くまのプーさんとは (クマノプーサンとは) [単語記事]

くまのプーさんとは、1926年に発表された作家A.A.ミルンの童話の主人公のくまのぬいぐるみの名前。
本記事は、この童話を原作としたディズニー作品の『くまのプーさん』のニコニコ大百科です。

概要

100エーカーの森で暮らすぬいぐるみ達のお話。原作とディズニー版ではいろいろと異なるので注意。
特にこのくまのプーさんシリーズはディズニーの中でもかなり幅広い作品幅を誇っている。
最近も映画化されたり、とても幅広く愛されているのが特徴。

ディズニーのオリキャラと勘違いする人もいるが、上の概要の通り人気童話であり、ディズニーはそれをアニメ化したという関係。
さらにキャラ版権自体を完全に買い取ったわけではないので、売上の利益などを契約しているステファン・スレシンジャー社などに利益を一部支払わないといけない足枷があり、それに関係したことで、法廷において泥沼の争いを演じてきた歴史がある。
今でもこの版権問題に関する、子供には絶対見せたくないような黒々しい戦いが続いている。

そんなディズニーは1961年に放送権を獲得し、1966年に初の作品「プーさんとはちみつ」が公開された。後に発表された数作は「くまのプーさん完全保存版」としてまとめ＋新規シーン追加で新しく作りなおされた。

ちなみにそんな当時からも原作厨は存在し、「原作の作風に合わない」などいろんな批判を呼んでいる。
よって、ディズニーキャラとしてのプーさんと原作におけるくまのプーは、別物として理解して楽しむのが吉。

原作付きの作品だが、ディズニーキャラとしての人気も高く、一時はミッキーマウスらディズニー原作のオリキャラすらも上回ってしまうほどだった。今でもミッキーらに並んで、ディズニーの顔の一つを飾っている。

キャラクターとしてのくまのプー

100エーカーの森に住む、のんびり屋のくまのぬいぐるみ。視聴者からはプーさんと呼ばれているが、森の住民達からは「プー」と親しみを込めて呼ばれている。^_実際に^{_{無職だからといって別に無職であることを指しているわけではない。}}

食いしん坊で、蜂蜜が大好物。友達思いで優しい性格だが、あまり頭は良くない。

本名はサンダース……というのは思い込みで、実際はプーさんの今の住居に以前住んでいた住民の表札に過ぎない。

その食欲は凄まじく、蜂蜜のためならどんなことでもやり、いくらでも食べられる。
ぬいぐるみなのに食事？というツッコミはこの作品そのものを否定することになるのでナンセンスである。

日本語版吹き替え声優

2013年に現役で担当していた亀山助清が死去したため、今後のプーさんの声優が誰になるかは不明。ちなみに現在、バンダイ版で担当した牛山茂以外に、プーさんを担当した吹き替え声優は残念ながら死去している。

山田康雄
あまり知られていない初代声優。他のプーさんとは明らかに違うダンディな雰囲気である。
牛山茂
バンダイ・ポニー版のVHS＆LDにおけるプーさん完全保存版の声優。中の人の声質もあって知的な印象を兼ね備える。
吉村よう
バンダイからブエナビスタに移る過渡期の声優。20代中盤から30代前半の人達はこの声を聞いたことがあるかもしれない。1991年死去。
八代駿
日本で最も有名だと思われるプーさんの声優。プーさんのモノマネをする人は恐らくこの八代版を真似する人が多い。死去によってプーさん役を降りることになった。2003年死去。
亀山助清
現在のプーさんの声優。前任の八代の声が印象的過ぎるせいか、その声質の変化に違和感を持つ人も多いだろうが、原語版の声を聞くと実はかなり原語版の声優さんに近い人選だということがわかる。2013年死去。
竹本敏彰（歌のみ）

プーの仲間達

クリストファー・ロビン
この子がいないと始まらない、プーさん達に慕われている少年。原作者の息子がモデル。頭の良くないプーさんにいろいろなことを教えてくれる。
ピグレット
プーさんと仲が良い仔豚。臆病で身体が小さいので何かと不自由している。日本語版では小宮山清の声が有名だが、小宮山は八代の死去以前に一身上な都合で降板している。
ティガー
ど天然な虎。バネ状の尻尾で飛び跳ねることをこよなく愛する。悪気はないが、その自由奔放さで周囲に迷惑をかけるトラブルメーカー。プーと同じかそれ以上の頭が悪いうえに、豆腐メンタル。どこか憎めない性格。
ラビット
畑を営むうさぎさん。どちらかというと老齢。悪気なしとはいえ自、分の畑を荒らすティガーのことは大の苦手。気難しい性格のせいでエピソードによっては悪役にされる。プーからはいつもはちみつを奪われている。
イーヨー
いつも尻尾が取れかけているロバ。木の枝を立てかけただけの、家とは呼べない家で暮らしている。性格がネガティブで喋り方も暗めだが、実は一番的を射た発言をするダークホース。ロバなのに。
オウル
話が長いことで有名なフクロウ。すぐに要点から外れて親戚の昔話や偉人の話をし始める。ゴーファーに突かれた時の「ぶっ飛ばすぞ！」という台詞はあまりにも有名で、何故かここだけは新版旧版ともに訳の内容が変わっていない。
カンガ＆ルー
母親がカンガ、息子がルー。子持ちなためかカンガは大人びているが、大人という立場故かあまりプー達と絡むことはない。一方でルーはジャンプの上手いティガーに憧れており、何かと登場する。
ゴーファー
原作にはいない地リスのオリキャラ。「俺は原作には出てこないけど力になる」という自分の立場を理解した台詞は、現代におけるアニメオリキャラへの異常な嫌悪に対する皮肉になっている……のかもしれない。せっかちで短気。