新東名高速道路

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新東名高速道路（しんとうめいこうそくどうろ）とは、神奈川県海老名市の海老名南JCTから、愛知県豊田市の豊田東JCTに至る、高速道路（高速自動車国道）である。

概要

高速自動車国道 （有料）
E1A / E52 / E69  新東名高速道路
基本情報
総距離	244km（開通済みの区間） 270.4km（全線開通時）
開通年	2012年 -
起点	神奈川県海老名市
終点	愛知県豊田市
道路テンプレート

東名高速道路のバイパス路線として建設が進められている。

略称は「新東名高速（しんとうめいこうそく）」、「新東名（しんとうめい）」。法定路線名は「第二東海自動車道横浜名古屋線」。仮称は「第二東名高速道路」であった。

海老名南JCT～豊田東JCTの  E1A  本線のほか、支線として清水JCT - 新清水JCTの  E52  清水連絡路、三ヶ日JCT～浜松いなさJCTの  E69  引佐連絡路がある。

本線のうち海老名南JCT～伊勢原大山ICと新御殿場IC～豊田東JCT、支線である清水連絡路・引佐連絡路が開通済みである。

沿革

2012年に開通第一弾として、東名のボトルネック（由比PA付近）を抱える御殿場JCT～浜松いなさJCT、連絡道路として清水JCT～新清水JCT・三ヶ日JCT～浜松いなさJCTが開通した。これらの区間は当初、2013年3月に開通する予定だったが、震災発生時の迂回路確保などの理由により大幅に前倒しされ、2012年4月14日に開通した。

以下にその後の開通区間を供用順に列記する。

• 2016年2月13日　浜松いなさJCT～豊田東JCT開通
• 2018年1月28日　海老名南JCT～厚木南IC開通
• 2020年3月7日　厚木南IC～伊勢原大山IC開通
• 2021年4月10日　新御殿場IC～御殿場JCT開通
• 2022年4月16日　伊勢原大山IC～新秦野IC開通

未供用区間について

最終的に新秦野IC～新御殿場IC間供用開始により全線開通となる。しかし、この区間にある高松トンネル(2851m)の工事が難航。想定以上に軟弱な地質であり大量の湧水やトンネルの掘削面の崩落も発生。発表されていた2023年度開通には到底間に合わず、改めて開通時期を精査している状態である。

道路規格・車線数

完成6車線であるが、当面の間は暫定4車線で整備される（連絡路は完成4車線）。
道路規格が第1種第1級となっているため、線形がよく、必然的にトンネルや橋が多い。道路用地は本線の全線で6車線分取得されており、このうち御殿場JCT～浜松いなさJCTは6車線化が可能な構造で整備されている。

しかし、その他の区間は経費節減のため第1種第2級で暫定整備され、暫定4車線であるにも関わらず6車線化が考慮されていない構造で整備されており、橋・トンネルなどの構造物では拡幅が容易にできない構造となっている。浜松いなさ～豊田東JCT間の一部のトンネル内は断面が狭く路肩が狭隘であるため、「路肩縮小」の標識が複数設置されている。

最高速度

通常時の最高速度は完成当初本線のうち御殿場JCT～豊田東JCTは100km/h、連絡路は80km/hであった。2017年11月1日からは新静岡IC～森掛川ICで試験的に110km/hへ引き上げられる。その後2020年12月、御殿場JCTから浜松いなさJCTまでの6車線化された区間に於いて最高速度が120km/hに設定された。

PA・SA

EXPASAをさらに強化したPA/SA、NEOPASAが開業した。こちらは現在、新東名高速道路内にしかない。

並行する東名高速道路と比較すると、PA・SAの数が少ない。PA・SAの施設自体の規模が大きい一方、駐車可能台数が少なく、また駐車場の設計が他の高速道路と異なっており、構造上渋滞が発生しやすくなっているため、休憩施設での混雑が激しい傾向にある。休日などでは駐車場に入りきらない車両が本線にあふれている場合がある。
休憩施設が少ないため、休憩施設間距離も東名や他の高速道路と比較して長めである。東名はほぼ全線で約10～15km間隔なのに対し、新東名では約20～30km間隔の区間が大半を占める（静岡PA～藤枝PA、掛川PA～遠州森町PA～浜松SAは東名同様、約15km間隔）。特に長篠設楽原PA～岡崎SA間は、約37km休憩施設がない状態である。

