片道勇者とは、SilverSecond(SmokingWOLF)による強制横スクロールRPGである。フリーウェア。Silver Second13周年記念作品である。
作者の以前までの作品とは違いシルフェイドシリーズではなく独立した世界観であるが道具や武器は一部共通である。(後に片道勇者プラスでは、SmokingWOLF作品でおなじみのアルバートが参画)
2014年に公開されたシェアウェア版「片道勇者+(片道勇者プラス)」に関しても記述する。
2016年から2017年にかけて公式TRPGルールブックが、2019年には公式ノベライズがKADOKAWAより発売された。
2020年6月には『片道勇者+(片道勇者プラス)』がPLAYISMよりNintendoSwitch用ソフトとしてダウンロード版の配信が開始された。
魔王の手により、世界が刻一刻と闇に呑まれて消え去りつつある世界が舞台。
主人公は王に命じられて、勇者として魔王討伐の旅に出る。
ここまでだとよくあるファンタジーRPGなのだが、「世界が刻一刻と闇に呑まれて消え去りつつある」のが特徴。
このゲームでは旅の間、文字通りの意味で世界が少しずつ消滅していくのである。一般人は逃げるのをあきらめるほどの脅威である。
具体的には、1ターン経過(1歩移動する、攻撃する、アイテムを装備したり使ったりする等)する度に、画面が強制的にスクロールし、その時画面左端にあるものは人もアイテムも建物もモンスターも全て闇に呑まれて消滅する。当然、主人公も闇に呑まれれば即ゲームオーバーである。
そんなわけで、主人公は魔王を倒すため、休むことなく東に向かって旅を続けることになる。魔王を倒し、闇が動きを止めるまで、旅は終わらないのだ。
ちなみに、Silver Second作品にお馴染みのいつものアレとかコレとかソレとかもあるので安心。
2013年4月1日には作者のSmokingWolfよりTRPGがエイプリルフール企画とともに発表され公式サイトにおいて片道勇者TRPGリプレイが公開されている。
海外を視野に入れるため2014年にはPlayismによりSteam版が公開され英語化された。
なお2015年7月にスパイク・チュンソフトよりこの『片道勇者』を原案としたゲーム『不思議のクロニクル 振リ返リマセン勝ツマデハ』がPS4・PSVITAにて発売された。基本システムと構成はほぼ同一だが、キャラ設定やクラス増量、対戦機能等の変更点がある。
2016年5月には作者による小説付き資料集&ファンブック「片道勇者開発記」が有料発売(500円程度)された。(後にKindleでも発売。)
また、前述した自家製(SmokingWolf作)とは別にKADOKAWA(富士見書房BC)より片道勇者TRPGが2016年6月より冒険企画局協力の元発売されており(イラストはモタが担当)、2016年11月には片道勇者TRPGプラスが発売され、2017年には片道勇者TRPGアベンドが発売され商用TRPGルール集はシリーズ3作となった。
無印、プラスともにゲームの作成ツール(エンジン)は、作者SmokingWOLFが制作したWOLFRPGエディターを使用している。後述するNintendo Switchの移植の際はNintendo Switch内でWOLFRPGエディターが動作するように調整したようである。
加えて、システムやキャラクターやクラスの他様々な新要素を追加・一新したリフレイン・シェアウェア版の『片道勇者プラス』が2014年10月24日より早期アクセス版(有料ベータ版)が公開され、2015年4月1日に正式版が公開された。(WebMoney版500円、Playism(Steamkey付け)版700円)。
基本システムについては無印と変化はないが新要素がある(後述)。
2015年8月にはSteam(配信元はPlayism)においても片道勇者プラスが公開された。
2020年6月18日よりNintendoSwitch版の配信が開始された。ただし、7月現時点でネットワーク機能には対応していない。
本作のジャンル名である。RPGと付いているが、実際にはローグライクの要素を多く取り入れている。
ターン単位で世界の時間が進んだり、ランダムにマップやアイテムが生成されたりする点はローグライクの特徴であるし、ローグライクの中にも(主に稼ぎ抑制のために)時間制限のようなものが設定されている作品が存在する。本作ほど厳しい時間制限は見たことないが。
しかし、後述の世界生成によって、「失敗したマップにペナルティ無しで再挑戦できる」点は、普通のローグライクゲームには存在しない特徴である。毎回新しい気持ちで次の世界に旅立つも良し、無念を晴らすために同じ世界に再挑戦するも良し。
プレイヤーの実力と運の両方が試され、更に再挑戦が手軽な点は、中毒性を高める原因このゲームの魅力のひとつと言えるだろう。
主人公が旅する世界には、それぞれ名前が付けられており、この世界の名前を基にして世界は創生される。
ランダム生成世界の名前呼びにくいっていうレベルじゃねぇぞ!
