血液 単語

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ケツエキ

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血液とは、動物の体内を巡る要な体液である。

単純にとも呼ばれる。
英語ではブラッドblood)。

概要

出血した時に血管から出てくる液体。
ご存じの通り、人間イヌネコなどは基本的に赤色

赤血球血球、血小板、血しょうなどからなる。

基本的に背のある動物赤色の、背のない動物青色の血を流す。
血液がく見えるのは赤血球く量が多いため。
(白血白血球が増えるが血液白く見える訳ではない)

人間の身体は体重の約13分の1(約8)は血液であるなど、活動を維持するうえで欠かすことができない。大人の体内にはおよそ4リットルの血液がある(ちなみに分は体重の約60%)。

唇や色など半分近く血の色が見える部分もあるが、血流が悪いとざめて見える。

少し度があり、時間経過とともに固まり、徐々にくなる。

極論、赤色の少しどろっとした液体であるが、感染症の原因にもなりうるため、いい加減な取り扱いや、他人の血液を生で触るといった行為は推奨されない。

比喩として
  • 熱血・冷血といった性格の例えにも用いられる。
  •  血筋・血縁・血の繋がり、血は争えない…など、家族・近縁関係を示すものもある。
    • 血統・血統書など、雑種でなく昔から管理されてきた動物などを示す。
  • 出血大サービスのような文字通りにすると大惨事になりそうなものも。

機能

「流れる臓器」とも言われ、

  • 身体中に酸素を運ぶ。
  • 身体中に栄養素を運ぶ。
  • 身体中から二酸化炭素などのいらなくなったものを運ぶ。
  • 病気の元となる細菌を倒す。
  • 身体中に熱を運び体温を一定に保つ。

などの役割を担っている。

心臓を出たものは動脈、用途を果たしたものは静脈をを通って腎臓で濾過され、心臓に戻る。
血液=赤なイメージがあり、静脈から出たものはど黒いため、初見ではぎょっとするかもしれない。
血液が心臓を出てから心臓に戻るまで、およそ30といわれる。

赤血球120日、血球は一週間血小板は3日ほどで寿命を迎える。死んだ後は肝臓や脾臓で分解され、尿や便とともに体外に排出される。

献血・輸血

献血・輸血によって血液を譲ることもできるが、血液型の異なる人同士の場合、凝固や溶血といった致命的な問題が発生する。
O型においてはどの血液型にも輸血することができる。

ただし、輸血元が特定用していたり、持病を持っている場合はこの限りではない。

かつて日本国内においては償の献血のほかに有償で血液を売る「売血」も行われていたが、検不十分による感染症などの様々な問題が発生したため1969年には終息している。

また、生命の危機していても輸血を極端に嫌がるカルト宗教団体も存在する(後述)。

戦場兵士や工事現場の作業員など、万一の大量出血(輸血)に備え、装・ヘルメットなどに血液型を表示記載し、速やかで円滑な医療措置が可となっている場合もある。

血液量・出血による影響

事件・事故災害戦闘などによって大量出血した場合、適切な応急措置(止血)や早急な輸血といった手段がなければ危険に陥る。

  • 体内の血液の20が急速に失われると出血性ショック
    (重要な臓器や細胞に血液が送られず、様々な症状)
  • 30を失えば生命に危険を及ぼす。
  • 50%を失うと失血死は避けられないと言われる。(13L
身長 体重 血液量 出血性ショック
(20%)
危険
(30%)
失血死
50%
参考
110cm 27kg 2.1L 0.4L 0.63L 1.05L 約67歳
135cm 40kg 3.2L 0.64L 0.96L 1.60L 約811歳
150cm 50kg 4.0L 0.80L 1.20L 2.00L 約811歳
165cm 60kg 4.8L 0.96L 1.44L 2.40L 14歳以上
172cm 70kg 5.6L 1.12L 1.68L 2.80L
190cm 80kg 6.4L 1.28L 1.92L 3.20L
200cm 88kg 7.0L 1.40L 2.10L 3.50L

