フォルクスワーゲン(Volkswagen)とは、ドイツ最大手の自動車メーカーである。傘下の企業群と合わせフォルクスワーゲングループと称される。
フォルクスワーゲン(Volkswagen AG)は9つの自動車ブランドと19ヶ国に44工場を所有し、2016年世界第1位(2位トヨタ、3位ルノー日産、4位GMの販売台数を誇る多国籍企業である。
ドイツ、 ニーダーザクセン州ヴォルフスブルクに本拠地がある。略称は「VW」。日本ではフォルクスワーゲン グループ ジャパンが輸入販売を行っている。
ナチスドイツ時代の1937年にヒトラーの意を受け、ドイツ国民車準備会社(Gesellschaft zur Vorbereitung des Deutschen Volkswagens GmbH)として創業。翌1938年、国民車製造会社(Volkswagenwerk GmbH)に名称変更。当初はフェルディナント・ポルシェの開発した車を生産する目的で設立されたのだが、実際はドイツ軍戦闘車両や戦車を収容所捕虜の労働力で生産していた。
一度戦火の中廃墟同然と化すが第二次世界大戦終戦後、イギリス軍管理下で復興。のちに西ドイツ政府へ移管され発展す。1960年までは国営だった。
1960年に西ドイツ連邦政府が株式市場に公開した際、社名をVolkswagenwerk Aktiengesellschaft とし。(Aktiengesellschaftはアクティーエンゲゼルシャフトと読みAGと略す、株式会社と同意)さらに1985年、社名をVOLKSWAGEN AG と改める。以降、フォルクスワーゲン・グループという呼び方がなされるようになる。
国営時代の名残として「フォルクスワーゲン法」なるものがあった。これは、投資家はどんなに株を買っても議決権の20%までしか保有できなく、筆頭株主がニーダーザクセン州であったなど。
したがって欧州委員会から欧州連合の法令に違反していると指摘されることになる。
そして2007年に欧州司法裁判所から違法判決が下され、同法を廃止。ドイツ国外へ株式が流れる事を恐れ、安定株主を確保する必要に迫られたフォルクスワーゲン社は歴史的に繋がりが深く、業務提携関係にあるポルシェに株式提携を持ち掛ける事になる。
2009年12月、スズキとの資本提携が実現した。
現在、中国と南米の新興国で圧倒的なシェアを誇るフォルクスだが、インドなどの中東や東南アジアでは若干競争力が弱く、この地域で圧倒的なシェアを誇るスズキと提携することで、互いの地域補完をする狙いがある。
この合弁グループは、純粋な販売台数では、トヨタを抜いて世界トップであった。
が、2011年11月、資本提携を解消。フォルクスワーゲンがスズキを「財務・経営面で重大な影響を及ぼせる会社」とあげ、対等な関係とみなさなかったのが原因とされる。
2015年9月、ディーゼル車に搭載されたソフトウェアを用いて、排出ガス規制基準値を不正にクリアしていたことが発覚した。
これは、排出ガス量の測定試験の際に、試験であることをソフトウェアが自動的に察知して、その場だけフィルターをフル稼働させて排出ガスを減らすというプログラムを用いたものだった。通常走行時にはフィルターがフル稼働していないため、基準値をはるかに上回る量の排出ガスが出てしまっていた(排出ガス量を抑える機能が、数年後も同様に効果を発揮することを求める規制基準に対して、フィルターの経年劣化の問題をクリアできなかった故の対応であったと分析されている)。
不正があったと判明したのは、既に購入されたものを多く含む48万台以上に及び、10月にはさらに高級車種でも同様の不正が発覚し、11月には日本に導入されているガソリン車も含む多数車種でCO2・燃費での偽装が発覚するなど、問題は拡大する一方である。多額の制裁金、訴訟、そしてブランドイメージの失墜などから、社がこれから被るダメージは計り知れない。
問題発覚から数日後にCEOが辞職を表明するなど、VW側は対応に追われているが、同社のみならず全メーカーのディーゼル車に対するより厳しい検査が求められるなど、もはやVWに留まらず自動車業界全体を巻き込んだスキャンダルに発展している。
