デスザウラーとは、『ZOIDS』シリーズに登場するティラノサウルス型超巨大戦闘ゾイドである。
デスザウラー DEATH SAURER |
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基本情報 | |
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型式 | EPZ-006 EZ-021 |
所属 | ゼネバス帝国 ガイロス帝国 ネオゼネバス帝国 |
モチーフ | 恐竜型(ティラノサウルス型) |
スペック | |
全長 | 32.4m |
全高 | 21.0m |
全幅 | 11.5m |
重量 | 400t |
最高速度 | 90km/h |
武装(旧) | |
武装(新) | |
ゾイドテンプレート |
ゼネバス帝国が国力の全てを傾けて生み出した超巨大恐竜型ゾイド。
登場するやいなや最強のゾイドの座に踊り出て帝国と共和国軍のパワーバランスを瞬く間に崩壊させ、共和国軍からは“死を呼ぶ巨竜”と恐れられ、同時に帝国軍のシンボル的存在となった。
大きさこそゴジュラスと同程度だが、それを遥かに超える戦闘能力を有しており、その巨大な電磁クローはいかなる重装甲の大型ゾイドであろうと紙切れの如く引き裂き、尻尾に当たる加重力衝撃テイルの一振りは背後に迫る敵ゾイドをまとめて薙ぎ払う事ができるほどの攻撃力を秘めている。
なにより最大の武器は口腔から放つ荷電粒子砲である。これは背部の荷電粒子吸入ファンから空気中の静電気を吸収し、それを体内で莫大な電気エネルギーに変換増幅して口からあらゆる物質を原子レベルで消滅させる強力な粒子砲を放つという代物で、射程こそそれほど長くはないものの、威力は大型ゾイドでさえまともに浴びれば一瞬で蒸発し、小型~中型ゾイド程度ならば複数まとめて消し飛ばしてしまうほどとされ、その破壊力は当時のあらゆるゾイドが装備していた武装の範疇を遥かに逸脱するものであった。
全身を覆う装甲も今まで以上の超重装甲であり、当時使われていたあらゆる砲弾、ミサイル、ビームを全く通さない上、しかもそれほどの重装甲でありながら機動性や運動性も決して悪いものではなく、たとえ相手が純粋な高速ゾイドであろうとあっさり捕捉する事ができるほどの俊敏性を発揮し、戦闘に関してはほとんど隙の無い強力なゾイドとなっている。
弱点としては背部の荷電粒子吸収ファンが破壊されてしまうと荷電粒子砲の発射は出来なくなり、さらに機体の全性能も著しくパワーダウンしてしまうが、それに対応してか背部には小型火器を重点的に装備し、背後からの攻撃に備えている。
また、極めて高い威力を誇る荷電粒子砲であるが、発射の際のエネルギー消費も非常に激しく、一度の戦闘で撃てる回数は限られているとされる。
こう見えて拡張性にも優れており、このデスザウラーをベースにした改造機や局地戦用機が次々と生み出され、そのバリエーションは全ゾイドの中でも屈指の数におよんでいる。
中央大陸戦争中期にロールアウトするやその圧倒的性能を見せつけ、当時共和国最強のゾイドあったゴジュラスはおろかRBOZ-5ウルトラザウルスをもいとも容易く撃破し、今まで劣勢であった帝国軍の勢いを一気に盛り上げた。
その破竹の快進撃は誰にも止められず、遂に共和国軍はほとんどの軍事拠点はおろか共和国首都さえも奪われる事になってしまった。
その後、RBOZ-8マッドサンダーの登場によってその無敵時代は終わりを告げるが、ゼネバス帝国を吸収したガイロス帝国軍にとってもこのデスザウラーの存在は非常に大きく、ガイロス軍もこのデスザウラーを独自に改造した機体を作り続け、DBOZ-17ギル・ベイダーの登場まで戦線を支え続けた。
しかし、ZAC2056年に発生した惑星Zi大異変で絶滅状態に陥ってしまうも、その力を惜しんだ帝国軍によって密かに再生への研究が進められ、西方大陸にて古代のオーバーテクノロジーであるオーガノイドシステムを応用した復活計画が進行、暗黒大陸戦争にて遂に完全復活を果たす事になるも、同時に共和国軍もマッドサンダーの再生に成功したため戦局を覆すには至らなかった。
後のネオゼネバス帝国においても引き続き運用され、さらなる後継機の開発も検討されていたが、このデスザウラーを凌ぐ格闘性能を持つRZ-64ゴジュラスギガの登場を受けてこのデスザウラー強化計画をシフトさせてEZ-69セイスモサウルスが生み出される事になった。
さらに戦後100年以上経ったZAC2230年の時代でも一部勢力の間でデスザウラー強化のための研究は進められており、遥か未来においてもこのデスザウラーは優れたベース機としての価値を示していた。
現在においては決して絶対無敵のゾイドではなくなってしまったが、後述するバトルストーリーでの活躍やアニメでのインパクトからゾイドユーザーの中には「デスザウラーこそ最強のゾイド」と考える者も多く、そんなデスザウラーのファンからは今もなお“デス様”と様付けで呼ばれるほど高い人気を誇っている。