もちろん体内で出血・負傷している場合もあるため、外傷がなくとも油断はできない。
交通事故当たり屋など、「怪がなさそうだし面倒だから通報しなくてOK」ではない。
通報しなければ「当て逃げ」「救護義務違反」(ひき逃げ)で即犯罪者となる。

止血

負傷の度合いによって血の吹き出し方や時間当たりの出血量は異なるものの、出血が止まらない場合、早急に止血を行わなければあの世へ制限時間はさらに残り少なくなる。
出血性ショックの諸症状から、後遺症を残す可性も出てくるため非常に重要。

  • 出血箇所を直接強く圧迫する。
  • 止血帯や布等で強く縛ることで血流を阻する。
    • そのままでは血液循環がくなり壊死するため、30分程度で一度緩める必要がある。
      • 止血帯に縛った時刻を書き込む。
    • 強く巻くことで止血効果は高まるが、神経を痛める場合がある。
      • 細い針金や紐ではなく、幅のあるベルトネクタイ等を使うことで負担を緩和できる。
      • 専用の止血帯は幅があり、容易に締め固定しやすいベルトのような形状である。
  • 負傷個所を心臓より高くする。
  • 止血点と呼ばれる個所(太い動脈)を強く圧迫する。

出血箇所によって有効な方法は多少変わる。
頭を負傷したからといって首を絞めてはいけない。

もちろん医療機関への連絡や搬送も忘れずに。
運転免許を持っている方は取得時に、教本に載っていたり講習を受けた方も多いかもしれない。

血を抜く

前者の止血とは逆であるが、釣ったや仕留めた動物の鮮度維持、生臭さが移らないよう血を抜く場合や、輸送時や解体する際に暴れて危険という理由で殺傷を兼ねて血抜きをする場合も多い。

血液自体は劣化・腐敗しやすく常温保存には向かないが、栄養があるため料理材料として用いられる場合もある。サバイバル等の極限状態においては、内臓や毛皮とともに活用したい部位のひとつ。

に噛まれた際などに吸い出す方法もあるが、口内に傷があると危険。

中世ヨーロッパ近代まで、治療法として患部の血を抜いて症状改善を図る瀉血しゃけつ)も一部で強く信じられ行われていたが、現在は一部治療に用いられるのみ。

犯罪捜査

事件現場に残った被害者の体液の一種として実際の事件現場から警察探偵もののフィクション作品まで幅広く用いられる。

  • 時間経過とともに固まり、徐々にくなる。
    • 血液の凝固具合など、死亡定時刻の大まかな推測に用いられる場合もある。
  • 不審な場所に付着した血液など、犯行当時の動きや様子のヒントとする場合もある。
  • 犯罪などでは、ふき取ってもルミノール反応によって暗所でる。
  • 被害者と揉み合った際や侵入時の負傷で付着した加害者の血液が残る場合もある。

フィクションにおいて

登場人物や視聴者に対して、ホラー映画戦闘シーンとも親和性が高い。
負傷・危険、絶望や惨状・惨劇・暴力的な印を突き付けるシーンとしてよく用いられる。

負傷や返り血で血まみれの姿や、天井まで血のとなった部屋・現場などは観客の恐怖や嫌悪感を掻き立てるが、耐性のい人はドン引きしてしまいトラウマになる、も眠れなくなることも。

「血塗られた」「血で血を洗う」「血祭り」「鮮血」といった表現もしくない。

また、一部の(リョナ好きな)人は心が躍らせる。
サイコパスな方は幸福な意味で奮するか、血みどろの地獄絵図でも割と動じないなど差がある。
血のとなった部屋や現場で不気味な笑みを浮かべるのもひとつのロマン

