ワニトカゲギスとは (ワニトカゲギスとは) [単語記事]

ワニトカゲギス(学名:St omi as affinis)とは、ワニトカゲギス目ワニトカゲギス科の深海魚である。

概要

ムネエソ、オニハダカ、ホウライエソ、ミツマタヤリウオ、ホテイエソなどが属する深海魚のグループ・ワニトカゲギス目の名前の由来の深海魚。昔はニギス目やキュウリウオ目とともにサケ目に含まれていた。

漢字で書くと「鰐蜥蜴鱚」だが、鱚(キス)とは関係ない。義須(ギス)やトカゲギスという深海魚もいるが、それぞれソトイワシ目とソコギス目に分類されこちらも無関係。
余談だが、キスと分類が離れていながら○○ギスと名付けられた魚は多い。鯛じゃないのに○○ダイ、のようなものである。

太平洋、インド洋、大西洋の熱帯・亜熱帯の海の水深700m付近に分布している。メスのほうが体が大きく、メスは最大で20cmを超えるがオスは大きくても13cmほど。

これぞ深海魚といった、大きく開く顎を持つ。上顎には一本の大きな牙があり、下顎に疑似餌がついた短いヒゲを持つ。腹部に自身の輪郭をぼかす為の発光器が並ぶがヒゲにはない。チョウチンアンコウなど深海生物には発光バクテリアを利用して光る生物が多いが、ワニトカゲギスやその仲間は自力で発光している。体には六角形の模様(鱗状紋)が並ぶ。