近鉄四日市駅とは、三重県四日市市にある近畿日本鉄道の駅である。
本項目では併設する四日市あすなろう鉄道の「あすなろう四日市駅」についても述べる。
四日市市のターミナルの駅であり、三重県、もとより東海地方・中部地方(名古屋市を除く)民鉄最大の駅となっている。
ICカードは他の近鉄線駅と同様、PiTaPa・ICOCAが使用可能(四日市あすなろう鉄道は使用不可)。
スルッとKANSAI・Jスルーカードはエリア外(ただし、公式アナウンスはないが一部券売機で使用可)
JR東海(関西本線)の四日市駅からは離れているが、1956年までは隣り合っていた。
元々は、四日市市と津市を直結させることを目的に創業した伊勢鉄道(現存する伊勢鉄道とは無関係)が1922年に関西本線四日市駅に隣接させて開業させた。伊勢電気鉄道への社名変更の後に名古屋方面への延伸を目指すのだが、四日市駅周辺は既に市街地化しており、用地取得が困難であった。
そこで、四日市駅前に乗り入れていた軽便鉄道の四日市鉄道(現在の近鉄湯の山線)と三重鉄道(現在の四日市あすなろう鉄道)を買収し、四日市駅から途中駅の諏訪駅までの区間を廃止して用地を伊勢電気鉄道の路線に転用することとした。
こうして桑名駅までの延伸を果たした伊勢電気鉄道であったが、五私鉄疑獄事件の影響や過剰投資の結果経営が立ちいかなくなり、参宮急行電鉄との合併を余儀なくされた。そして関西急行鉄道を経て近畿日本鉄道となるのだが、四日市駅からほぼ直角にカーブ(通称善光寺カーブ)する路線は輸送力強化の大きな妨げとなったため、諏訪駅付近に新駅を開業し、こちらへ接続する短絡線を造って、四日市駅への乗り入れを廃止することとなった。こうして1956年9月23日に開業したのが、現在の近鉄四日市駅である(開業当時の駅名は近畿日本四日市駅)。
現在では近鉄駅前に大きな商業施設が集積しているのに対し、JR駅前はかなり寂れているが、戦前はむしろ四日市駅側の方が街の中心であり、諏訪駅はその西端に位置した。現在の近鉄四日市駅周辺は、戦後になって急激に開発されたものである。
三重県北部民が普通「四日市駅」というとこちら(近鉄四日市駅)を指すことが多いので、待ち合わせ等には注意が必要である。
なお、近鉄名古屋線・湯の山線の近鉄四日市駅と四日市あすなろう鉄道内部・八王子線のあすなろう四日市駅は駅舎・ホームが離れた位置にあり、改札外乗り換えとなる。
津方面は主に急行・特急の順で電車がくる。ただし、次の特急停車駅の白子駅には特急が先着することが多い。
名古屋方面は主に特急・急行の順でくる。江戸橋駅か塩浜駅で急行が通過する特急に抜かれていることが多い。
ほぼすべての普通が急行・特急と連絡する。
そのため普通は特急・急行列車の2本に抜かれることが多く、10分程度の長時間停車がある。当駅をまたいで乗車する場合は時間がかかる。
名古屋行き準急は近鉄四日市駅からの設定となっている。
ラッシュ時には名古屋~近鉄四日市間を4・5両編成で走る準急もあるが、津方面の普通は当駅で2両ないし3両に切り離される。
鈴鹿線直通平田町行き急行(塩浜駅・伊勢若松駅・鈴鹿線内各駅に停車)の始発駅である。しかし、この電車は平日のみ名古屋~四日市間を普通として運行し、当駅で鈴鹿線直通急行に系統変更している。
湯の山線のりば(5番)から発車する近鉄四日市始発津新町駅行き名古屋線普通が存在するが、これは湯の山線湯の山温泉発近鉄四日市行きの到着列車が系統変更して名古屋線に乗り入れるためで、実質的な湯の山線~名古屋線の直通列車となっている。(ただし到着から発車までかなり時間が空くため他に乗り換えた方が早い。)
1日の利用客は52,378人。(2008/11/18 近鉄調査)
近鉄の全調査対象駅(287駅)中9位で、三重県下では最多、名古屋線では近鉄名古屋駅に次いで2位である。
しかし、最近では最盛期の約半分まで減少した。
下記にもあるが、2013年に運行を開始したしまかぜの北勢地域の唯一の停車駅になっている。
自動改札機:北改札口と南改札口には赤い自動改札機が設置されている、《出場時2枚(定期・回数券カードや磁気切符・回数券カード)一括処理、ICカードが使用可能》
自動精算機:北改札口と南改札口に各1台ICカード履歴確認、高額紙幣に対応したタッチパネル式の精算機。
特急券・定期券販売機:特急券・定期券(通学定期の新規購入・進級後の更新は、窓口取り扱いのみ)・回数券カード等の販売
改札は近鉄が北改札、南改札の2つ(数年前まで近鉄百貨店連絡改札があったが閉鎖された)、四日市あすなろう鉄道が1つである。
路線 | 発車番線* | 種別 | 上り方次駅 | 当駅 | 下り方次駅 |
近鉄名古屋線 |
1,2(下り) |
しまかぜ | 近鉄名古屋駅 | 近鉄四日市駅 | 伊勢市駅 |
特急** | 桑名駅 | 近鉄四日市駅 | 白子駅 | ||
急行 | 近鉄富田駅 | 近鉄四日市駅 | 塩浜駅 | ||
準急 | 川原町駅 | 近鉄四日市駅 | (当駅止まり)*** | ||
普通 | 川原町駅 | 近鉄四日市駅 | 新正駅 | ||
近鉄湯の山線 | 5,6 | 普通 | (当駅始発) | 近鉄四日市駅 | 中川原駅 |
四日市あすなろう鉄道内部線 四日市あすなろう鉄道八王子線 |
9,10 | 普通 | (当駅始発) | 近鉄四日市駅 | 赤堀駅 |
*7・8番線は欠番扱い(昔は存在した)
**名阪ノンストップ特急・名伊甲特急は当駅通過
***一部は普通に種別変更し白塚・伊勢中川方面に向かう
掲示板
8 ななしのよっしん
2016/05/25(水) 02:52:28 ID: 62Du4Qa38Z
>>6
JRの走ってない都道府県の方が珍しいぞ、沖縄県しかないんだから
四日市周辺は近鉄の力が圧倒的すぎるが亀山や松阪以南はJRしか選択肢がない
9 ななしのよっしん
2021/08/17(火) 22:18:27 ID: 1f3udZ24HG
>>7
12万都市だが奈良県2位の橿原市も大概だぞ…
大和八木駅(日3.7万)、橿原神宮前駅(日1,9万)に対して
畝傍駅(日千人未満)だからね・・・
大和八木駅と畝傍駅の距離は近鉄四日市駅と四日市駅より短いのにこれだから驚きだ
(大和高田市ほか周辺自治体でもここまで多分ひどくない)
10 ななしのよっしん
2021/08/17(火) 22:20:16 ID: 1f3udZ24HG
>>8
在来線に関しちゃ、富山県がかなり風前の灯感出てきてるけどな、
並行在来線として北陸本線が転換されたおかげで
三重県も中央新幹線がいずれ通るがこれよりはましやろう
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最終更新:2025/03/23(日) 21:00
最終更新:2025/03/23(日) 20:00
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