ちなみに『ZOIDS2 ヘリック共和国VSガイロス帝国』や『ゾイドストラグル』と言った一部のゾイドゲームではアニメの設定が微妙に逆輸入されて“デスザウラー=世界を滅ぼせるゾイド”として描かれたりするようになり、それと同時に『ゾイドサーガ』シリーズや『ゾイドインフィニティ』『サイバードライブゾイド』などのゲームでもデスザウラーやその派生機がラスボスを務める事も少なくない。
ZAC2044年ロールアウト。開発はドン・ホバートによって行われ、あのダニー・ダンカンの弟であるトビー・ダンカンをパイロットにして戦線に投入された。
有名なのはゴジュラスが10機以上配備されている基地に突撃したエピソードで、格闘戦では最強だったゴジュラスをほとんど火器を使わず全て殲滅する目覚しい活躍を見せた。 対する共和国軍はこのデスザウラーを葬り去ろうと基地を自爆させるが、デスザウラーは荷電粒子砲で地面に穴を開けてそこに潜って回避したため難を逃れた。
(しかし、この時の話は後世において「荷電粒子砲で基地を吹き飛ばした」と間違った解釈で伝説化されている)
その後、トビー機は兄の仇であるヨハン・エリクソンのウルトラザウルスを撃破し、当時最強のゾイドの座に君臨する。
そして今までの意趣返しと言わんばかりに24ゾイドで構成された特殊部隊“スケルトン”を率いて共和国軍の拠点を尽く突破し、遂に共和国首都をも陥落させてその版図を大きく塗り替えた。
デスザウラーはその後も量産と改造型の製造が続けられて共和国軍の残党狩りに勤しむが、対する共和国軍もしぶとく抵抗を続け、両軍は一進一退の攻防を繰り返す。
しかし、ZAC2048年、マッドサンダーが登場するや状況は一変。自慢の荷電粒子砲も重装甲も通用しないマッドサンダーによってデスザウラーは実力面で完全に敗北、対マッドサンダー用の改造機も全て敗れ去り、そしてこれがゼネバス帝国崩壊のきっかけとなった。
とは言え、それでデスザウラーの有用性がなくなったわけではなく、ガイロス帝国にゼネバス帝国が吸収された後もこのデスザウラーの量産および改造機の製造は継続され、後にはこの改造デスザウラーの研究で得られたデータによりガイロス帝国最強のゾイドであるギル・ベイダーが開発された。
ZAC2056年の惑星Zi大異変でほとんどの個体が失われたが、第二次大陸間戦争において帝国摂政ギュンター・プロイツェンの意向の下、帝国軍上層部はこのデスザウラーこそ今後の大局を左右しうる存在として再生計画を発動し、西方大陸のオリンポス山山頂にある古代遺跡を改造した研究所にてオーガノイドシステムを応用したコアの復活作業が進められた。そこにハルフォード中佐率いる独立第2高速戦闘大隊の乱入を受け、デスザウラーは不完全ながら自己防衛本能で応戦し荷電粒子砲で隊に甚大な被害を与えるが、最後はハルフォードのシールドライガーの特攻によって大破、この時のデスザウラー復活計画は阻止された。
だが、それで復活計画が止まったわけではなくその後も研究は極秘裏に続けられ、暗黒大陸戦争末期にはなんと50機も再生されて帝国正規軍に再配備された。
そしてそのうちの30機が同時期に復活を果たしたマッドサンダー20機とセスリムニル市にて激突、オーガノイドシステムの力により荷電粒子砲が強化されていたため、反荷電粒子シールドをも溶かすほどの威力を見せるが、やはりそのアドバンテージを覆し切る事は出来ず、3日後にはマッドサンダー部隊と相討つ形で全滅した。
しかし、それもプロイツェンの策略の内であり、本命の改造機ブラッディデスザウラーを爆弾代わりに用いる事でヘリック・ガイロス連合軍を壊滅寸前に追いやっている。
ネオゼネバス帝国時代でも拠点防衛用などに使用されており、さらに帝国の新たなシンボルとするための再設計も進んでいたが、ゴジュラスギガの登場を受けてセイスモサウルスの開発計画に切り替わった。
『三匹の虎伝説』シリーズではネオゼネバス帝国の流れを組む兵器開発企業Zi-ARMS社がこのデスザウラーを強化するための研究を引き続き行なっており、それにより荷電粒子砲の連射性能を高めたメガデスザウラーも生み出された。
『ゾイド -ZOIDS-』に登場。
アニメにおいてその設定が大幅に変更されたゾイドの一つで、そのサイズも数十mから百m近くのものとなり、むしろ巨大怪獣のような異様さを持つ他のゾイドとは一線を画した存在として描かれている。
『ゾイド -ZOIDS-』では実質的な本作のラスボス的存在として登場。
元は古代ゾイド人が長きに渡る戦乱を終わらせるべくその科学の粋を集めて創り上げた最終兵器であったが、デスザウラーは突如自我を持って暴走、古代ゾイド人の文明はおろか惑星Ziそのものを滅ぼそうとした。
デスザウラーに追い詰められた古代ゾイド人達は最後の手段として全てのゾイドを生み出し、制御するゾイドイヴと呼ばれる女神像の機能を停止させる事でデスザウラーを止め、その後コアと機体は分割されてコアはガリル遺跡に、ボディの方はゾイドイヴのある古代都市イヴポリスに封印された。
