北狄、南蛮、西戎、東夷のひとつ。特にひとつの民族を指していたわけではなく、南に住む王朝に従わない異民族であればまとめて南蛮と呼ばれる。蛮という文字を当てている通り、中華王朝の他民族に対する見下しの意味がこめられている。
日本でも同様の意味で使われていたが、戦国時代になりヨーロッパとの交易が始まると、東南アジア経由で訪れるヨーロッパ人のことも南蛮人と呼ぶようになり、彼らとの交易も南蛮貿易と呼ばれるようになった。そこから転じて、南蛮は舶来物を指すようになり、本来の悪い意味はほとんど消え去ることになった。
三国志における諸葛亮の南征に登場する異民族をさすことが多い。三国志やその派生作品などでの登場がその知名度を高めていると考えられる。
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最終更新:2025/03/14(金) 04:00
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