キューバ(Cuba)とは、カリブ海にある島国である。漢字表記は玖瑪、久場、古巴(主に中国語圏)など。
正式名称はキューバ共和国。キューバは英語発音に基づく表記で、スペイン語での発音はクーバ。
名称は中心地であるカリブ海最大の島・キューバ島に因み、語源は現地語で「中心地」あるいは「肥沃な土地」を指すなど諸説ある。漢字表記の玖瑪は「黒翡翠と瑪瑙(または紅玉髄)」、久場は「永久の場所」、中国語圏での表記の古巴(クーパー gǔbā)は「古くからの/真摯な隣人」を表す。
西半球初の社会主義国として独自路線を突き進んでいる。
英語名 | Republic of Cuba |
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元首 | ミゲル・ディアスカネル(2021年~) |
公用語 | スペイン語 |
首都 | ハバナ |
人口('04) | 約1131万人 |
面積 | 110,860km2 |
加盟組織 | 国連、米州機構(資格停止中) |
政治体制 | 社会主義共和制 |
キューバ共産党(PCC、1965年結党)による一党独裁。PCC下部組織を除く、他の政党は認められていない。
サトウキビ頼みの旧植民地によく見られるモノカルチャー経済。1958年のキューバ革命によって親米独裁のバティスタ政権が倒れてカストロ政権が誕生した際、アメリカ系企業から強制的に資産を取り上げて国有化を断行した。
これはスペインからの独立闘争の末期に軍事介入して(米西戦争、1898年)勝利したアメリカによって事実上の保護国(帝国主義国家における植民地)となったキューバを完全に取り戻すための試みであったが、これによりアメリカ合衆国との対立は決定的になった。
アメリカ合衆国とは仲が悪い。前述の経済政策のせいでアメリカ合衆国との関係は悪化し、キューバは関係改善を求めたがアメリカは全く受け入れず、これがソ連に接近する大きな契機となった。1961年にアメリカと断交するが、アメリカからは軍事侵攻やCIAによる秘密裡の工作が続けられた。
1962年のキューバ危機では、キューバは米ソ核兵器戦略闘争の矢面に立ち、第3次世界大戦の勃発すら危ぶまれる事態になったが、フルシチョフとケネディの妥協により最悪の危機は回避され、その反動として米ソ冷戦は急速に雪解け(デタント)へと流れていった。
その後キューバ国内の経済状況は悪化し、アメリカとの関係を改善して国内の経済を立て直す目的、また、アメリカの政治的環境(バラク・オバマ政権のレームダック化など)も背景にあり、ローマ法王フランシスコの仲介をきっかけにして、2015年にアメリカとの国交を回復している。
しかし1962年から始まったアメリカによる経済制裁は現在も続いており、1982年のテロ支援国家指定も未だ解除されていない。
キューバにあるアメリカ海軍の基地。元々は20世紀はじめより米軍がキューバ政府から租借していたものだが、キューバ革命成功後の革命政府は基地の存続を認めていないため、米軍が実効支配する形になっている。アメリカ領ではないことからアメリカの国内法が適用されないことを利用して、ブッシュ政権はテロ容疑者、イラクやアフガニスタンで拘束した捕虜を収容、その後も多くを起訴も裁判もせずに拘束している。[1]
オバマ政権はグアンタナモにある収容所の閉鎖(捕虜がアメリカに移送され、アメリカの法律が適用されることになる)を計画したが、実現しなかった。
同じく反米国家のロシア、中国、ボリビア、ニカラグラ、エクアドル、ベネズエラ、ベラルーシ、イラン、北朝鮮とは友好関係である。
日本とはカストロ個人がかなりの親日家であり、また直接的な利害関係が存在しないため、意外と仲がいい。
葉巻が特産。
音楽も盛んで、ルンバやソン(当初はこちらがルンバとして紹介されたため、よく混同される)はここが発祥。更にルンバとジャズを融合させたのがマンボで、更にマンボからチャチャチャが派生した。近年ではレゲエやヒップホップの影響を受けたクバトン(cubaton)も生まれている。
スポーツでは野球、ボクシング、バレーボールが強い。
特に野球は国技と呼ばれるほど盛んで、オリンピックやWBCで度々日本と熱戦を演じている。
主な日本野球代表vsキューバ野球代表 | |
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大会 | 結果 |
アトランタ五輪予選リーグ | ●日本7-8xキューバ○ |
アトランタ五輪決勝 | ●日本9-13キューバ○ |
シドニー五輪予選リーグ | ●日本2-6キューバ○ |
アテネ五輪予選リーグ | ○日本6-3キューバ● |
第1回WBC決勝 | ○日本10-6キューバ● |
北京五輪予選リーグ | ●日本2-4キューバ○ |
これだけ世界的な活躍を見せているにもかかわらず、キューバに居ながらプロ野球選手となった者はいなかった。
これは共産主義国では全スポーツ選手は準国家公務員(ステート・アマ)として国費によって手厚く保護育成される(※ただし相応の才能と実績があればの話)一方で、そもそも個人が莫大な報酬を得られる反共的なプロスポーツ業界そのものが存在しない為である。
こうした体制に不満を持ち、キューバから亡命してMLBや日本球界で活躍した選手は多数存在する。
しかし2013年9月、新たな外貨獲得や有力選手が亡命により海外に流出してしまう現況の打破等を目的に、スポーツ選手の国外プロ活動を認めると発表。
そして翌年5月、キューバ政府公認で、フレデリク・セペダが読売ジャイアンツ、ユリエスキ・グリエルが横浜DeNAベイスターズに入団した。また7月にはアルフレド・デスパイネが千葉ロッテマリーンズに入団した。
※リナレス、キンデランは野球研修の名目で来日していたため、プロ球団に所属したリナレスであっても年俸は二軍選手並みに抑えられていた。他の高給取りは、幼い頃またはキューバ代表となった後の亡命により、他国に移住した者たちである。
掲示板
190 ななしのよっしん
2025/02/23(日) 00:00:10 ID: 4MNOvpz5M7
なんかワシントン=モスクワ枢軸が気が付けば成っているんだけど
誰にも何にも言及されないうちにひっそりと存亡の危機に陥っていないかこの国
191 ななしのよっしん
2025/03/28(金) 19:29:43 ID: Utxk8B0U5C
もうキューバにはいられない… なぜ?!30万人の国外大脱出
https://
2年前の記事では
・オバマ政権で国交を回復したアメリカとトランプ政権で再度関係悪化&経済制裁(バイデン政権でもそのまま)
・コロナ禍で主要産業だった観光業が大打撃
・今まで多額の援助をしてくれたロシアがウクライナ侵攻でキューバに援助する余裕がなくなった
元々共産党の独裁体制に対する不満があったのに加えて
この経済的三重苦でアメリカや他国への流出が止まらないらしい
192 ななしのよっしん
2025/03/28(金) 19:35:39 ID: Utxk8B0U5C
3年間で100万人、キューバで過去最大規模の「亡命ラッシュ」
https://
朝日新聞の記事だと人口約1100万人の内約100万人が亡命したらしい
https://
独立調査だと2024年末のキューバは約800万人にまで減っているらしい
キューバ公式統計だと約974万人らしい
ただこれの信憑性は不明
いずれにせよかつてないほどの亡命が相次いでいるのは確かか
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最終更新:2025/03/31(月) 12:00
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