小麦 単語


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コムギ

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小麦(英: Wheat)とは、イネコムギ属に属する一年植物である。一般的にはパンコムギ(学名: Triticum aestivum)をすが、広義にはクラブコムギ(学名: Triticum compactum)やデュラムコムギ(学名: Triticum durum)などコムギ属(学名: Triticum)の植物全般をす。

概要

稲、トウモロコシと並ぶ世界三大穀物の一つ。

小麦粉に製粉され、パン・麺類・菓子などの材料となる。

他の三大穀物と同じく「基礎食料」であり、各で生産された小麦は、まず内で消費され、余ったものが輸出に回される。輸出ロシアアメリカカナダオーストラリアウクライナフランスなど。

野生種の小麦が生まれたのは、今から200万年から100万年ほど前だとされる。

人類は紀元前1万5千年~紀元前3千年ころに栽培種の栽培を始め、現在でも世界で広く育てられているなど、人類の歴史上、最も身近にあった穀物と言えるだろう。

なんとなく日本人は小麦に対し、稲ほどのしみを持ってはいない気がするが、ほぼすべての人が毎日何らかの形で小麦を食べている。パンや麺類(パスタうどん、即席めんなど)、お菓子(駄菓子ケーキビスケットなど)、プレミックス(お好み焼きピザなど)、調味料(醤油味噌など)など、数えたらきりがないほど、小麦は多くの食品原材料に使われているからだ。このため、小麦アレルギーにでもなろうものなら、一気に食の選択肢が狭まる。日本においては、2010年に「しずく」という石鹸使用者が多数小麦アレルギーを発症したことが記憶に新しい。

大麦は粒のまま食べることが多いのに対し、粒の構造の違いから小麦は粉に加工して食される。小麦は粉食[1]文化と共に世界各地へ広がっていった。

小麦の穂には小穂と呼ばれる4〜5個のの集まりが互い違いになってついている。その一つ一つが小麦の実一粒として育つ。

西アジアで栽培が始まった小麦は、東アジアヨーロッパ各地へと伝わった。日本には弥生時代前期ごろに伝播したと考えられている。奈良時代まで来ると、今の中国に留学した僧侶が石臼を持ち帰り、抹茶そうめんをつくった。これが日本の粉食文化の始まりだとされる。しかし、石臼を持てるのは一部の特権階級のみだったので、一般に普及するのはそれから400年以上たった鎌倉時代以降だと推測されている。

日本の製粉業は江戸時代までは水車を利用して石臼を回す農工業だった。明治時代に入ると欧米から製粉機が導入された。日清戦争ごろになると、軍の携帯食としてパンビスケットが採用されたことから製粉業が発展し始め、大正時代には、洋菓子の普及により、製菓用の小麦粉の量が麵用の小麦粉の量を上回っていたらしい。太平洋戦争が終結すると、食生活が欧風化するとともに小麦粉の需要は一層増大した。

小麦が種から芽を出し、茎や葉を茂らせ、穂を実らせるまでには環境や成長に合わせた様々な農作業が必要となる。現在日本で育てられている小麦の多くはに種を撒いて翌年のに収穫を迎える「小麦」と呼ばれる種類。

小麦には複数の種類があり、含まれているたんぱく質の質と量などによって区別される。 用途別には、たんぱく質が多く、弾性に富むため、パン中華麺に向く硬質小麦。たんぱく質の含有量は中くらいで、うどんなどに向く中間質小麦。たんぱく質が少なく適度にやわらかいため、天ぷらなどの料理ケーキお菓子向けの軟質小麦。柔軟で弾力性の強いグルテンを豊富に含むデュラム小麦の4つに分類される。

小麦はな穀物の中で、貿易に回る割合が大豆に次いで高い。そのため異常などで不作が続くと、時には国際政治を動かすことも。

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関連項目

脚注

  1. *穀物などを粉にしてパンや麺類などに加工して食べること。
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