フィンランド(Finland)とは、北欧の国である。正式名称は「フィンランド共和国」。
基本データ | |
---|---|
正式名称 | フィンランド共和国 Suomen tasavalta(芬) Republiken Finland(瑞) |
国旗 | |
国歌 | 我等の地 |
国花 | スズラン |
国鳥 | オオハクチョウ |
公用語 | フィンランド語 スウェーデン語 |
首都 | ヘルシンキ(Helsinki) |
面積 | 338,431km²(世界第65位) |
人口(’22) | 5,541,000人(世界第118位) |
通貨 | ユーロ(EUR, €) |
1917年にソビエト連邦から独立した北欧の小国。首都はヘルシンキ。面積は日本より少し狭いくらい、人口は兵庫県と同程度。
EU加盟国(1994年加盟)で通貨はユーロ。
フィンランド語ではスオミ(Suomi)と呼ばれる。漢字では芬蘭、略して芬。
先史時代(紀元前700年頃)、ロシアのボルガ川周辺より住民が移入。フィンランド人の先祖となった。スカンジナビア半島北西に居着いた彼らは、南西にいた先住民族サーメ人を追い出した。そして、それぞれスオミ(南西)、ハメーンリンナ(南部)、カレリア(東南)の3つの地域に分かれて歴史を紡いだ。
堅実な性格のスオミ族、音楽を好んだカレリア族、陽気な性格のサポ人、この三つの民族がそれぞれが独自に発展を遂げた。彼らはライ麦と大麦を栽培し、冬は狩猟して生活。獲得した動物の毛皮は交易品として流通した。
紀元97年頃、ローマの歴史家コルネリウス・タキトゥスの自著「ゲルマニア」に初めて登場、歴史の表舞台に立った。
1155年、キリスト教の教えを広めようとスウェーデンの北欧十字軍が侵攻。瞬く間に占領され、フィンランドはスウェーデンの占領下に置かれた。
各所に要塞や王の居城が造られ、またヘンリック司教によってカトリック信仰の土台が築かれた。
1200年にはフィンランド最古の首都トゥルクが造られている。
長らくスウェーデンの実効支配を受けていたが、1200~1300年代頃から隣国ロシアの内政干渉が入り込み、ギリシャ正教の布教が行われている。
フィンランドはスウェーデンとロシアの対立に巻き込まれる形となり、スウェーデンはカレリア西部を確保。ロシアは南部を支配し、カトリック教とキリスト正教で国内は二分されてしまった。
インフラ整備で発展しつつも政情不安な状況が続き、スウェーデンとロシアが覇権を巡ってフィンランドで戦争をしたため、国土は荒廃した。フィンランド人にとっては良い迷惑である。
1700年代初頭に生起したロシアとの戦争でスウェーデンが敗退。軍を引き上げてしまった。フィンランド人はスウェーデン側に立ってロシア軍に抵抗したものの、5万人が犠牲になっている。
1741年に締結されたトゥルク条約によって、フィンランド東部がロシアに割譲された。
1808年には残った西側もロシア軍に占領されてしまい、ロシア皇帝がフィンランド大公を兼業。
1812年に現在の首都であるヘルシンキに首都機能が移された。
フィンランド大公になったアレクサンドル1世は実に有能で、フィンランド人による自治を許可。外交権等の一部の対外政策を除き、全てをフィンランド人に委ねたのである。こうしてフィンランドは半独立国となり、念願だった平和な世を獲得。
フィンランド人はアレクサンドル1世に忠誠を誓い、独立に向けた下積みと知識を積み重ねた。
しかしこの平和は長く続かなかった。1899年、皇帝の座に就いたニコライ2世はフィンランドに与えた権限を全て取り上げてしまう。フィンランド人から自治権を奪うべくロシア化政策が推し進められた。これがフィンランド人の反発を招き、1904年にロシア人の総督が殺害される事件が発生。
これによりロシアの強権が衰退し、フィンランド独立の機運が高まっていった。その機会を虎視眈々と窺っていた時に第一次世界大戦が発生。ロシア軍の拠点となったが、後方の地域だったため戦火は及ばなかった。
そして1917年にロシア革命が起きて帝政が転覆。その隙を突く形で同年12月6日にフィンランドは独立宣言を行った。正式にロシアから分離したのである。
