
また、主人公以外へのアシスト行動がマナケミア2以来に復活し、主人公自身のアシスト行動も解禁となる。
今作は立ち絵会話が廃止となった。一枚絵イベントを除き、全ての会話が3Dモデルで進行する。
エンディングはもちろんマルチエンディング。
今作はトトリのアトリエ以前のキャラ個別エンディングと、メルルのアトリエの条件型エンディングの複合型となっている。
さらに制限時間終了後に出る選択肢によって、条件を満たしたエンディングの中から、自分が見たいエンディングを選択することができるようになっている。そのため、メルルのアトリエのような複雑なフラグ管理、EDの優先順位による条件達成順序を考える必要が無くなった。
今作の効率化に於いて要となるシステム。
簡潔にまとめると、「メルルのアトリエの開拓課題をシナリオにさらに絡むようにしたもの」。
情報閲覧画面はアーシャの日記。前作と同じように課題を達成してポイントを集め、それを日記の項目に注入することで日記が書かれていくのだが、ポイント注入の順番は固定ではなく、さらに前作の施設建設のようなボーナスが存在するため、気になる話を覗くもよし、ボーナスを優先して進行を楽にするもよしという自由度の高いシステムになっている。
日記の内容によっては新調合レシピが手に入ることも。
形なきこの世の理を体系化し、学問として形を成したもの。
それが、この世界における錬金術。
やがて錬金術の万能の力はあまねく地上に行き渡り、人類はその繁栄を極めた。
……それからはるか後世。
栄華の時代は過ぎ去り、人々のほとんどは錬金術の存在を忘れてしまった。
前時代の遺産から途切れ途切れに得られる恩恵を受けつつも、
それらが次第に枯渇していく中で人類は黄昏の時代を生きている。
再び何度目かの慎ましやかな生活が取り戻されつつある世界のとある一地方。
そこには国家のような統治された組織は無いものの、人々が手を取り合って暮らしていた。
その中に、人里離れたアトリエで薬を作って生計を立てている一人の少女がいた。
彼女の名前はアーシャ。
以前は祖父、妹と三人で暮らしていたが、数年前に祖父が他界した後、妹も行方不明となってしまった。
今はペットがいるだけで、天涯孤独の身となっている。
妹が行方不明となってからはしばらく失意の底にいたが、
祖父の頃から取引している旅の商人の協力もあり、新たな生きがいを見つけ立ち直ることに成功するのだった。
そして、哀しみの記憶も少しずつ薄れ始めていたころ。
いつものように薬の材料を探しにアトリエ近くの遺跡に出掛けたアーシャは、
そこでいなくなったはずの妹の姿を見かけることになる。
妹が世界のどこかで生きていることを知ったアーシャは、すぐさま妹を探すために旅立つことを決意。
だが手がかりは無く、何をすればいいかもわからない。
"約束が、始まる。"
パーティーメンバーになる人物には【PT】マークを付けています。
なお、今作にはアトリエシリーズのお約束であるパメラ・イービスは登場しないことが岡村Dによって明言された。残念。
今作の主人公。人里離れたアトリエで牛のパナと共に一人暮らす少女。キャラデザインテーマは「妖精」。
亡き祖父の仕事であった薬士の仕事を継いで生計を立てている。
ある日、いつものようにアルトゥール薬草園に薬草採取に来ていたところ、失踪したはずのニオの幻を見る。
そしてその場に居合わせたキースグリフの「錬金術を学び、ここにある花を理解しろ」という抽象極まりない助言により、
ロストテクノロジーと化した錬金術を学ぶことを決心。徐々に錬金術士への道を歩んでいく。
アーシャの妹。姉のアーシャは金髪であるが、ニオは茶髪。ただし瞳の色は一緒。
数年前にアトリエ近くの遺跡で薬草採取中に行方不明になる。
彼女が何故行方不明になったのか、そしてどこに居るのかを調査することが今作の主な流れとなる。
世界各地に残る遺跡から前時代の遺物を掘り当て、それを売ることで生計を立てている遺跡発掘屋の女性。
以前からアーシャとは知り合いの関係。そのほかにも仕事の関係上、街の商工組合とも繋がりを持つ。
大所帯の家に生まれ育ったために世話焼きな性格。使用武器はツルハシ。
世界各地に残る遺跡から得られる古代の知識を収集するために旅を続けている錬金術士。略称「キース」。
アルトゥール薬草園にてニオの幻を見たアーシャと遭遇。意味深な助言をアーシャに残す。
普段は落ちついた紳士であるが、いざ錬金術のこととなると周りのことが見えなくなるちょっと困ったお方。
自身の興味によりアーシャに協力するが、徐々に彼女とは師弟関係とも言えるような間柄になっていく。
過去に起こした事件により、どうやらマリオンとリンカに追われている身のようだが・・・?
