3勝クラスとは、中央競馬の平地競走において、収得賞金1600万円以下の競走馬が出走可能なレース、および収得賞金が1000万を超え1600万以下の競走馬のことである。
1997年夏から2019年春までの表記は「1600万下」。それ以前は「1500万下」「1400万下」…だった時代もある。
その名の通り、中央競馬で新馬戦or未勝利戦および条件戦において通算3勝している競走馬が所属するクラス。ただし重賞を勝利した場合などはこのクラスを飛び越えて一気にオープンクラスになるため、通算3勝の競走馬が全てこのクラスというわけではない。収得賞金とクラス分けについては、詳しくは収得賞金の記事を参照。
3勝クラスの競走が施行されるのは、2勝クラスと同様に平地競走の3歳夏季(正確には6月)からである。対象は「3歳以上」となり、2勝クラスと同様、3歳限定の3勝クラスは存在しない。それ以前(3歳春まで)に収得賞金が3勝クラス相当となっている馬は、オープン特別か重賞にしか出走できないので3歳夏競馬が始まるまではオープン扱いとなる。
3勝クラスに在籍するのは、基本的に中央競馬で2勝クラスを勝利した馬か、初勝利のあと3歳以降の重賞で2着になった経験のある馬なので、ある程度強い競走馬同士の戦いになる。中央競馬の場合、毎年4000頭以上の新馬が入厩しているが、2勝クラスのレースは年間450戦程度の開催であるため、3勝クラスに勝ち上がれるのは1世代につき上位450頭前後。即ち全入厩馬のうち、上位10%程度の馬しか辿り着けないクラスとなる。
また、ここを勝ち上がるとオープンクラスに昇格することから、条件戦としては最高ランクとなる。そのため「準オープン(準OP)」と呼称されることもある。また、3勝クラスの競走は、未勝利・未出走の馬(=収得賞金が0円の馬)は出走できないので、格上挑戦で参加してくる競走馬も必然的に1度は勝利していることになる(未勝利で重賞2着という例外はあり得るが、2021年現在実例はない)。
また、3勝クラスになると、重賞に出走することも多くなる。重賞で2着になれば、収得賞金が加算され、やはりオープンクラスへ昇格することになる。
2023年現在、3勝クラスで引退した競走馬で最も有名な馬はオジュウチョウサンだろう。これは、平地競走と障害競走で収得賞金を通算しないことが理由である。
なお、オジュウチョウサンは平地競走で2勝しかしていないが、勝利したのが500万下(現1勝クラス、収得賞金+500万円)と1000万下(現2勝クラス、収得賞金+600万円)なので、収得賞金が1100万円になり、3勝クラスになる。
それなりに強い馬が出走するクラスということから、第3場(東京・中山・京都・阪神以外の競馬場のこと)開催のメインレースや、主要競馬場の準メイン(メインレースの1つ前のレース)に組まれることが多く、テレビの競馬中継ではメインレースの前座的な扱いで放送開始直後の序盤に中継されることが多い。
2022年11月19日・20日開催の場合(この週は東京・阪神・福島開催)
R | 19日 | 20日 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
東京 | 阪神 | 福島 | 東京 | 阪神 | 福島 | |
1 | 2未 | 2未 | 2未 | 2未 | 2未 | 2未 |
2 | 2未 | 2未 | 3上1 | 2未 | 2未 | 2未 |
3 | 2未 | 2未 | 2未 | 2未 | 2未 | 3上1 |
4 | 2新 | 2未 | 2未 | 3上1 | 2新 | 障未 |
5 | 2新 | 2新 | 2新 | 2新 | 2新 | 障未 |
6 | 2-1 | 2新 | 3上1 | 2新 | 3上1 | 2新 |
7 | 3上2 | 3上1 | 3上1 | 3上1 | 3上1 | 3上1 |
8 | 障OP | 3上2 | 3上1 | 3上2 | 3上2 | 3上1 |
9 | 3上3 | 3上2 | 3上1 | 2-1 | 2-1 | 3上1 |
10 | 3上3 | 3上3 | 3上2 | 3上2 | 3上2 | 3上2 |
11 | 2GII | 3上L | 3上3 | 3上OP | 3上GI | 3上L |
12 | 3上1 | 3上1 | 3上1 | 3上2 | 3上3 | 3上1 |
この表のうち、黄色背景が3勝クラスである。1週間に72レースあるうち、わずか5レースだけが3勝クラスである。
また、3勝クラスのレースは原則として、すべて特別競走である(例外あり)。2021年に6年ぶりに平場(特別競走でない)の3勝クラスが組まれたが、かなり例外的である(理由であるが、3勝クラスの出走希望馬が増えることが見込まれたことである。いずれもダート戦で、3勝クラスの競走を増やすために1勝クラスのダート戦を削り、代わりに1勝クラスの牝馬限定ダート戦を牡馬牝馬混合戦に変更している(うち新潟は削ったのが混合指定されていたので牡馬牝馬混合戦に変更するのに合わせて混合もつけている))。
2021年に実施された、3勝クラスの競走は、以下の通りである。
以上合計214レース(うち平場2レース)である。また、3勝クラスに関しては、少なくとも2021年については(編集者の見落としがなければ)すべて混合もしくは国際指定されており、外国産馬の出走に制限はない(2勝クラス以下に関しては混合もしくは国際指定されていないレースもある)。なお、国際指定されていたレースは、ジャパンカップに合わせて開催されたウェルカムステークスのみのはずである(2勝クラスは平場1つとオリエンタル賞の2つ)。
掲示板
9 ななしのよっしん
2022/12/27(火) 11:45:43 ID: UvebZE4RJi
10 ななしのよっしん
2023/03/10(金) 11:56:42 ID: 8axSV5A55o
ジゲンさんの条件馬の身分でありながら6歳で本賞金1億2000万というのは
降格廃止後としては普通にすごい記録だと思うのでその栄誉を称える意味でここに記したい
条件戦に居続けるレベルの馬だとなかなかここまで稼げないしそれができるレベルの馬は基本さっさとオープン行くしな
特にここ最近の馬柱はなかなか美しいわ
なにげに障害ですら馬券内の経験あるしある意味すごい馬なのかもしれない
11 ななしのよっしん
2025/03/03(月) 13:02:10 ID: a4F4dTSiIn
「未勝利で重賞2着という例外」の初例となったクラスペディアは、2歳GIII2着(収得賞金600万で、そのまま3歳6月を迎えたら2勝クラス)→3歳リステッド1着
(収得賞金1800万となり、6月以降もオープン馬)という経歴を辿り、3勝クラス相当の収得賞金の時期を経ないまま昇格してしまうことになったな。
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最終更新:2025/04/10(木) 04:00
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