お嬢様特急(お嬢様エクスプレス)とは、『電撃G'sマガジン』メディアワークスで連載された読者参加企画を軸とした
メディアミックス企画の総称であるが、ニコニコ動画においては、ゲームのプレイ動画が主だっているので、
ここでは1998年7月に発売されたゲームソフトについて述べていく。
『出逢い…、別れ…、そして決断』
北海道稚内を出発点に南は九州まで、8月1日から15日までの15日間で日本を横断する超豪華特急「ヴェガ」。
このヴェガに乗って目的の無いあてどない旅にでる主人公が、目的や悩み、問題ごとを持って乗車してくる女の子達
と各地を観光しながら、会話したり相談に乗ったりして恋愛を育んでいくストーリー。
- この記事の一番上へ戻る -
主要駅間の列車移動中は車内を、主要駅では観光地を散策でき、女の子と出会うことでイベント(遭遇イベント)が起こせる。
また主要駅では女の子をデートにも誘うことができる。
この遭遇イベントやデートまたはその時の選択肢によって好感度を上げ、女の子と親密になっていくのが目的。
MDS(マルチプル・デュアル・システム)とは、ゲームに登場する女の子の行動のパターン化を防ぎ、
まるで本当に生きてるかのように行動させるため、女の子1人1人が独自に思考するようにしたシステムのこと。
このシステムにより、プレイするたびに内容が変わるようになっていて、女の子同士が勝手に仲良くなったりケンカしたりし、
その組み合わせもプレイするたびに変わるようなっている。
これにより、イベントの起こりやすさや起こるイベントも変わっていき、同じ女の子を攻略する場合でも
ある程度楽しめるようになっている。
- この記事の一番上へ戻る -
奇抜なデザインのヒロインはおらず、キャラクターの印象を大きく決める髪に関しても、髪型は総じて地味で、
髪の色もほとんどのヒロインは黒髪か茶髪で一人金髪がいるくらいである。
それでも、ヒロイン一人一人しっかり書き分けができており、”萌え”や”エロ”といった人目を惹きつける要素は薄いものの、
その地味で素朴なキャラデザは逆にバランスの取れた好感が持てる仕上がりとなっている。
また、少し前のゲームであるため服装が前時代的(?)な場合が多く、現代人の感覚からすると、
ほとんどのヒロインが”おしゃれベタ”とも言うべき萌え要素を持っていることにも注目したい。
(しかしながら、発売当初から、ヒロイン達の服装が「個性的というか少し変わっている」という批判があった
と言われているが、そのことについてはここでは伏せておく。)
※下記の動画をご覧いただければ、一度に複数のヒロインのキャラデザを確認いただけます。
|
|
左の動画の出演人物 |
|
|
左の動画の出演人物 |
バランスの取れたかわいいキャラデザに、2000以上の使い回しが一切ないグラフィック、また1キャラにつき50もある表情。
そして、プレイヤーにあまり暇を与えさせない250以上用意されたイベント(小さいイベントもあわせれば1000以上とも言われている)が最大のセールスポイントといえる。
必ずやって来るヒロインとの”別れ”があるところも、このゲームが他のギャルゲーと一線を画す特徴のひとつである。
そしてその別れ際こそ、このゲーム最大の見所である。別れの時がやって来て、ヒロインが下車してしまうとなにか寂しくなり
すごく後ろ髪を引かれ、別にタイプでもないヒロインでも、「次はこの娘を攻略したい」という気にさせてくれる演出は見事である。
お嬢様とは、さる高貴な家柄でお金持ち、いわゆるブルジョアジーの娘さんのことである。
このゲームをプレイする上で得られる情報だけで判断すると、このお嬢様の定義に当てはまるヒロインは唯一1人である。
この点に関して、地雷ゲーともいえる。
- この記事の一番上へ戻る -
■システムを生かしきれなかった隠れた「B級名作」
上記、特徴の項でも示した、ヒロインが途中で下車してしまう”別れ”の演出には定評がある。
しかし、逆に「ヒロインが途中で下車してしまう」ことがこのゲームの首を絞める最大のネックとされている。
まず、このゲームのシステム上の目玉とされるMDS(※MDSについての詳細は上記「ゲームシステム」の項をご覧ください。)は
ヒロインの行動、もしくはヒロイン同士の絡みを不確定にすることで、プレイを飽きさせないものにしようという狙いのシステムだが、
これに対しヒロインの乗車駅下車駅が決まっているため、ヒロインの行動範囲や絡めるヒロインが完全に固定されてしまい、
結果的にヒロインが途中下車してしまうことがMDSの可能性を殺してしまっている部分がある。
