イオシスとは
北海道札幌市に拠点を置く同人音楽サークル。活動開始は1998年10月10日。代表はたくや。
北海道大学のサークルメンバーが中心となって設立されたサークルで、現在もメンバーの多くはその関係者が多い。
有限会社としても法人登録しているが、サークルメンバーの大半は社員ではないためサークル活動と法人活動はイコールで結べる関係ではない。参加メンバーについては次の項目を参照のこと。
→IOSYSのメンバー一覧
有限会社イオシスの役割は明言されていないため詳細は明確ではないが、同サークル作品の専売通販サイト「IOSYS SHOP」の管理・運営、カラオケ・着うた配信や商業活動に関する窓口としての役割などがあると考えられる。
ちなみに、中古パソコン販売店の株式会社イオシスとは直接的な関係はなかったが、魔理沙の絵が描かれた看板に「同じイオシス同士仲良くしたい」と書いて店の前に出したことがあった。また2010年10月にOPENしたイオシスアキバ末広町店ではIOSYSのCDを取り扱っているほか、OPEN記念としてコラボステッカーがCDについてきた。
サークル活動としては主にゲーム音楽などの楽曲アレンジCDの制作が有名であるが、その他にもオリジナル楽曲CD、コントCD、映像作品の制作など多岐に渡る。以前は2ちゃんねるやファミコンゲーム、ごく最近でも三国志大戦や世界樹の迷宮など、扱った元ネタは複数存在するが、Youtubeやニコニコで東方アレンジ楽曲のPV作品が有名になりすぎてしまったことで、現在は「IOSYSといえば東方」という認識が強い。
また当時はまだ東方Projectの知名度があまり高くなく、IOSYSのPVをきっかけにその存在を知った人も少なくなかった。
2007年にはARM、quim、夕野ヨシミ(以上IOSYS)、miko(Alternative Ending)、カギ(locker room production)の5名によるオリジナルエレポップユニット「アルバトロシクス」がデビュー。
同人活動の枠を超え、地上波ラジオやテレビへの出演、さらには楽曲がUSENのインディーズチャートで上位に食い込むなど、今後の飛躍が期待される。
その他には、ARMや夕野ヨシミ、あゆなどを始め、商業活動へのメンバーの参加も活発で、2010年にはハドソンの高橋名人とのコラボレーションCD「高橋名人伝説 -魂の16連射-」を発表するなど、今後の商業活動も注目される。
ちなみにIOSYSが頒布したCDは2010年11月現在で170枚を超える。
また、2022年1月にはTikTokを中心にIOSYSの『スカーレット警察のゲットーパトロール24時』が大流行し話題となった。TikTok2022上半期トレンド チャレンジ部門にもノミネートされた。
同人業界では頒布作品の販売は即売会や同人ショップへの委託という形を取るのが一般的であるが、IOSYSはその他に多数の流通手段を採用している。
最も特殊的なのが、インターネット通信販売最大手のAmazon.co.jpや音楽ダウンロード販売最大手のiTunes Storeで作品の取り扱いがあることである。Amazon.co.jpでは「東方氷雪歌集」までの東方アレンジCDをコア・アソシエイツに書籍として委託する形で販売していたが、現在はインディーズ委託制度を利用してAmazon.co.jpに直接委託している。なお、その影響か現在はオリジナルCD以外はAmazon.co.jpでは販売されていない。
iTunes Storeでは当初は東方アレンジ楽曲以外のCDを取り扱っていたが、2018年に東方同人音楽流通を介しての東方アレンジ配信を始めた。また2021年には同サービス経由でサブスクも解禁されている。
もう一つ特徴的なのがIOSYS商品専門の通信販売サイト「IOSYS SHOP」の存在であり、このサイトでしか入手できない商品も多数存在する。
最近ではあまり珍しくなくなった東方アレンジ楽曲のカラオケや着うたの配信を他に先駆けて行ったことでも有名。
こうしたメディア展開やプロモーション方法のほか、前述した独自流通や一般流通販路の確保など、最近では商業活動的な要素が多くなり、音楽制作については同人サークルというよりインディーズレーベル的な要素が強いとも言える。
「メンバーの数が多い」「札幌と東京とにメンバーが分散している」という同人サークルとしては珍しい形態をしていることが影響してか、IOSYS内には独自のユニットや一部のメンバーにより構成される姉妹サークルが存在する。こうしたユニットや姉妹サークルはIOSYS本体の頒布するCDや作品に参加するのではなく、それぞれが独自にCDや作品を制作・発表しているのが大きな特徴である。
ちなみにコミックマーケットなどの一部の即売会においてIOSYSとしての参加が認められないことがあり、そうした場合は代わりに「はいてない.com」として参加をし、別に参加しているこれらのユニットやサークルのスペースなどでも一部の頒布品を置くという形で対応している。
ユニット | アルバトロシクス、Dear Chocolat、programYMG、Sugar Honey Babies、雲丹屋 |
サークル | A&D WORKS、OTAKU-ELITE Recordings、ユウノウミ、monoROSETTA、 onuphoto、ARMのArmageddon Records、M-COMMUNICATIONS |
ラジオ製作 | はいてない.com、TEAM-ARIMAX |
