阿蘇山の北に位置し、南小国温泉郷の一つを構成する、平日でも人通りが絶えない全国屈指の人気温泉地。
2009年版ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンでは二つ星を獲得するなど世界的な評価も高い。
秘境にありながら細かなサービスと高い満足度が約束された温泉として、令和に入っても好調が続いている。
山間にある派手な看板も歓楽施設もない、正に「古き良き鄙びた温泉地」といった、日本人なら誰しもが懐かしさを憶えるような景色が特徴。
さほど広くない温泉街には個性的な造りの宿がひしめき合っており、リーズナブルな価格設定でお財布にも優しい。
湧出量が豊富なことに加え、泉質は弱酸性単純泉、弱アルカリ性単純泉、硫黄泉、ナトリウム塩化物泉、硫酸塩泉、ナトリウム炭酸水素塩泉、含鉄泉と7種類も存在する。
貸し出しを行っているので浴衣姿の人も多い。
湯地場だが源泉そのものの温度が高いこともあり、全ての宿が自家源泉と露天風呂を所持している。
黒川温泉が注目され始めたのは近代に入ってからで、「山の宿 新明館」の館主が中心となって経営陣が議論を重ね、時代のニーズを観察し、九州の山には珍しい広葉樹を植えるなど地道な活動を続けた結果、鄙びた温泉地の再構築に成功し、不況が続いた平成の時代の癒しブームに押されて急成長を遂げ、今に至る。黒川の人々は強い郷土愛の持ち主が多く、故に一体感があり、隆盛への原動力が生まれやすい土壌だったのだ。
黒川温泉が人気を高めるきっかけなったものの一つに1986年に導入された「入浴手形」がある。六ヶ月の有効期限内に三軒の露天風呂に入れるというパスポートで、画期的だったため全国でも真似をする温泉地が頻出したが、その多くは参加する宿が少ないことが最大の要因となり失敗に終わった。相対的に黒川温泉のコミュニティー意識の強さの証明ともいえる。「黒川温泉の道は宿の廊下」という言葉もあるほど。
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最終更新:2025/04/02(水) 20:00
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