しかし独立直後、親ロシア派の東側と資本主義の西側が対立し、フィンランド内戦が勃発。戦闘の結果、西側が勝利して国内は平定された。
1919年には大統領を元首とする共和国制をスタートさせ、独立国として歩み始めた。ようやく勝ち取った平穏だったが、その後にはフィンランド史上最悪の苦難が待ち構えていた……。
第二次世界大戦が勃発した直後の1939年10月、ロシアから変身したソビエト連邦は第二の都市レニングラード防衛の観点から、フィンランドに領土交換の話を持ちかけてきた。
しかしこれがとても理不尽なものだった。ソ連が求めたのはフィンランド屈指の工業地帯であるカレリア地方。対価として差し出される土地は原生林が広がる未開拓地であった。明らかに釣りあっていない要求に、当然フィンランドは拒否。するとソ連は難癖を付けて軍事侵攻を開始。全土を併合してやろうと、力ずくで奪い取りに来たのである(冬戦争)。
フィンランド軍が迎撃に出たが、彼我の戦力差は絶望的に開いていた。国際社会はフィンランドを支持し、国際連盟からソ連を追放。さらに武器や弾薬を送ってくれたが、ソ連との関係悪化を恐れたスウェーデンとノルウェーが中立化。陸路での輸送が困難になってしまう。寡兵ながらも善戦するフィンランド軍であったが、苦戦は免れなかった。そんなフィンランドに救いの手を差し伸べたのは、あのナチスドイツだった。
終戦後、カレリア地方をソ連に奪われ、2億ドルの賠償金まで課せられてしまったフィンランドであったが、かろうじて独立だけは守り抜いた。幸いだったのは賠償金をたった6年で返済し、その後は政治的にも外交的にも安定した事だった。
ムーミンが住んでいたり、サンタクロースが住んでいたりと、なかなかロマンチックな国。
税金が異様に高いが、その代わり医療、福祉、文化政策、自然保護の面では先進国である。1906年にはヨーロッパ初となる女性の参政権が認められ、現代においても女性の社会進出が著しい。
虫歯予防で有名なキシリトールガムはフィンランド発祥で、食後に噛む事を推奨。子供の虫歯率を劇的に低下させた。
元がロシア人だからか、国民はお酒を好む傾向にある。
幻想的な国だが、実態は度々ソ連と戦って独立を死守した歴史があったり、世界最大シェアを誇る携帯メーカーがあったり、世界的ニコニコ的ミュージシャンを生み出したりする、すごい国。
国際連合において、フィンランドは旧敵国条項に含まれている(第二次世界大戦で敗れた枢軸国に所属していた扱い)。しかしフィンランドはソ連とは戦ったが、枢軸国ではないとして抗議している。戦争中も、枢軸国ではないと宣言していた。ソ連の侵攻に対抗するため、ナチスドイツと手を組まざるを得なかった歴史が、未だに尾を引いている。戦争末期にはソ連の要求を呑み、ラップランド戦争をして国内からドイツ軍を追い出したのに酷い扱いである。スウェーデンとノルウェーは悔い改めて。
でも、変な世界大会を開催したり(エアギター世界選手権もこの国)、サウナが全家庭にあったり、イギリスとタメを張るくらい料理がまずかったりするらしい謎の国。フィンランド特産の飴「サルミアッキ」は世界一不味い飴として「探偵!ナイトスクープ」でもとりあげられた。
あと、国民がシャイでサウナに入ってるときしか話したがらないらしい。シャイっぷりは日本人に匹敵するかもしれない。
Linuxの生みの親、リーナス・トーバルズを輩出したことでも有名。あと、ノキアの本社もある。
民族的にはフィン人が、宗教的にはプロテスタント(ルター派)が、言語的にはフィンランド語話者が多数を占める。
その他、スウェーデン系、ラップ人など。かつてスウェーデンの支配を受けたことがあり、ほとんどの看板はフィンランド語とスウェーデン語の併記になっている。(そのためスウェーデンに反発を感じる人もいるようだ)
国民の多くは英語・フィンランド語・スウェーデン語を学んでおり、第四外国語としての日本語も結構選択されているらしい。