獣を狩ることで生活の糧を得ている猟師の青年。
一族のしきたりに従い、古の竜を倒してその鱗を身に纏い一人前として認められるべく日々鍛錬を続けている。
ユーリスの妹で、兄と同じく一族のしきたりに従い、牛の放牧により生計を立てている遊牧民の少女。
交易中継都市ホルンハイムにて酒屋「白い鴉亭」を営む男性。実は酒屋のマスターの身でありながら酒に弱い。
かなりの商売上手で顔も広く、各地から来る客を相手にしているため各地の噂や情勢に通じている。
そのチャラそうな外見よろしくかなりの女性好き。・・・だが、今までに相当酷い目に遭ったことがあるらしい。
また、ユーリスとは子供時代からの付き合いでいわゆる腐れ縁の仲。
家訓に従い、修行の旅を続けている魔法使いの一族の少女。実戦経験こそ足りないものの知識は豊富。
空中飛行魔法を習得することが当面の目標らしいが、その手がかりはなかなか掴めていない。
大婆様からの課題をアーシャに頼ったり、一攫千金を狙ったりとその性格は非常にちゃらんぽらん。
必殺技名が「メテオストーム」であるが、どこぞの一人プラネタリウムとは無関係。・・・のはず。
遠方の大都市より遙々派遣されてきた女性駐在員。任務は遺跡の記録作成と資源調査。
上司からはしばしば無茶ぶりな指令が届くらしく、色々と文句は言うもののやる気は出るという根っからの真面目さん。
そのひたすらに仕事に打ち込む姿は、どことなくあの独身女性(40歳)を想起させる。
アルトゥール薬草園の調査任務によりアーシャと知り合いになる。その後も何かと情報を提供してくれるサポート役。
フィルツベルク自治会への強い影響力を持つハリー商会の現会長。
とにかく前時代のものに目がなく、金銀財宝なぞ目もくれずどう見てもガラクタな前時代の遺物を収集しているほか、
独学で前時代に関する大量の知識を身につけている(ただしトンデモ知識)。
商人という身もあってか、アーシャに対しても好意的に接してくれ、助言や手助けをしてくれる。
マリオンの護衛として彼女と共に派遣されてきた、大剣を軽々と扱う護衛のスペシャリストの女性。
幼い頃から戦闘訓練を受けて育ってきたためその腕は人並み外れたものになっているが、
逆にそれしかして来なかったために一般教養、生活能力が欠落してしまっている。
また、純粋で素直な性格であるものの、今までずっと戦闘に生きてきたせいか勝ち負けに対するこだわりが非常に強く、それに常識の無さが相まって友人がなかなか出来ないらしい。
現在姓が伏せられているが、それが何を意味しているのかは不明。
ハリー商会が経営する店の一つ「黒猫の散歩道」を切り盛りしている雇われ店員の少女。
雇われとは言っても、ひたすらに趣味に興じるハリーの代わりに商品入荷、在庫管理、接客と店の仕事を全て一人でこなしているために実質的な店主である。
オーナーのハリーの収集癖に関して愚痴をよくこぼすが、ハリーの催し物には協力していたりと関係は悪くない模様。
フィルツベルクの街に住むパン職人。大柄な見た目とは反対にその手はとても器用。
念願が叶い自分のパン屋を開くことになったが、餓えた人や子供にパンを配っていたりと儲けのことはあまり眼中に無い博愛主義者。また、先述の誰かさんのようにパンに関する夢の話になると、周りのことが見えなくなるひたすらにパンに人生を賭ける熱いお方。
製造後経過年数:不明 身長:157cm 血液型:機械のため無し
遥か昔に錬金術によって造られた大図書館「弐番館」の司書を務める機械人形(オートマタ)。
弐番館での書籍捜索の手伝いをしてくれるうえ、時には書籍を譲ってくれることもある。
しかし、年数経過のせいか司書の身でありながら蔵書の記憶が一部抜け落ちている。
オートマタよろしく、初期は機械的口調で感情起伏は乏しい。作を進めるうちに人間らしくなっていく。
弐番館の常連であるキースとは知り合い。どうも前マスターの容姿はキースとよく似ているらしい。
アーシャが調合した薬をはじめ、各地の人々から交易品を仕入れ各地に卸売をしている交易商人。
アーシャとは取引相手かつゲーム開始時では最も親しい人物で、ストーリーにあるアーシャを立ち直らせた人物こそ彼。
前時代の伝承や物語を集めてはそれを元にバグパイプにて曲を作り演奏しながら各地を放浪している吟遊詩人のようなニート。実はこれでも皆既日食の日を算出できるくらいに天文学に精通している。
最果ての地「塩の砂漠」で家族と一緒に製塩に携わっている少女。
都会に憧れていて、いつかフィルツベルクに行ってみたいということもありアーシャに興味津々。
幼少ながらも自立して生計を立てているために大人びてもいるが、一方で見たことないものに驚く子供らしい面も。
掲示板
241 ななしのよっしん
2019/02/11(月) 02:05:16 ID: wUh0MkmgVo
アーシャの路線で続編がやりたかったな。
ルルアも出るし黄昏の続編も圏内で、黄昏ファンは中央を望むけど、砂の大地でギスギス効率ストーリーは私は嫌。
黄昏の大地2がやりたいんだよ。
242 ななしのよっしん
2019/06/21(金) 21:43:07 ID: fe9FhYx6YM
黄昏シリーズはやった事無いけど前から気になってるんだよなぁ~
雰囲気も良さげだし、特にアーシャちゃんのデザインが好きだ!
243 ななしのよっしん
2019/06/25(火) 00:47:59 ID: mCtnwTXrQi
モデルが物語の間変わらないのはまぁしょうがないけど一枚絵はどんどん大人になってくからなぁ
ニオが熱出して倒れた時の一枚絵はあれだけきれいきれいと言われ続けるのも納得の美しさ
急上昇ワード改
最終更新:2025/03/25(火) 07:00
最終更新:2025/03/25(火) 07:00
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