インターチェンジなど

未共用区間は薄灰色地。IC番号のうち未供用のものは予測である。

本線

IC番号	施設名	接続路線	所在地			開通日
1	海老名南JCT	C4  首都圏中央連絡自動車道	神奈川県	海老名市		2018年 1月28日
2	厚木南IC	国道129号		厚木市
						2020年 3月7日
5-1	伊勢原JCT	E1  東名高速道路		伊勢原市
3	伊勢原大山IC	厚木秦野道路
						2022年 4月16日
3-1	秦野丹沢SA/SIC[1]			秦野市
4	新秦野IC	国道246号/厚木秦野道路（事業中）
4-1	山北SIC(仮称)	-		足柄上郡 山北町		未定[2]
4-2	小山PA/SIC(仮称)	-	静岡県	駿東郡 小山町
5	新御殿場IC	国道138号（御殿場バイパス）		御殿場市
						2021年 4月10日
7-1	御殿場JCT	E1  東名高速道路 (新東名東京⇔東名名古屋、東名東京⇔新東名名古屋方面のみ)
						2012年 4月14日
TN	今里トンネル	780m (トヨタ自動車のテストコース直下を通る)
TN	葛山トンネル	200m
TN	千福トンネル	170m		駿東郡 長泉町
TN	桃園トンネル	300m
TN	富沢トンネル	630m
6	長泉沼津IC	E70  伊豆縦貫自動車道
				沼津市
6-1	駿河湾沼津SA/SIC	SAはNEOPASA。SICは2017年3月18日開通
7	新富士IC	国道139号西富士道路		富士市
TN	富士宮トンネル	580m
TN	明星山トンネル	580m
BR	富士川橋	381m
TN	富士川トンネル	4430m		静 岡 市	清水 区
8	新清水IC	国道52号
―	清水PA	PAはNEOPASA
9	新清水JCT	E1A / E52  清水連絡路・中部横断自動車道
10	新静岡IC				葵区
10-1	静岡SA/SIC	SAはNEOPASA
11	藤枝岡部IC	国道1号（藤枝バイパス）		藤枝市
―	藤枝PA	-
12	島田金谷IC	国道473号		島田市
TN	栗ヶ岳トンネル	4662m 新東名高速道路で最長のトンネル
―	掛川PA	-		掛川市
13	森掛川IC			周智郡 森町
13-1	遠州森町PA/SIC	-
13-2	新磐田SIC	-		磐田市
14	浜松浜北IC	国道152号		浜 松 市	浜名区
14-1	浜松SA/SIC	SAはNEOPASA
15	浜松いなさJCT	E1A / E69  引佐連絡路・三遠南信自動車道
						2016年 2月13日
16	新城IC	国道151号	愛知県	新城市
―	長篠設楽原PA	-
17	岡崎東IC	国道473号(岡崎額田バイパス)		岡崎市
―	岡崎SA	SAはNEOPASA
1	豊田東JCT	C3  東海環状自動車道		豊田市
E1A  伊勢湾岸自動車道 名古屋・四日市方面

清水連絡路

※全て静岡県静岡市清水区内

IC番号	施設名	接続路線	開通日
9-2	清水JCT	E1  東名高速道路	2012年4月14日
9-1	清水いはらIC
9	新清水JCT	E1A  本線
E52  中部横断自動車道 身延方面

引佐連絡路

※全て静岡県浜松市浜名区内

IC番号	施設名	接続路線	開通日
E69  三遠南信自動車道 鳳来峡方面
15	浜松いなさJCT	E1A  本線	2012年4月14日
15-1	浜松いなさIC	国道257号
17-1	三ヶ日JCT	E1  東名高速道路

関連動画

※数々の走行動画が投稿されている。中には新東名を特集してシリーズ化している走行動画もある。

関連項目

• 日本国：高速道路一覧
• 東名高速道路
• 新名神高速道路
• 三遠南信自動車道
• 伊勢湾岸自動車道
• 東海環状自動車道
• NEOPASA
• 東名ハイウェイバス
• 新磐田スマートインターチェンジ
• 浜松ストレート

外部リンク

• NEXCO中日本

脚注

1. *2022年4月16日、SAより先行して秦野丹沢スマートインターチェンジが供用開始となった
2. *この区間にある高松トンネルの工事難航のため工程精査が必要となった。発表されていた2023年度の開通も困難と判断されている