うたわれるもの 二人の白皇とは、2016年9月21日にAQUAPLUSから発売されるSRPGである。
概要
2006年発売の「うたわれるもの 散りゆく者への子守唄」(全年齢版。アダルトゲームとしては2002年発売)、2015年発売の「うたわれるもの 偽りの仮面」に続く、シリーズ三部作の完結編。
前作「偽りの仮面」の登場人物を中心としつつ、第一作「散りゆく者への子守唄」の登場人物も交えてストーリーが展開される。
主要登場人物
現時点で登場が確定しているキャラクターのみ記載しています。
白字部分はネタバレOKな方のみドラッグで反転してください。
「偽りの仮面」から登場
- オシュトル(ハク)
- CV:藤原啓治
- 前作の主人公。記憶を失い倒れていたところをクオンに助けられ、以後は保護される形でクオンと行動を共にしていた。その中でヤマト右近衛大将であるオシュトルと知り合い、彼直属の隠密として活動する内に多くの仲間に囲まれるようになった。
オシュトルが八柱将ヴライとの戦闘後に「仮面の者(アクルトゥルカ)」の運命として消滅する間際、彼の意志と「仮面(アクルカ)」を受け継ぎ、オシュトルの故郷エンナカムイへと逃げ延びた。以後はハクの名を捨て、オシュトルとして生きることを決意する。
本作ではオシュトルとしての名声とハクとしての知略、双方を活かしてアンジュの帝位奪還のため活動する。
その正体は旧人類(オンヴィタイカヤン)の生き残り。旧人類を強化する計画のため兄によって人体改造を施され、永い眠りを経て数百年後に目覚めることとなった。結果的にはその改造によって全人類がタタリと化す災厄から逃れることができた。後にヤマトの帝となっていた兄と再会し、余命短い彼から人類の謎について解明するよう意思を託されている。
- クオン
- CV:種田梨沙
前作のヒロイン。トゥスクル出身の薬師の少女で、記憶を失っていたハクを保護し世話していた。
帝都動乱の最中にハクやネコネ、オシュトルと別れ仲間達とエンナカムイへ逃げ延びたが、ネコネと共に帰還したオシュトルから「ハクは死んだ」と伝えられ、失意の内にその場を去った。その後は故郷トゥスクルへと戻り、とあるきっかけでヤマトを攻め落とすべく決起することとなる。
前作ラストでヒトならざる力を持つ存在であることが明かされている。本編の台詞などから彼女はハクオロとユズハの娘であると推察され、そのためハクオロの力を受け継いでいる可能性が高い。また同時に、オボロの言葉によってハクへ抱いていた想いが「恋」であったことも明らかになっている。
- ネコネ
- CV:水瀬いのり
オシュトルの妹であり、殿試に歴代最年少で合格した才女。理知的で責任感が強いが、歳相応の幼さも持つ。
兄を尊敬し、またクオンとも義姉妹の誓いを結び慕っていた。
自らの行動が原因となって兄を失ったことを悔いており、本作ではオシュトルの仮面を被ったハクを兄と呼び、彼を支え尽くすことで兄の意志を果たそうとしている。
- ルルティエ
- CV:加隈亜衣
ヤマトの属国クジュウリの末姫で、父はクジュウリ皇でありヤマト八柱将でもあるオーゼン。ホロロン鳥のココポ(CV:米澤円)といつも行動を共にしており、戦闘パートでもココポに乗って戦う。
穏やかで内気な心優しい少女であり、料理やお菓子作りが得意。憧れであったハクの死やクオンとの別れ、そして仲間達との戦いを経て精神的な成長を見せる。
- アトゥイ
- CV:原由実
ヤマトの属国シャッホロを治める八柱将・ソヤンケクルの娘。
普段は独特の雅言葉を使うおっとりとした性格で、恋に恋する多感な少女である。しかし一方で重度の戦闘狂という一面もあり、そのため強敵を欲するあまり激しい言動となることも多い。
戦闘では巨大な槍を用いた豪快な戦術を好み、非常に高いパワーを誇る。
いつもペットのクラリンを頭上に乗せている。
- キウル
- CV:村瀬歩
エンナカムイ出身の少年で、オシュトルの義兄弟。ネコネに対して好意を抱いているが、当のネコネには全く相手にされていない。純朴さが災いして他人に振り回されることの多い不憫キャラ。
戦闘では弓を用いた遠距離攻撃を行う。
ハク達が帝都を脱出する際にオシュトルの命を受け、彼の手兵を逃がすための連絡役としてオウギと共に帝都に残った。
本作ではアトゥイにけしかけられる形でついにネコネへ想いを伝えようと試みるが…?
