地獄先生ぬ〜べ〜とは、1990年代に集英社の『週刊少年ジャンプ』で連載されていた少年漫画である。
原作:真倉翔・作画:岡野剛。
1996年にはテレビアニメ化され、劇場版やOVAも製作された。テレビアニメ版は2015年1月よりニコニコ動画でも公式配信されている。
また2014年10月には実写ドラマが放送されていた。
漫画のジャンル自体はオカルトコメディと位置付けられているが、ホラー描写も本格的であったことから子供たちにトラウマを植えつけた作品としても認知度が高い。そのため、動画では「これトラウマw」などのコメントも多い。
連載終了後、2000年代に本作で登場した霊媒師のスピンオフ作品「霊媒師いずな」、および再び鵺野鳴介が主役を務める「地獄先生ぬ〜べ〜NEO」がいずれもジャンプ系列の青年誌で連載された。また掲載誌を最強ジャンプへ移籍に伴い「地獄先生ぬ〜べ〜S」と改題し連載された。
1990年代の『週刊少年ジャンプ』を支えた人気漫画の一角。霊や妖怪が登場する類似したジャンルの作品は他に「幽☆遊☆白書」があったが、「幽白」がバトルメインだったのに対し、「ぬ〜べ〜」は純粋なホラーものとして始まった。基本的に1話完結式で、怪談や妖怪、都市伝説、UFOやUMAなど、オカルトなテーマを幅広く扱っている。
東映アニメーション製作によりTVアニメ化もされている(後述)。また、プレイステーションでゲーム化もされている。
現在の『週刊少年ジャンプ』などの少年誌では掲載できそうにないエロシーンも多く、胸や局部にジャンプマークを貼り付けて自主規制を行いつつ、全裸の女の子が登場するシーン等が有名。
しかしその一方で、妖怪などはやたらと写実的な劇画調で描かれており、見開きの2ページを丸ごと使って妖怪の顔を描写したり、モノローグなどでモブの子供がさらっと妖怪に襲われ死んでいたりするなど、グロいシーンにおいても今の少年誌には掲載できなさそうなものも多く、あらゆる面で特徴が立っている為、作品内のバランスは意外と取れている。
連載後半は怪奇物というよりも、バトルメインの話や連続モノが増えていった。ギャグ・コメディ漫画がバトル漫画へとシフトするという、いわゆる「ジャンプのテコ入れ」としてではなく、作者自身が人気取りのためにやった模様。一応伏線はすべて回収して大団円を迎えている。
後に発売された文庫版では、描き下ろしで再登場までの間のゆきめの話が補完された。
1996年4月~1997年6月にテレビ朝日系の土曜日19時半枠で全国放送。全48話だが、後にTVSPが1998年に放送されたためこれを併せて49話とする事もある。東映アニメーション製作。
一応ゴールデンの番組の為か過激なエログロ要素はマイルド改変或いは排除されている為、序盤のお色気エピソードでよく話題になる速魚や弥々子河童等は未登場である。しかし作風は概ね原作の雰囲気を丁寧に描写しており、作画も大手の東映動画らしく高い水準を維持しており評価が高い。
妖怪に動きやうめき声が付いたことや、アニオリ描写の追加によって原作よりも恐ろしい事になっている描写(どどめきや人面疽など)、郷子のお風呂の描写は自主規制どころかパワーアップしているのではと言われる等、アニメにおいても今の地上波では出来ないであろう描写が結構あるのも特徴。
声優陣には当時の人気若手声優・置鮎龍太郎を主演に起用。その他の面々も比較的実力派のベテラン声優が多く起用されており、前番組である「SLAM DUNK」から続投している声優が多いのも特徴。
ビーイング系列のアーティストによる主題歌も定評があり、『バリバリ最強No.1』や『ミエナイチカラ-INVISIBLE ONE-』など、現在でも人気の高い楽曲を生み出している。
このテレビアニメ版の他、劇場版作品が96年と97年に計3作られており、鬼の手等のグッズ販売も積極的に行われるなどメディアミックスの様相を呈し、作品全体としても最盛期を迎えた。
劇場版3作目以降は、後日談のOVA作品が99年までに3作品作られた。なお、アニメ化としては最後の作品にあたるOVA3作目において、デジタル作画に移行している。
…と、原作と並んで結構な評判の良さにもかかわらず、アニメではそれ程大きなメガヒットにはならなかった。
岡野氏によれば当初はシリーズ化も視野に入れていたようだが(実際同枠の前番組「SLAM DUNK」は2年半の長期放送だった)、結局そのような事はなかった。また、1クール目以降の7月からは報道特番により、ほとんど毎月に1度以上放送が休止になっており隔週のような月もあった他、97年5月には野球中継の影響で放送が休止するなど、全国ネットでありながら不安定な放送に見舞われていた。
これに関連して、「ぬ~べ~」のアニメ版がシリーズ化できなかった原因は実は視聴率だけではなく、1996年当時にあった外資系企業によるテレビ朝日買収騒動に関連する番組改編の煽り(当時のガンダムXの打ち切りや戦隊シリーズの枠移動)によるものとする説もあり、実際本作の後番組「忍ペンまん丸」は、番組改編期でもないのに開始1ヶ月で枠移動となった。
テレビアニメ版は2015年1月よりニコニコ動画でも公式配信されている(リンクは下記を参照)。その他各所の配信サイトでも視聴可能である。また2006年にはDVDBOXが、2021年にはBlu-rayBOXが発売されている。劇場版やOVAはこれらの作品にも収録されている。
小学校の先生である鵺野鳴介(通称:ぬ〜べ〜)は、左手に鬼の手を持つ霊能力者。
学校や町などに起こる怪現象を鬼の手などを使って解決していく。
2011年まで『オースーパージャンプ』や『スーパージャンプ』に連載されていたが、『ビジネスジャンプ』との統合に伴う『スーパージャンプ』の休刊により、後継雑誌の『グランドジャンプ』に移籍、さらに『グランドジャンプ』増刊誌の『グランドジャンプPREMIUM』に移って連載された。
作中ではぬ〜べ〜達は玉藻を除いて登場せず、いずなも謎の女子高生として描かれているため、「ぬ〜べ〜」との繋がりはほとんどない。
青年誌連載のためか、エロいシーンが多くなっている。
逆に恐怖シーンは少なく、どちらかといえば現代社会の病理や、人情ネタを扱った話が多い。
掲示板
1130 ななしのよっしん
2025/03/09(日) 10:01:05 ID: G+yllxoubL
現代の妖怪や霊のイメージには中世の絵巻物の他、水木しげるによるモノが多いが、ぬーべー起源だとなにかあるかな?
ものすごく動く二宮金次郎像とか
覇鬼兄弟みたいな筋肉むき出しの鬼のイメージはそもそもあまり広がらなかったが……
1131 ななしのよっしん
2025/03/13(木) 19:15:44 ID: Ka0Lvaarin
>>1124
旧版知ってるけど置鮎龍太郎は戦国バサラで似たような役の秀吉やっていたらから覇鬼の方やるのかと思ってた
あとアニメ見登場のキャラが旧版に出ていたら
和尚は青野武、無限界時空は大塚周夫のイメージあったんだけど
今なら和尚は島田敏か多田野曜平、無限界時空は大塚明夫か津嘉山正種になりそうなイメージするんだよな
1132 ななしのよっしん
2025/03/17(月) 19:53:08 ID: kzANGMa2Cy
ほぼありえないけど、主題歌はどうか「バリバリ最強No.1」でありますように
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最終更新:2025/03/20(木) 18:00
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