ゆとり教育だという噂だが、OECDによる生徒の学習到達度調査(PISA、57の国と地域の15歳40万人を対象とする)では各分野で常に上位をキープしており、教育熱心なアジアの国を上回っている。あと、キシリトールガムをかんでいるから虫歯は少ない(のかもしれない)。
6 名無しさん@恐縮です 2006/02/27(月) 00:32:41 ID:+N++r2o20
未だにフィンランド、スウェーデン、ノルウェーの位置関係が分かりません。544 水先案名無い人 2006/02/27(月) 02:34:41 ID:/oDeFH0M0
ちんこ横から見て、
上半分がノルウェー。
下半分がスウェーデン。
玉袋がフィンランド。
「ノル上、下スウェーしたら玉がフィンフィンする」とやや強引に覚えろ。546 水先案名無い人 2006/02/27(月) 02:59:37 ID:NQ837UyT0
544が一番わかりやすいってのがなんか腹立つ548 水先案名無い人 2006/02/27(月) 03:38:53 ID:LUVkhJLp0
ほんまやwww
ttp://www.mytrip.net/share/kaigai_img/new_top/europe/img/north_europe.gif551 水先案名無い人 2006/02/27(月) 04:01:22 ID:xXy4LNmr0
>>544のおかげで強烈に覚えた。むしろ今はもう北欧がちんこにしか見えない
フィンランドは金玉の位置にある。覚えておいて損は無いだろう。
フィンランド語はウラル語族であり、他のヨーロッパの言語(インド=ヨーロッパ語族)とは大きく異なる。発音は日本語と同じように母音優勢であるためよく似ており、結果的に同音異義語になる言葉もある。
その一方で、世界有数の難解な言語とも呼ばれ、外国人が習得することは不可能に近いとさえ言われる・・・がそれは、欧州人がお互いの言語を容易に習得するのに比べて、フィンランドが語族が違うので難しいという意味であろう。
孤立語である日本人にとってはどっちも同じである。むしろ発音が文法似ている分、欧州人より有利といえるかもしれない(むろん、程度問題であり、語彙を共用している東アジアの言語に比べて格段に難しいともいえる。格変化もする)。
フィンランドは人口比で姓が非常に多いことで知られ、人口500万人台で姓の数が推定3万以上と言われる。日本の苗字の種類も多いが、人口1億3000万人で推定10万種ということと考えるとこれは甚だ多いと考えざるを得ない。
姓にはアホネン、ライコネンなど、「~ネン(~nen)」とつく場合が多い。フィンランド人の姓の3分の1ほどに「~ネン」がつくとされる。
フィンランドで一番多い姓もコルホネンであり、「~ネン」がつく。これは指小辞であり「小さい~」を意味するが、人名では転じて「人」を意味する。
フィンランドの姓のランキングを見てみると
と、上位10傑に8つの「~ネン」が付く姓が並ぶ。マケラの様に「~ラ(~lä)」という姓も多く見られ、こちらは「農場」を意味する接尾辞となっている。
由来としてはご覧のとおり地形や風景から来たものが多い。
数詞の長さに定評がある。
1 - yksi (ユクシ) | 6 - kuusi (クーシ) |
2 - kaksi (カクシ) | 7 - seitsemän (セイッツェマン) |
3 - kolme (コルメ) | 8 - kahdeksan (カハデクサン) |
4 - neljä (ネリヤ) | 9 - yhdeksän (ユフデクサン) |
5 - viisi (ヴィーシ) | 10 - kymmenen (キュンメネン) |
89は kahdeksankymmentäyhdeksän (カハデクサンキュンメンタユフデクサン)。当のフィンランド人にとっても言いづらいので、数の数え方にはいろいろと短縮形があるらしい。
イメージ通り、アイスホッケーを始めとするウィンタースポーツが盛ん。女子フィギュアスケート、ジャンプ競技などが有名。他の欧州諸国に比べ、それほどサッカーが盛んではない。
陸上競技ではやり投げが特に盛んで、世界歴代10傑のうち2人がフィンランド人である。