- ノスリ
- CV:山本希望
かつて弟のオウギと共に「ノスリ旅団」を名乗り義賊として活動していた、豊かな胸を持つエヴェンクルガ族の少女。豪快な性格で正義感が強いが、思い込みが激しく早とちりしがちなのが玉に瑕。
キウルと同様に弓を用い、高い機動力で戦場を駆け巡る。
本作ではオウギとの挟撃が追加されている。
- オウギ
- CV:櫻井孝宏
ノスリの弟で、彼女の補佐役。姉とは対照的に落ち着いた性格で、常に姉のことを第一に考え行動する。諜報と腹芸が得意であり、隠密活動において高い能力を発揮する。
戦闘では二振りの刀を用い、素早い動きで敵を撹乱する。
ハク達が帝都から脱出する際、情報撹乱のためキウルと共に帝都に残った。
- ウルゥル/サラァナ
- CV:佐倉綾音
ハクが帝から賜った双子の少女。顔は見分けが付かない程そっくりだが、ウルゥルは色白でぶっきらぼうな喋り方、サラァナは色黒で丁寧な喋り方をする。
主であるハクには絶対的な忠誠を誓っていた。
「仮面の者」に対する封印の力を司る「鎖の巫」と呼ばれる存在で、強力な呪術を操ることができる。
PVでは同じく封印の力を持つウルトリィやカミュと共に力を開放する場面が描かれている。
- ヤクトワルト
- CV:江口拓也
剣豪として名を馳せ、特定の主に付かず各地を渡り歩く偉丈夫。かつては義理の娘であるシノノンをウズールッシャによって人質に取られ剣奴となっていたが、ハク達の協力でシノノンの救出に成功してからは彼らの仲間となった。
普段は「~じゃない」という口調で話す飄々とした人物だが、剣の腕は超一流であり義に厚い好漢。
素性や出身などはほとんど明らかになっていなかったが、PVではオウギにエヴェンクルガの流れを汲んでいるのではないかと指摘される場面がある。
一応シノノンは義理の娘のはずなのだが、なぜか「俺の女」と非常に紛らわしい表現を用いる。
- シノノン
- CV:久野美咲
ヤクトワルトの養女で、父のことは「とぉちゃん」と呼ぶ。まだ幼いがいつでも元気で、父とも違った男の子のような独特の話し方をする。
当初はウズールッシャによって人質に取られていたが、ハク達の計略により助け出された。
ハク一行の中では特にキウルによく懐いているが、シノノン本人は彼を子分にしたつもりなのかもしれない。
- アンジュ
- CV:赤﨑千夏
ヤマトの皇女。父である帝を何者かに謀殺され、自らも毒を盛られて声を出せなくなる重症を負う。その後アンジュを皇として認めないヴライに殺害されそうになるが、ハク達によって助け出されエンナカムイへと落ち延びた。
本作ではプレイアブルキャラクターとなり、なんと自ら武器を振り回し戦場に立つ。彼女が扱う武器は第一作でカルラが用いたものとよく似た大剣であり、見かけによらないパワーファイターであることが予想される。
また、ムネチカとの挟撃があることも明かされている。
- ムネチカ
- CV:早見沙織
「鎮守のムネチカ」の異名を持つヤマト八柱将の一人であり、平時はアンジュの教育係の補佐も務める。彼女もまた、「仮面の者」の一人である。
ヤマトによるトゥスクル侵攻の最中に帝崩御の知らせを受け、ヤマト軍やハク達が撤退する際に殿を務めるためトゥスクルに残った。
本作ではアンジュと同様プレイアブルキャラクターとなる。
- マロロ
- CV:杉山大
白塗りの化粧を顔に施し「おじゃる」口調で話す、貴族出身の風変わりな殿学士。
コミカルな外見や言動から前作ではギャグキャラとしての地位を確立していたが、本作OPではまるで修羅のような顔をして燃え盛る宮殿の中に立つ姿が確認できる。一体何があった…?