フィーネいわく、このデスザウラーに野心を持って近づいた人間はその邪悪な意識に取り込まれて激しい破壊衝動と破滅願望に駆られてしまうとされ、その暴威から劇中では“破滅の魔獣”と呼ばれて時を超えて恐れられた。
その圧倒的な力に目を付けた帝国摂政ギュンター・プロイツェンによりコアがガリル遺跡から回収された後、ある秘密研究所にて他のゾイドコアを与えてのクローニングによる再生作業が推し進められる。途中フィーネがその研究所に来た際にデスザウラーがそれに反応して暴走を起こすという事故が発生するもののその後も作業は続けられ、遂にプロイツェンの皇帝即位の日にその姿を現す。
そして狂気に走るプロイツェンと共に帝都で破壊の限りを尽くし、ヘリック・ガイロス連合軍をー圧倒するも、バンのブレードライガーがレーザーブレードとEシールドで荷電粒子砲は防げるという利点を突いてデスザウラーのゾイドコアを粉砕、プロイツェンもろとも爆風の中に消えた。
しかし、GF編終盤より再びその存在が匂わされ始める。
そのオリジナルコアは死んだと思われていたプロイツェンと融合しており、このプロイツェンはダークカイザーを名乗ってヒルツやリーゼを背後から操っていた事が判明する。
物語終盤、覚醒したデスザウラーのコアはプロイツェンを取り込むだけでなくさらにデススティンガーのコアとも融合、そしてイヴポリスに安置されていたオリジナルボディと再結合を果たして今度はヒルツを依代にして完全に復活する。
そのサイズはクローン体の倍以上であり、弱点だった荷電粒子吸収ファンは荷電粒子コンバーターに変化、装甲全面にもEシールドを展開できるようになるなど飛躍的なパワーアップを果たした上、荷電粒子砲の威力・射程もまた第1部の個体とはまるで比較にならないものになっており、胸部を開いてコアから物質を直接吸収する機能も追加されている。
ウルトラザウルスのグラビティカノン(GC)を浴びてもそれを力尽くで押し戻し、さらに空に打ち上げたレンズ型の物体に荷電粒子砲を通す事でその荷電粒子砲を世界中に拡散させて各地に壊滅的な被害を出すなど、かつてと同じく惑星Ziを滅ぼさんと暴れ狂うが、今度はGCで撃ち出されたブレードライガーによってボディとコアを貫かれてヒルツもろとも滅び去り、その残骸も崩壊するイヴポリスと共に地中深くへと沈んでいった。
と、思われたがPS2ゲーム『ゾイドタクティクス』では後日談にあたる話があり、デスザウラーのゾイドコアは完全には死んでおらず、その強靭な生命力でヒルツとデススティンガーを復活させ、バン達に復讐するために現れる。
リーゼ曰く、デスザウラーの生命力はヒルツから死ぬ事すら奪っていた、とのこと。
ちなみに『/ZERO』では劇中内で放映されていたゾイドウォーリアー向けTV番組の中では可愛くディフォルメされた姿で登場していたりする。
キットでは荷電粒子砲は連射できないとされるが、本作ではファンが動いている限り荷電粒子砲を連射可能。また照射中に自由に向きを変えられるようになっている。
先端を除く尻尾の関節全てにミサイルランチャーが搭載され、背中のランチャーもミサイルの搭載数が増えている(背中に20、尻尾の第一関節に16、第二関節に12、第三関節に8、第四関節に4の合計60発)。ミサイルは目標の上空で炸裂して槍型の弾頭を大量に降らすという榴散弾のようなものになっている。
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掲示板
311 ななしのよっしん
2024/12/14(土) 11:15:59 ID: 9uCu66WBfe
短いって言っても1kmってことはプラモスケールでも14m先まで届くってことよ
格闘戦が主体になりやすいゾイド世界の戦争では十分すぎる
312 ななしのよっしん
2024/12/14(土) 11:26:30 ID: xk9wU+79Bf
ゾイドの長距離射撃って基本実弾の曲射だしな。
直撃したら一撃のビーム砲を直線で撃ってくるって時点で射程距離1kmでも十分脅威よ。
313 ななしのよっしん
2024/12/22(日) 16:38:56 ID: A+Q0TYS/hD
かつてのゲルマンジー上陸作戦でファンを破壊されて粒子砲を失ったデスザウラーが海上のウルトラ艦隊に撃沈された話があったが、最近語られた数百メートルの粒子砲の射程設定が当時にもあった場合、たとえ粒子砲が使える状態であったとしても、ウルトラ艦隊に粒子砲の射程に入る前に射程外から降り注ぐ艦隊の砲撃に仕留められていたのでは?
急上昇ワード改
最終更新:2024/12/23(月) 11:00
最終更新:2024/12/23(月) 10:00
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