なお、フォルクスワーゲンジャパンは「ガソリン車も含め不正車種は一切日本に輸入していない」と問題当初から発表している。ただし不正そのものはガソリン車にも拡大している。
子会社のアウディやポルシェなどにも波及しており、また他のドイツ車・欧州車にも疑惑が拡大しており、すっかり環境破壊の会社というイメージが付いてしまっている。それと同時に、蔑称として受け継がれてきた「ボロクソワーゲン」という語が急速に注目されることになる。
フォルクスワーゲンは、日本に対する自社のイメージ戦略の一環として、また日本車(特にスズキ)に対するネガティブキャンペーンとして、日本の自動車評論家に賄賂を渡し、御用記事を書かせようとしたという疑惑がある。
その疑惑の元になったものは、自動車評論家の伏木悦郎氏による証言である。
VWとスズキの提携解消話がこじれ訴訟となった頃、VWに縁の深い旧知からスズキに関するネガリポートを定期的に行う”仕事”のオファーを受けた。高額報酬の匂いに喉から手が出る思いをしたが、国を売る感覚に抵抗あり断った。乗らずに正解を痛感するが、金に転んだ輩は必ずいる。擁護する者を疑え!
これによって、日本人の間では、ただでさえ不正ソフト問題で揺れた状態で「汚い会社」「卑怯者」というイメージがより一層高まることになった。
なおこの伏木氏の証言に関連して、自動車評論家の国沢光宏氏に対して激しいバッシングも生じた。
伏木悦郎氏は上記のような内容を自身のFacebookにも掲載していたのだが、そこに国沢光宏氏が「センパイ! オレぢゃね~っすから。念為」とコメントした(国沢氏は以前からスズキに対して批判的であることで知られており、またフォルクスワーゲンの上記不正発覚に際して批判一辺倒ではない論調の記事も書いていたため、上記の伏木氏のツイート内容から考えると疑われる立場にあった)。それに対して伏木氏は「雉か?」と返した。(諺、「雉も鳴かずば撃たれまい」より)
このやり取りを受けて、インターネット上では国沢氏を疑う声が大きく上がり始めた。
「はちま起稿」という、インターネット上の話題を煽りたてる事で知られる有名ブログに「とある評論家「フォルクスワーゲンの依頼でネガキャンした奴は絶対いる」⇒名指しもされてないのに顔真っ赤にして反論してきたヤツwwwww」という扇動的なタイトルで掲載されたこともその動向をさらに加速し、国沢氏が「クロ」であると断定して誹謗する書き込みがインターネット上にあふれた。
この流れに乗ったのはニコニコ大百科の本記事も例外ではなく、上記の伏木氏と国沢氏のFacebookでのやりとりを根拠として
国沢はフォルクスワーゲンより賄賂を受け取っていたことをはからずも自白してしまった。これ以降、彼のディーゼルを擁護し、ハイブリッド車などを貶める記事はフォルクスワーゲンの賄賂に基づいて書いた記事であることが確定し信用が失墜、雉沢と呼ばれるようになった。
といった、「国沢は賄賂を受け取っていた」と断定するような記述が、2015年12月19日から約3か月間の間本記事に掲載され続けていた。
だが上記の経緯をよく読めばわかるが、「国沢氏は賄賂を貰って特定の会社を貶める記事を書いていた」と断定できる明確な根拠は何も示されてはいない。「センパイ!」のコメントも要するに「自分が普段疑われそうな論調の記事を書いているので、念のために疑惑を否定する目的でコメントした」だけであるとも言え、これを「自白」と表現するのはかなり無理がある。曖昧な根拠のままに悪い噂が信じ込まれて確定事実として広められている、という寒々しい状況である。
なお、伏木悦郎氏は上記の証言ツイートをした翌日、国沢氏に対する実名非難がインターネット上で巻き起こったことを受けて
皆が口を揃える話は怪しい。意見は人それぞれが当たり前。言い回しから全て一緒なんておかしい。生き死に以外は賛否両論あるのが自然。間違いでも自分の意見を吐く人の方が信じられる。実名が溢れているので敢えて書きますが、国沢さんは信念に基づき行動し成功している。私はそれを認め尊敬する者です