- ミカヅチ
- CV:内田夕夜
ヤマトを守護する左近衛大将にしてライコウの弟。「仮面の者」の一人であり、右近衛大将オシュトルとはヤマトの双璧と並び称されていた。
強面で見る者を竦ませる威圧感の持ち主。しかしただ高圧的なだけの人物ではなく、ウコンとしての顔を持つオシュトルに倣って気さくな飴屋のサコンとしても活動していた。
本作OPではオシュトルの仮面を被ったハクと対決しており、互いに仮面の力を開放し変身している。
- ライコウ
- CV:置鮎龍太郎
「聖賢のライコウ」の異名を持つヤマト八柱将の一人で、ミカヅチの兄。自らが戦場に立つことはなく、卓越した指揮能力や権謀術数を駆使して戦を有利に進める。
デコポンポの腹心であるボコイナンテを懐柔しようとするなど、一連の騒動の裏で何やら画策している模様。
またOPではアンジュに似た人影と共に映るシーンがあるが、それが本人なのか影武者なのか、はたまた別の何かなのかは現在のところ不明。
- オーゼン
- CV:佐々木義人
辺境の國クジュウリの皇にしてヤマト八柱将の一人。荒地を開墾し國を広げた功績により『楽土のオーゼン』との異名を持つ。
ルルティエを含む十五人の子供がおり、人目も憚らず甘やかしてしまう子煩悩な一面もある。
前作では空気だったが本作ではCVが付き、ストーリーにも関わってくる模様。
「散りゆく者への子守唄」から登場
- エルルゥ
- CV:柚木涼香
第一作のヒロイン。心優しい性格で、ハクオロに想いを寄せていた。
前作ではクオンの台詞の中で存在が示唆されるだけで登場はしておらず、本作OPでもラストで僅かに登場するのみであるためどのような活躍をするのかは全く不明。
- アルルゥ
- CV:沢城みゆき
エルルゥの妹であり、ムックルという白い虎(種族名はムティカパ)を従えている。前作にも登場し、第一作から大きく成長した姿を見せた。
クオンのことを妹のように可愛がっている。
- オボロ
- CV:桐井大介
トゥスクルを治める皇。かつてはハクオロに仕え、彼を「兄者」と呼び慕っていた。血気盛んだった過去に比べ、現在は若干の気性の荒さを残しつつも落ち着いた性格になっている。
クオンを娘として非常に可愛がっており、子煩悩な面も多々見受けられるが、国を統べる立場の者として時に厳しくクオンに接することも。
- ドリィ/グラァ
- CV:渡辺明乃
オボロに仕える双子の少年。少女のように見えるが少年。外見は全く見分けが付かない程よく似ており、二人共にオボロを「若様」と呼び慕っている。もう若様という年ではない気もするが…
弓を武器として用い、諜報活動も得意としている。
- ベナウィ
- CV:浪川大輔
トゥスクルの侍大将。知略に優れ、槍術にも長けている。その戦闘能力は「仮面の者」であるムネチカをも圧倒する程。
仲間への想いから視野が狭くなっているクオンに対し、大局を見定めるよう進言する。
- クロウ
- CV:小山剛志
トゥスクルの武将でありベナウィの片腕。
祖国に敵対する行動を取ったクオンを「子供の遊び」の一言で片付けるなど、非常に豪胆な人物。
- ウルトリィ
- CV:大原さやか
オンカミヤムカイを治めるオルヤンクル(賢大僧正)であり、カミュの姉。
本作で登場するフミルィルは、彼女が一時的に世話をし我が子のように可愛がった人物である。
OPではウルゥル、サラァナ、カミュと共に封印の力を使うシーンがある。
- カミュ
- CV:釘宮理恵
ウルトリィの妹で、黒い翼を持つ明るい性格の女性。アルルゥと仲が良く、彼女同様クオンを可愛がっている。
ハクオロの封印に密接に関わる人物。
- フミルィル
- CV:儀武ゆう子
トゥスクル出身の女性。クオンの御側付きで良き理解者であると同時に姉のような存在でもある。
第一作時点ではまだ赤子で、ウルトリィが一時的に保護していた。本作では成長し美しい女性となった姿で登場し、プレイアブルキャラクターとなる。
新キャラクター
- イタク
- CV:小林裕介
シャッホロの隣国ナコクの皇子で、青い装束に身を包んだ精悍な顔付きの青年。
母はソヤンケクルの妹であり、ソヤンケクルは伯父、その娘アトゥイは従姉妹にあたる。まだ若年だが、生真面目で誠実な性格から民の信頼は厚い。
形状は異なるがアトゥイと同様に槍を得物として携えている。
アトゥイとは親同志が決めた許嫁関係にあるのだが、彼女はまだそのことを知らないようだ。その前によくあの親バカがアトゥイの許嫁を認めたものだが。
- ヤシュマ
- CV:田丸篤志
クジュウリ皇オーゼンの長男であり、ルルティエの兄、シスの弟。十五人兄弟の中では二番目にあたる。
礼儀正しく侠気にもあふれる快男児だが、姉であるシスには頭が上がらない。
- シス
- CV:山村響
クジュウリ皇オーゼンの初子で、ルルティエやヤシュマの姉にあたる。どう見てもスカートがずり落ちている個性的なファッションセンスをしている。
気が強く、政略結婚のために國を出たものの反故にして自ら出戻った。
末妹であるルルティエを溺愛しており、彼女のためならあらゆる労を惜しまない。その献身ぶりが、周囲を巻き込んだ騒動に発展することも。
- トリコリ
- CV:藤田昌代
オシュトル・ネコネの母親。エンナカムイの町外れに一人で暮らしている。
夫亡き後、女手一つで子供達を育ててきた。優しく穏やかで、慈しみに溢れた良き母であるが、現在は目を患い、慎ましやかな生活を送っている。
眉の形状や泣き黒子がやはりオシュトルやネコネにそっくり。
主題歌
オープニングテーマ
- 星灯(ひかり)
- 歌:Suara / 作詞:須谷尚子 / 作曲・編曲:衣笠道雄
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関連項目
- うたわれるもの
- うたわれるもの 偽りの仮面
- AQUAPLUS
外部リンク