東方アレンジを手掛ける以前にも、オリジナル楽曲やファミコン時代のゲーム音楽のアレンジ、オーディオコントなどのコメディ系CD作品を多数頒布して、一定のファンを獲得していた。
この頃の代表作としては、ARMのオリジナルインスト曲を集めたアルバム「BEAT chronicle」「DEATH chronicle」、「ファミコンCD」シリーズ、2ちゃんねるをモチーフとした「マターリCD」「さいたまCD」「逝ってョCD」シリーズ、「トイレCD」シリーズ、札幌市に実在したメイドカフェをイメージした「ア・ラ・メイド ようこそミルクホールへ(通称・メイドCD)」などが挙げられる。
こうしたCDの多くは廃盤となっているためCDの入手は困難となっている上に公式サイトの情報も削除されている。しかし、一部のCDについてはダウンロード販売サイト「メロンブックス.com」にて入手することが出来る。
前述した楽曲制作以外にも活動は多岐に渡る。
中でも活動の活発なwebラジオ製作と動画サイトでの活動について記す。
同人サークルとしては珍しく自前のwebラジオポータルサイト「はいてない.com」をもつ。
原則として収録、編集、配信は全てIOSYSメンバーの手により行われている。
2010年11月現在、不定期配信を含めて13番組を配信している。中でも一時期ニコニコアニメチャンネルで公式配信(公式チャンネル「イオシスちゃんねる」(後述)にアップロードされている)されていた「mikoラジ」の認知度が高い。
配信中のラジオの一覧及び情報については はいてない.com を参照のこと。
番組の中には長寿番組とも呼べる番組もあり、2010年11月現在で「NLP イオシスぬるぽ放送局」は260回以上、TEAM-ARIMAXによる「RADIO ARIMAX」は派生番組を含むものの累計350回以上配信を行っている。
このような番組や終了した番組のバックナンバーは「メロンブックス.com」で無料ダウンロードが出来る。
近年はCD制作においてコントCDのリリースが少なくなったこともあり、出演者の中には活動の比重がラジオ寄りになった者や、ラジオのみにしか参加していない者も存在する。
また、出演者は外部メンバーも多数参加している。
そのメンバーは同人仲間に限らず、「現役学生」「声優」「俳優」「ラジオパーソナリティ」など多岐に渡る。
時には何かの切っ掛けでIOSYS以外のラジオを配信する場合もある。
過去の例としてはICC(札幌市デジタル創造プラザ)入居時、入居者仲間だったタレント集団「Studioどらごんめいる」が独自に配信していた「どらごんめいる通信」の配信や、18禁PCゲーム「echo.」(sputnik)のプロモーションとして、出演声優2名とIOSYSのジャーマネによる「今夜もBig the echo.」の制作、配信などがある。
CDのプロモーションとしてのFlashアニメーションが有名であるが、それ以外にも様々な動画を制作、発表している。
有名な作品としては、はいてない.comで一時期配信されていたレトロゲーム紹介番組「HVC ファミコン放送局」や、ネタ投稿ラジオ番組「脳内グランドスラム」のスペシャル版「WBBC」シリーズ、楽器未経験者がライブ演奏を目指す「おっさんバンド」シリーズなどがある。
かつては公式チャンネル「イオシスちゃんねる」を持つニコニコ動画へのアップロードや生放送の配信などを積極的に行っていた。
さらにそれ以前は用途によって使用サイトが異なっていた。通常の動画は「zoome」や「AmebaVision」、ラジオの生放送の場合は「livedoor ねとらじ」、動画での生放送は「スティッカム」を利用することが多く、特に生放送については「IRC」チャットによりリスナーとの双方向放送を可能にしていた。
2017年の「イオシスちゃんねる」閉鎖後は動画はYouTubeで公開されるようになり、生放送はFRESH!で放送されるようになった。2018年にはFRESH!での生放送を終了し、以後はYouTube Liveで生放送配信されるようになった。
「イオシスちゃんねる」はニコニコ公式チャンネルとして2008年11月20日に開設された。
開設当初は過去のPV動画のアップロードが中心であったが、その後は「おっさんバンド」や「イオシス写真館」、「SSH しゃちょう放送局」などのオリジナル作品のほか、「MOC UP」などの過去作品やCDのクロスフェードデモなど、数百本の動画がアップロードされていた。
生放送も積極的に行われており、はいてない.comで配信中のラジオの特別版などが配信されていた。
「I/O System」または「io.sys」、および「アクエリアスイオシス」が由来である。
Webラジオ内で「初期メンバーは、元々は高校のパソコン研究部の部員だった」という趣旨の発言がなされた。
メンバーのしゃちょう氏によって、「IOSYS」に見た目が似ているとして「10575」をイオシス数として過去に提唱されていた。それにちなみ、IOSYSが活動開始した時の資金は10575円であった、という逸話が2008年10月のIOSYS10周年記念トークライブ(新宿・ロフトプラスワン)にて、代表のたくやから写真入りで語られた。
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最終更新:2025/04/02(水) 04:00
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