モータースポーツ(特にF1、WRC)にトップドライバーを度々輩出しており、「フライング・フィン」と呼ばれたりもする。国内では氷上、雪上などでのラリーが盛んである。「隣町に行くにもボロ車で雪の山道を通る必要がある」という生活環境のせいで否が応にも運転がうまくなるらしい。
ただし国内には支援してくれる後ろ盾になる自動車メーカーやスポンサーは少ないためプロになる場合ほぼ確実に海外に出なければならない。そのため「山道で後ろにつかれたくない車のナンバープレート」の国では1位だったとか。
球技においては野球から発展した「ペサパッロ」という競技が盛んでプロリーグもあり、ウィンタースポーツ、モータースポーツに並んだフィンランドの国技となっている。
……が、このペサパッロ、1952年のヘルシンキオリンピックで公開競技として実施されたもののフィンランド以外の地域ではマトモに普及しておらず、競技人口がほとんどフィンランドにしか無い。そのため、超どマイナーなスポーツとなっている。
その一方で元祖の野球の方は欧州では野球の比較的盛んな北欧の国ということもあって一応セミプロリーグもあるのだが、1位のチームが勝率9割で優勝するなど(お察しください)
フィンランドと言えば、その音楽性の豊かさを見逃すことは出来ない。因みにフィンランドチャートがメタルだらけになる事があるほどの世界一メタルバンドが多い国でもある。
ニコニコ的に最も有名なのは、ロイツマ(Loituma)が歌う『Ievan Polkka』である。
元々はフィンランド民謡であるこの曲がなければ、初音ミクがネギを持つこともなかったかもしれない。フィンランド音楽の偉大さを我々ニコ厨は日々感じているのである。
「Armi Ja Danny」による曲『Tahdon olla sulle hella』 の英訳版 『I Want To Love You Tender』 は、そのハインセンスなPVとチョベリグなMADで一時期ニコニコ動画でナウかった。
GREGORIUSというグループによってYMCAがカバーされたが、歌いだしが「しょし」と聞こえるためにしょしと呼ばれるようになった。曲のアレンジは一歩先を行き過ぎたものになっている。
これらの動画を見てもわかるとおり、フィンランドにおける音楽・PVの先見性はすばらしく、日本人の琴線に触れるものが多い。高らかにオナニー、Caramelldansenを持つ隣国スウェーデンの音楽とともにニコニコ動画内でも大いに評価されている。
並びは単純50音順。
掲示板
732 ななしのよっしん
2024/11/24(日) 22:12:48 ID: P8AAnbCsGe
>>729
今のトレンドはノルウェーだぞ
まああそこは食べ物も自然もいっぱいあって、おまけに石油まで出てくるという北米並みのチート立地だから、何一つ参考にならないけど
733 ななしのよっしん
2024/12/06(金) 03:26:21 ID: WONQ7j/kGp
>>719
こういう奴の言う「女の人権ゴミの国家」ってイメージだけで実際は普通に女権の強い国だったりするんだよね
中国なんかがいい例
734 ななしのよっしん
2024/12/18(水) 09:06:12 ID: JdYSEpOas/
これまでの子育て支援トレンドの流れ
フィンランド←子育て支援しまくったのに日本並みに少子化やばい、個人主義の蔓延でどうしようもならん
↓
ハンガリー←手厚い子育て支援で出生率向上!←実は右派ポピュリズムによる一過性のものでフェミニストだんまり
↓
ノルウェー←上のレスにある通り石油があるチート立地でな~んにも参考にならん
番外
ドイツ、フランス←エッフェル姉さんが豪遊したフランスも実はイスラム系やアフリカ系移民ばかり子供を産んで肝心の白人層は増えてませんでした、チャンチャン
ドイツも大体おんなじ
急上昇ワード改
最終更新:2024/12/26(木) 15:00
最終更新:2024/12/26(木) 14:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。