2勝クラスとは (ニショウクラスとは) [単語記事]

2勝クラスとは、中央競馬の平地競走において、収得賞金が1000万円以下の競走馬が出走可能なレース、および収得賞金が500万円を超え1000万円以下の競走馬のことである。

2001年夏から2019年春までの表記は「1000万下」。それ以前は「900万下」「800万下」…の時代もある。たとえばステイゴールドが勝利したときの阿寒湖特別は「900万下」である。

概要

その名の通り、中央競馬で新馬戦or未勝利戦および条件戦において通算2勝している競走馬が所属するクラス。ただし重賞を勝利した場合などはこのクラスを飛び越えて一気にオープンクラスになるため、通算2勝の競走馬が全てこのクラスというわけではない。収得賞金とクラス分けについては、詳しくは収得賞金の記事を参照。

2勝クラスの競走が施行されるのは、3勝クラスと同様に平地競走の3歳夏季（正確には6月）からである。対象は「3歳以上」となり、3勝クラスと同様、3歳限定の2勝クラスは存在しない。それ以前（3歳春まで）に収得賞金が2勝クラス相当となっている馬は、オープン特別か重賞にしか出走できないので3歳夏競馬が始まるまではオープン扱いとなる。かつては3歳春季競馬にも現在の2勝クラスに相当する1000万下が存在したが廃止になっている。

2勝クラスの競走馬の場合、特に格上挑戦などをしていないとすると、新馬戦(メイクデビュー)もしくは未勝利戦を勝利→1勝クラスのレースを勝利という、2度の勝利を経たということになり、そこそこ強い競走馬ということになる。
1勝クラスのレースは年間1,000戦程度あるので、このクラスに辿り着く馬の比率は全入厩馬（約4000頭）のうち20%程度、およそ5頭に1頭程度の割合となる。