つまり、同じ名前の世界なら同じマップ、別の名前の世界なら別のマップで遊べるというわけだ。
マップもランダム生成であるため、山に囲まれた場所に入口が有ったり、出口が溶岩で塞がれている建物なんかもあり得る。頑張って壁を壊しましょう。
ちなみに、世界の名前はランダム生成するか、自分で入力するか、「今日のキャンペーンワールド」として日替わりで公式から提示されている世界に行くかを選べる。
同じ名前の世界に行けばマップ構成が同じなので、例えば街が多く冒険しやすい世界や、
逆にダンジョンなどが多く挑戦しがいのある世界などが攻略Wikiなどで紹介されていることがある。
キャンペーンワールドは、普通はランダムで配置される仲間候補がすぐさま登場したり、アイテムが強いが敵がそれ以上に強かったりと、特徴の強いマップが多い。
なお、これらの特徴は日替わり限定で、日付が変わると同じ世界に行ってもキャンペーン限定の特徴は無くなる。
(もちろん、世界の名前が同じであればマップ構造自体はそのまま。)
このキャンペーンワールドでは、オンラインプレイを簡単に楽しめるという特徴もある。
本作はオンライン対応しており、同じ世界にいる他のプレイヤーの状況をなんとなく知ることができたり、同じ世界で先立った他の勇者の霊と共闘したり力(と言う名の経験値とアイテムや金)を受け継いだりできる。
前述の通り、違う名前だと違う世界であるため、ランダム生成した世界は基本的に自分しか旅していない。キャンペーンワールドなら、他のプレイヤーと簡単に出会えるのである。
半裸やら全裸の勇者が普通に居るけど誰も気にしない。
主人公が倒さなければならない、世界の敵。
しかし、マップがランダム生成されることもあって、魔王は一定時間毎に主人公の近くに現れて、単身勇者を殺そうと襲い掛かってくる。魔王城なんてなかった。
魔王はゲーム内時間で3時間という、長いようで結構短い間だけ主人公と交戦する。もし仕留めきれなかった場合は一時撤退してしまう。
もちろん後でまた単身襲い掛かってくるので、主人公は装備を整え実力を磨き、魔王を倒せるようになるまで旅を続けることになる。
なお、魔王はSmokingWOLF氏の作品ではおなじみの、「クリティカルしない攻撃無効化」の結界を何重にも張っているので、普通に戦うとかなり苦戦するだろう。世界のどこかには、結界を貫く聖なる武器があるらしいが……。
魔王にはパンチなんじゃ……!
一回のプレイが終わるごとに、プレイの内容に応じて伝説ポイントを得ることができる。
この伝説ポイントを消費することで、次回以降のプレイを有利にする要素をアンロックすることが可能。
そしてこの伝説ポイントを得るとき、今回のプレイの評価を確認することもできる。評価をしてくれる人物が何者かは、ゲームを続けていけば正体が分かるだろう。
プレイ内容はリプレイファイルとして保存することもでき、魔王を討伐できれば主人公の名前は世界に記録される。
ちなみに、基本的には魔王から逃げつつひたすら長旅する方が伝説ポイントが増える。君は次元倉庫に蓄えた財宝を使って魔王を瞬殺してもいいし、また数十日数千kmの旅路をひたすら突き進んでもいい。
息切れして結界減ってる魔王より雑魚の方がよっぽど強いので油断は禁物。
片道勇者プラスにおいては伝説ポイントで武器防具が修繕できたりという利点が増えていたりする。
など
キャラメイクの際は名前と職業、いくつかのパラメータを設定することが出来る。
容姿は各職業A、B、Cがあり、CはA,Bどちらかで一定以上の評価を得ることで解放される。Aは男性、Bは女性であるが、Cは各職業によって性別が異なる。
初期プレイでは騎士か剣士もしくは狩人しか選択できないが、特定の行動を取るか伝説ポイントの消費により他の職業がアンロックされる。それぞれ職業ごとに初期能力値が異なる他、以下のような特徴がある。能力の伸び方も職業によって異なる模様。
筋力・敏捷といった基礎能力の初期値にボーナスを与えることが出来る他、伝説ポイントを使ってアンロックすることで様々な特徴を持たせることも出来る。重複も可で最大5つまで。選ばなかった場合はクリア後の評価に僅かながらボーナスが付く。
片道勇者プラスにおいては特徴項目が増えているが、なかにはマイナス特徴もあり、デメリットをはねのけてクリアするとクリア後の評価のボーナスが大幅に増えるというメリットもある。
『不思議のクロニクル 振リ返リマセン勝ツマデハ』とは、スパイク・チュンソフトよりPS4・PSVITAにて2015年7月発売された片道勇者を原案としたゲーム。略称は『フリカツ』なお、プロデューサーのTwitterやファミ通のインタビューで片道勇者が原案とふれられていたりはする(→ソース)が、公式サイト等ではそのようなことは記されはいない。