しかし、前日のツイートが「2,759リツイート 1,090いいね」されていたのに対し、このツイートは「88リツイート 50いいね」しかされておらず(数値は2016年2月5日現在)、「炎上」を鎮静化させることの難しさを如実に表している。
フォルクスワーゲングループの主なブランドは欧州7カ国、9銘柄がある。
フォルクスワーゲンとポルシェの両社は2009年7月現在、合併協議中である。ポルシェは株所得を75%まで引き上げる計画だったが、買い増しを主導した社長二人が引責辞任。実質的にVWが逆買収する見通しとなった。VWは年末までにポルシェの自動車部門の株式49.9%を取得、2010年中に完全買収する予定だったが、2012年現在、ポルシェによるフォルクスワーゲン株式取得をめぐる訴訟問題が解決していないため、両社の経営統合に遅れが生じている。
前述の排ガス不正の影響で凋落していくと思われていたが、中国市場での成功のおかげで一転トヨタを抜いて世界一に返り咲いた。ただし裁判のコストや罰金のせいで、純利益は50パーセント以上の減となっている。
フォルクスワーゲンは、ドイツ語で「国民車」または「(ドイツ)民族の乗用車」という意味がある。
発音はドイツ語でVolksWagenは「フォルクスヴァーゲン」と呼び。「フォルクスワーゲン」という"Volks"部分をドイツ語読み、"wagen"部分をローマ字読みにした呼び方は最初に輸入を始めたヤナセによる物である、公式にはこれが使用されている。英語圏では「ヴォルクスワグン」という呼び方が使用されている。
また「VW」はフォルクスワーゲンのブランドを意味するため、フォルクスワーゲンAGが公式な場においてフォルクスワーゲン・グループを示す時はフルスペルで表記され。以前のフォルクスワーゲン・アウディ・グループ(Volkswagen Audi Group)称された時は、その頭文字をとってVAGとも呼ばれていた。
日本国内での略称は「ワーゲン」。海外ではVW(ファウヴェー、ドイツ語)など。
フォルクスワーゲンは1973年からソーセージの製造を行っている。元々は社員食堂向けに製造していたものだったが、いつしか一般向けに「カリーブルスト」として販売されるようになり、2015年では過去最高の720万本が売れている(ちなみに2015年の自動車売り上げは582万台で、先述した問題もあって売り上げは落ち込んでいる)。
単純な比較はできないが、自動車の売り上げが落ち込んでいるのに対して、ソーセージの売り上げは過去最高であるため、南ドイツ新聞に「ソーセージの薫製でブナの木を燃やすが、排ガスが基準値を超えた事実は確認されていない」と皮肉られたほどである。
フォルクスワーゲンに関するニコニコミュニティを紹介してください。
掲示板
235 ななしのよっしん
2025/01/27(月) 21:31:24 ID: chBkWhxw7A
もはや、ドイツだけではなく、欧州の自動車メーカーで生き残れるのは高いブランドイメージを保持してるBMWくらいじゃない?
フォルクスワーゲンのような大衆車を作るメーカーではHV車やEV車,ガソリン車のどの分野でも、性能面と価格競争の面で日本車やテスラ、BYDに勝てる見込みが無いからBMWのような非価格競争の面で優位性のある高級車にしか欧州メーカーには道が無いのでは?
236 ななしのよっしん
2025/03/09(日) 21:10:34 ID: kmCiZIXkY8
こんなナチスの直系の子孫なんか残して恥ずかしくないのか!普通だったら少しか誤魔化すもんだろ、ユダヤ人が本社に原爆投下してきても文句言えないよ?
237 ななしのよっしん
2025/03/18(火) 23:35:52 ID: AQ65c+buSb
軍事産業に参入するとな?記事を読む限り、経営が苦しいから軍需品の生産に活路を見出すつもりっぽい
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最終更新:2025/03/25(火) 16:00
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