吐血喀血によって病弱や死期が近いことを悟る、悟らせるシーンお約束
極度の怒りや悲しみ、嫉妬呪いによって血涙を流す姿も禍々しい。

見たから、あえて血液と言及せず
トマトジュースケチャップフレッシュトマト味喩される場合もある。

出血を利用したギミック

出血状態を利用する作品も多い。

  • 状態異常としてHPが減り続ける。
  • 匂いに敏感なモンスターや猛といった敵に感知されやすくなる。
  • 負傷して垂れた血によって相手を追跡したり、敵に追跡される。
    • 逆に血液以外を利用したり、意図的に血の位置や量を調整することで追跡側を混乱させる。
    • 輸血パックなどを破裂させ、血液に敏感・貪欲なモンスター等の囮(デコイ)にする。
  • 登場人物が出血によって意識を失う・衰弱する様子など。
    • 一種の「制限時間」代わりとなり、余裕がないといった緊感を演出する。
  • しい出血においても然としているなど、強い意志や痛覚のさを表現する場合もある。
  • しい血の跡など、死体がなくとも凄惨な行為があった事を示せる。
  • ダイイングメッセージを書き残すインク代わりなど、探偵刑事作品ではおなじみ。
人外・モンスター等

ゾンビなどに噛まれた際の感染経路としても重要。

妖怪モンスターが変化したもの(人間態)や、宇宙人怪獣など、人間でないことを明確にさせるため、あえて緑色色の血液にする場合もある。

設定や特殊メイクなど

漫画家などが適当設定資料を作った結果、両血液型から生まれないはずの血液型になっているといった場合もあり
実の子でない、養子・托卵・取り違えといった余計な詮索を生むことになる。

においては小具として血糊が用いられ、特殊メイクと組み合わせるとかなりエグい事に。
実際、血液のようなものが衣服等に大量付着している状態で出歩く通報されるので注意。

相手を騙す手段として意図的に血糊や他者の血液、ケチャップ絵の具等を利用するといった手法もある。
(死んだふり)

作品として

アニメはたらく細胞」では体内で擬人化されてよく働く様子が見られる。

自身の血液そのものを
怪物を倒す武器(特効)として用いる「BLOOD」のような作品もある。

子供向け

年齢(CERO)が上がってしまうため、小さな子供向けの作品ではあまり用いられないが、エッチシーン鼻血を吹き出すといったギャグに用いられることもある。

前述の怪獣の血液などが赤色でないのは、子供への刺を抑えるためといった意味もある。

その他

2000年代には「血液型による性格の違い」「血液型性格分類」「血液型性格診断」を扱う番組や特集、出版が数多く組まれていた時期もあり、偏見を助長するなど問題となった。
(ブラッドタイ・ハラスメント)ちなみに科学的根拠はない。

ピラニアなど、血の匂いに敏感であったり奮するものもいる。
特に前者、女性生理中などにそれらのいる水中に入るのは得策ではない。

などのを血液に混ぜると怖さがわかる。
蛇の毒で人間の血が一瞬でゼリーに - ニコニコ動画 (nicovideo.jp)exit_nicovideo

人間以外の比喩

自動車におけるエンジンオイルなども同様に全身を駆け回り
潤滑・密封・冷却・洗浄・防錆など数多くの機を持つことから、血液に例えられることもある。

物流・輸送やそれらを行うトラックを血液とし
道路高速道路などは大動脈(血管)と例えられることもある。

輸血を嫌がる人

カルト宗教団体「エホバの証人」は輸血を極端に嫌がり、ブチ切れるなど医療機関に煙たがられる。
物事の判断のつく大人が前もって輸血拒否を示すなら、まだ個人の自由で済むかもしれないが
それのない子供毒親の輸血拒否によって死亡した例がある。

現在法律の改正により、子供への輸血拒否は「虐待」に分類され
一時的に権を剥奪する、緊急避難といった名で可となっている。

関連動画

関連静画

関連リンク

セリフ

ことわざ・故事成語

関連項目

比喩
症状
ウイルス・細菌

エボラ出血熱

利用・趣向
病状
百科記事がないもの
  • 血統書
  • 血液製剤
  • 壊血病[1]

脚注

  1. *ビタミンCの欠乏で全身がボロボロになるもの。かつては生鮮食品の保存ができない乗りなどに恐れられた。
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