ライトカラー(Light Color)とは、1986年生まれの日本の競走馬。鹿毛の牝馬。
「必殺仕事人」田島良保騎手の徹底マークでシャダイカグラの二冠を阻んだオークス馬。
父ヤマニンスキー、母ユウライコー、母父*パーソロンという血統。
父は平凡な条件馬だったが、Nijinsky×Buckpasserという血統構成が共通するマルゼンスキーの代替として種牡馬入りし、皐月賞馬ヤエノムテキなどを輩出した。ライトカラーは4年目の産駒。
母は障害入りするなど6歳まで走って57戦4勝。ライトカラーは第2子。
母父は皇帝シンボリルドルフなどを輩出した80年代の名種牡馬。
1986年3月27日、かつては桜花賞馬ハツユキを生み、後にはノースフライトを輩出する浦河町の大北牧場で誕生。生後すぐにリンパ腺が腫れる病気に見舞われて競走馬デビューが危ぶまれたが、母と同じ伊藤照三オーナーの所有となった。
気性はだいぶ荒かったそうで、数々の名馬の装蹄を手掛けた装蹄師の西内荘はオークス前、ライトカラーの後肢の蹄鉄を交換する際に蹴飛ばされて柱にぶつかり脳震盪を起こし、ライトカラーのオークスはテレビ観戦することになったそうな。
※この記事では時代に合わせ、馬齢表記を数え年(現表記+1歳)で記述する。
栗東・清田十一厩舎に預けられたライトカラーは、1988年8月6日、函館・芝1000mの新馬戦で厩舎所属の柴田光陽騎手を鞍上にデビュー。調教で動かず7頭立ての最低7番人気だったが、最後方から上がり2位に1.2秒差をつけるぶっちぎりの末脚で4馬身ブチ抜くという豪快なデビューを飾る。
続くクローバー賞(OP)では一転して2番手追走から逃げ粘るサザンビーナスをかわし、追撃するハイタワーを寄せ付けず1馬身半差の快勝。新馬戦最低人気からデビュー2連勝で一躍注目株の1頭となる。
しかし続く函館3歳ステークス(GⅢ)で今度は逃げるサザンビーナスをアタマ差捉えきれず2着に惜敗したのがケチのつきはじめ。清田師は成長を促すため放牧に出したが、戻ってきても期待したような成長は見られなかったという。
明けて4歳となってシンザン記念(GⅢ)から復帰したが、あんまりパッとしない4着。続くエルフィンステークス(OP)では断然の1番人気に5馬身もぶっちぎられて2着。その1番人気馬こそ、天才・武豊が騎乗するこの年の牝馬クラシックの大本命・シャダイカグラであった。
ともあれ桜花賞(GⅠ)に向かったライトカラーだったが、柴田光陽騎手はあえなく降板。新たにベテランの田島良保騎手を迎えた。11.0倍の7番人気だったが、直前に熱発していたそうで、後方から特に見せ場なく8着。シャダイカグラと武豊の「わざと出遅れ」伝説の引き立て役にすらなれずに終わる。
オークスを目指し、トライアルの4歳牝馬特別(東)(GⅡ)へ向かったが、ここでは先行策をとったものの、桜花賞でも出た右へもたれる悪癖がまた出て5着。それでも当時は5着まで優先出走権が与えられていたので、辛うじてオークス参戦の権利を確保した。
そんなわけで迎えた優駿牝馬(GⅠ)。当日の人気は当然ながらシャダイカグラが単枠指定、1.8倍の一本被り。ライトカラーは24頭立て(!)の10番人気、単勝34.8倍。明らかに勝ち負けとは見られていなかった。ここまでの戦績からすれば当然の評価であろう。しかし彼女の鞍上は誰あろう、人気薄の馬で絶対的大本命を負かすことに定評がある「必殺仕事人」田島良保である。
シャダイカグラが好スタートから馬群の中に控えると、ライトカラーと田島良保はそのすぐ後ろという絶好のポジションでシャダイカグラを徹底マークする構えを取る。シャダイカグラが3角で早くも進出を開始するのに合わせて、ライトカラーも進出を開始。直線では右にもたれる悪癖を踏まえてシャダイカグラより外に出したが、今回はライトカラーもちゃんとまっすぐ走り、脚を伸ばすシャダイカグラを猛追する。先行策から先に抜け出したヤンゲストシチーを射程圏に捉えたときには馬体を併せた追い比べに突入。熾烈な追い比べの末、僅かにクビ差シャダイカグラを差し切ってゴール板を駆け抜けた。
かくして必殺仕事人の名騎乗でシャダイカグラの二冠を阻み、樫の女王に戴冠したライトカラーだったが、彼女の輝きはこの一戦限りだった。秋はサファイヤステークス(GⅢ)から始動するも見せ場なく8頭立て5着に沈むと、ローズステークス(GⅡ)は10頭立て8着に撃沈。サンドピアリスが伝説を作ったエリザベス女王杯(GⅠ)ではオークス馬でありながら7番人気まで評価を落とし、最後方から8着まで。そしてこのあと1年近い休養を余儀なくされ、5歳となって10月のスワンステークス(GⅡ)で復帰したが12着に終わり、これを最後に現役引退となった。通算12戦3勝 [3-2-0-7]。
引退後は故郷の大北牧場で繁殖入りしたが、2頭目の仔を出産する直前に右大腿部を骨折、予後不良となりお腹のミスターシービーの仔とともに7歳で夭折。唯一の産駒ライトレター(牡、父サクラユタカオー)も14戦未勝利に終わり、彼女の血は残っていない。
ヤマニンスキー 1975 栗毛 |
Nijinsky II 1967 鹿毛 |
Northern Dancer | Nearctic |
Natalma | |||
Flaming Page | Bull Page | ||
Flaring Top | |||
*アンメンシヨナブル 1970 鹿毛 |
Buckpasser | Tom Fool | |
Busanda | |||
Petticoat | Palestinian | ||
Sabana | |||
ユウライコー 1977 鹿毛 FNo.9-h |
*パーソロン 1960 鹿毛 |
Milesian | My Babu |
Oatflake | |||
Paleo | Pharis | ||
Calonice | |||
*ユウコウ 1972 鹿毛 |
St. Paddy | Aureole | |
Edie Kelly | |||
*インディアナウエイ | *インディアナ | ||
Welsh Way |
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最終更新:2025/03/31(月) 14:00
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