スペード「違うよ、黙っていただけさ。あのめんつゆの時と同じさ」
ハチ「で、あの夏のめんつゆって何のことっすか?」
ジョーカー「やかましい!」
あの夏のめんつゆとは、ジョーカーのほんのり鰹と昆布のだしの利いたしょっぱい体験のことである。
スペード「よーく思い出してごらんよ、あの夏の日を・・・」
今から4~5年前、シルバーハートの師匠のもとで修行していた暑い夏の出来事である。
修行の休憩時間、幼いジョーカーは若干ふらつきながら台所へ駆け込んだ。
ジョーカー「暑~い、のどかわいた」
のどが乾ききったジョーカーの目の前に
テーブルの上にはよく冷えたお茶らしい飲み物が注がれているグラスがテーブルの上に置いてあった。
ジョーカー「おっ!麦茶だ~。らっきー!」(んぐんぐ)
と目を輝かせながら一気に飲んだのであった。しかし次の瞬間・・・・
ジョーカー「ぶはぁああああああ」
と口に含んだものを一気に噴水のように吐きだしのであった。
ジョーカー「めんつゆじゃねぇーか!!」
そう、グラスに注がれていたのは麦茶でなく、めんつゆだったのであった!
ほんのり唇がめんつゆで濡れているジョーカーを、キング(スペード)は指差しながら高笑いしたのであった。
キング(スペード)「あっはははははは!あっはははははは!」
ジョーカーは空になったコップをキングに差出しながら叫んだ。
ジョーカー「おまえか!これ置いたの!」
キング(スペード)「そ、そ、そうだよ。あっはははははは!」
めんつゆを置いた犯人はキングだったのあった。
キングは壁ドンしながら笑いつづけ、そしてジョーカーは顔を赤らめるのであった。
ジョーカー「だましたな、キング!」
キング(スペード)「だましてないよ、めんつゆって言わなかっただけさ。」
キングは壁ドンしながら更に高笑い続け、ジョーカーは更に顔を赤らめるのであった。
ジョーカー「ぬぐぅぅ・・・」
あのめんつゆ事件の後、怒りが収まらないジョーカーはある夜
深く眠っているキングの寝ているベットにそっと近づき、起こさないように静かパラシュートを付け
そして乗っていた飛行船からキングをベットごと落としてしまったのさ。
パラシュートを付けてキングを致命的にさせなかったのはジョーカーの優しさだったかもしれない。しかし・・・
シルバーハート「二人はあれからは仲が悪くなってしまったようだ。」
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最終更新:2025/12/09(火) 03:00
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