弱いから強いんだとは、猿渡哲也の漫画『TOUGH』に登場するセリフである。121st MATCH「リーダーとして」内で主人公の父親・宮沢静虎により発せられる。
チームDのリーダーとして、総合格闘技のワールドカップ扱いを受けているハイパー・バトルに臨む菊多サナエは、一回戦を控え、緊張のあまり胃液しかでなくなるまで吐き、「弱気はいかん!」と自分に喝を入れ強気になろうとするも、第一試合で敗北者となったディーゼルノイ・チョモンペットの潰れた顔面を見て、スポンサーである道元から「敗北したら臓器を売ってでも借金を回収する」という脅し文句が頭をよぎり、通路で頭を抱えて座り込んでしまう。
その場はチームメイトである宮沢静虎に促されリングインするも、“レスリング・アルティメット・マシーン”の異名を持つ先天的な格闘技エリート、カーロス・ベンジャミンといざ対峙すると、やはり恐怖という蟲に支配され、怖気づく。
繊細なウサギのようにリングを逃げ回る菊多に、観客はブーイングを飛ばす。
静虎は、「菊多さんはプレッシャーだけでもう息があがっている…」「それに対してカーロス・ベンジャミンは感情の起伏がない 格下の相手であっても容赦することなく完全に無力化するまで闘うというプロの冷徹さを感じる」「実力の差は歴然としている」と冷静に分析。
そうこうしている間に、菊多はベンジャミンのグリズリーをも倒すという超高速タックルで脳天からマットに叩き落され、地獄のパウンドが開始。
基本に忠実なパウンドを打ち込まれていく菊多を見て、静虎の隣で試合を見ていた宮沢熹一は、「あ――あ 親父の言う通りキクタは弱すぎや」と感想を口に出すも、静虎は「弱いから強いんだ」「相手の方が強いと思っているから徹底的に研究し戦略を練る」「きつい練習でその差を埋めようとする」と自論を述べる。
そして、菊多は、一瞬のスキをついて、オモプラッタから、この日の為に編み出した[1]変形フット・チョーク“キクタ・スペシャル”を極め、 カーロス・ベンジャミンを完全失神させて勝者となった。
病院にて、ハイパー・バトルの主催者の1人で“影の大統領”の異名を持つアメリカのマフィアの首領・ガンビーノの差し金で送られたダークモンキーによって左腕を深く傷つけられてしまった菊多は、チームDに所属するマッドサイエンティスト・立川博士の甘い誘惑に乗り、彼が開発した強力筋肉増強新薬“タチカワ・スペシャル”に手を出す。
戦略はおろか練習することなく、ステロイドで驚異的なブレイクスルーをし、スーパー・キクタとなった菊多は、二回戦の相手であるヨハキム・シュルトを難なくKO。
危険な薬物を使用したことを咎める熹一に対し、「文句があるならいつでも相手をするよ、キー坊」と、イキってみせるのだった。
掲示板
11 ななしのよっしん
2024/04/12(金) 15:57:15 ID: yzeXdIxK08
ふうん 史上最弱が・・・最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も恐ろしいィィ!マギィーッ!ということか
12 ななしのよっしん
2024/05/12(日) 10:08:19 ID: GfX+VMDc7N
ちなみに猿先生は元ネタの選手にこのこと言及されたらあからさまに目をそらしたらしいよ
13 ななしのよっしん
2024/10/04(金) 00:14:14 ID: Bda4l0aGbY
ニュアンスは異なるがポーンも弱いから強い。
チェスは取ったら取られるように構えるため強い駒がポーンに手を出すと普通は損をする。だからポーンは滅多に負けない。
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最終更新:2025/04/09(水) 04:00
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