また、攻略完了しクリアフラグを立たせたヒロインが下車し、その状態でプレイヤーが他のヒロインにちょっかいを出すと、
下車したヒロインが怒ってしまいクリアフラグが粉砕してしまう。このため、プレイヤーはクリアフラグが立ったヒロインが
下車したあとは、ひたすら自室に閉じこもる、超鬱引きこもり作業プレイを強要させられる。
このことを惜しむ声は非常に多く、いま一歩良作・名作とまでは行かず、「B級名作」と評価されることが多いようだ。
■高定着力・低集客力
ニコニコ動画においても、ファンが少なからず存在するものの、やはり知名度が低くマイナーなイメージが強い。
お嬢様特急の動画を定期的に見ている人たちも、「今までこのゲームの存在すら知らなかった」、
「存在は知っていたけどプレイしたことはない」という方がほとんどのようだ。
それにも関わらず、お嬢様特急の動画はプレイ動画、実況動画、ED動画など、どの動画も約1000回は再生されており
(プレイ動画、ED動画については一回消えているので、現在再生数がリセットされている。)視聴者をお嬢様特急に関する動画に
定着させる、定着力の高さが伺える。
しかし、ゲーム全体のイメージ、ゲーム内容、登場キャラクターいずれも地味で、上記したように”萌え”や”エロ”などといった
人の目を惹きつける華が無い(もちろん、この点がこのゲームの良さともいえるのだが・・・)。
このため、視聴者の関心を集める集客力に欠け、定着力はあるものの、お嬢様特急の動画全体において伸び悩みが生じている。
- この記事の一番上へ戻る -
《登場人物-目次》
【ヒロイン】 / 【サブヒロイン】 / 【その他キャラクター】
《ヒロイン-目次》
【千歳さとみ】 / 【山口星奈】 / 【北上緑】 / 【七尾つばさ】 / 【飯山みらい】 / 【岩泉風音】 / 【津山菜々子】 /
【鹿島静花】 / 【エレナ・ユーリ・ノーディス】 / 【伊東小麦】 / 【加古川秋子】 / 【松浦愛】 / 【桜井真美】
■千歳 さとみ (17歳) CV:半場 友恵
|
■山口 星奈 (17歳) CV:長沢 美樹
|
■北上 緑 (17歳) CV:山崎 和佳奈
|
■七尾 つばさ (14歳) CV:大野 まりな
|
■飯山 みらい (15歳) CV:中川 亜紀子
|
■岩泉 風音 (16歳) CV:中山 真奈美
|
■津山 菜々子 (21歳) CV:永島 由子
|
■鹿島 静花 (22歳) CV:伊藤 美紀
|
■エレナ・ユーリ・ノーディス (18歳) CV:笠原 留美
|
■伊東 小麦 (18歳) CV:宮村 優子
|
■加古川 秋子 (17歳) CV:住友 優子
|
■松浦 愛 (18歳) CV:柳瀬 なつみ
|
■桜井 真美 (18歳) CV:氷上 恭子
|
- この項目の一番上へ戻る -
《サブヒロイン-目次》
【美弥澪】 / 【根岸ちひろ】 / 【神岡しのぶ】 / 【成田そのこ】 / 【羽田けさみ】
■美弥 澪 CV:伊藤美紀
|
■根岸 ちひろ CV:大野まりな
|
■神岡 しのぶ CV:笠原留美
|
■成田 その子 CV:山崎和佳奈
|
■羽田 けさみ CV:永島由子
|
- この項目の一番上へ戻る -
《その他キャラクター-目次》
【主人公】 / 【料理長】 / 【望月将斗】 / 【ピノ】
■主人公
口が達者で女の子の操縦上手なナイスガイ。地雷を踏んでしまった時の後腐れを残さないフォローは見事。
■料理長 CV:大塚明夫
ヴェガの食堂車の料理長。シャワー後は裸でうろつく癖があり、露出狂の気がある。
モデルはもちろん沈黙シリーズでおなじみスティーブン・セガール。
沈黙シリーズ通しての主人公で、唯一タイトルに沈黙がつかない沈黙シリーズ『暴走特急』においても
主人公のケイシー・ライバックから取って、名前を「家石 雷爆(けいし らいばく)」という。
■望月 将斗 CV:神谷浩史
飯山みらいのマネージャー。
■ピノ
リスかな?ネズミかな?
このゲーム唯一のエロ要素。
岩泉風音のペット。
- この記事の一番上へ戻る -- この項目の一番上へ戻る -
■実況プレイ動画
- この記事の一番上へ戻る -
- この記事の一番上へ戻る -
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/08(月) 11:00
最終更新:2025/12/08(月) 10:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。