ネムリについては当初から参加キャラクターとして公表していたが、後に、片道勇者のクラスがDLCとして配信され、片道勇者からいくらかのキャラクターが参加している。
2016年4月28日にSmokingWolfより公式サイト上で有料(500円程度)発売。片道勇者の企画や片道勇者プラス製作の経緯、後のコンシューマー化、海外展開などの展開や開発に苦労した部分の技術的な話の他にも、仲間の事情や各職業のCキャラの設定やモンスターや武具防具アクセサリーやアイテムの設定資料集の面も持ち合わせている。全5章。また、フリーダを主人公とした小説も収録されている。
2013年4月1日のエイプリルフール企画として公開された。作者は原作者のSmokingWolf公式サイトにはルールや連載された全14話のリプレイなどが掲載されている。(→公式サイト)作者は、SmokingWolfは自家製版と呼称している
2016年6月17日に富士見ドラゴンブック(KADOKAWA/富士見書房BC)より発売。パワーアップ版である、片道勇者TRPGプラスは同年11月に発売された。また2017年3月には片道勇者TRPGアペンドとさらにルールブックが発売されている。 斎藤高吉・冒険企画局著、イラスト:モタ。
SmokingWolfが参加したリプレイを当人が編集したものがカクヨムで同年10月より連載された。
カクヨムと作者公式サイトで連載している、片道勇者のTRPGリプレイである。編集とイラストはSmokingWolf。カクヨム版は平日毎日更新だがシェイプアップ版、作者公式サイト版は週一金曜日更新で人気投票付きかつフルバージョンで収録されている。ストーリーは原作の片道勇者の設定に寄せている所も多い。一度完結したが、プラスのルールを使用した続編も2017年に公開された。
KADOKAWAのゲーム系に強い新文芸レーベル『ドラゴンノベルス』より新書判四六版で2019年10月に発売。著者は紅仗直、イラストは上記公式TRPGリプレイ版のイラストを担当したモタが担当し、原作者のSmokingWolfも監修を行っている。
内容は、無印でのシナリオをベースに描かれているため未プレイ者にとってはネタバレになる。プラスで追加されたシナリオは挿入されていないものの一部プラスで登場したキャラが収録されるほか、また登場クラスは全体の半分程度は反映されている。
著者がSmokingWolf作品のファンということもあり過去作がわかっている人にはお馴染のネタがさり気なく練り込まれているほか、片道勇者開発記に収録された小説の設定も反映されている。またカクヨムには発売記念特典小説が掲載されている。(→リンク)
また、2020年にはSmokingWOLFが監修時に小説版著者に提供した登場キャラの会話見本資料集について、SmokingWOLFが自ら動画化したものをニコニコ動画とYou Tubeにおいて全8話に渡って公開している。
掲示板
281 ななしのよっしん
2024/01/11(木) 18:13:19 ID: N1ke375r2E
命令出すユニットの数が増えるとゲームテンポが超絶悪くなると思う
あとやってたらわかると思うけど、移動能力の異なる味方が複数マスにまたがって存在してると色々面倒
282 ななしのよっしん
2024/04/23(火) 01:20:52 ID: Dott2uLdLp
>>279
ランダムな環境生成、ターン制、マス単位で区切られたグリッドベースなマップ、戦闘や移動がシームレス
引継ぎがあるので完全なパーマデスではないがしようと思えばできるしクリアもできる
ひたすら右に進むという点以外はかなり古典に忠実なローグライクなんですけど
283 ななしのよっしん
2024/12/07(土) 16:28:07 ID: f0ENPMve16
というか最近流行しているローグライトがひたすら右に進むちょっとした引き継ぎありパーマデスっぽいやつが多いんだよな
片道勇者が古典的ローグライクなのは間違いないんだけど、それはそれとして最近のローグライトの先駆けに見える
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最終更新:2025/03/23(日) 08:00
最終更新:2025/03/23(日) 07:00
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