てめーはおれを怒らせたとは (テメーハオレヲオコラセタとは) [単語記事]

てめーはおれを怒らせたとは、DIOの敗因である。

てめーはおれを閲覧させた

ジョジョの奇妙な冒険･第3部「スターダストクルセイダース」の主人公空条承太郎の放った名言。作品の集大成とも言えるDIO対ジョースター一行の熱闘で承太郎がDIOを屠った後に勝負を締め括った重厚な言葉。DIOとジョースター家が互いに旧怨を持っているのは読者からすれば周知の事実で、DIOといえばジョースター家にとって切っても切れない最大の難敵である。そんなDIOとジョースター一行のバトルは第3部が始まって以来読者が長らく待たされ期待していた、まさにシリーズの総決算だった。

大接戦の末血の目つぶしで承太郎の視覚を封じたDIOは間髪を容れずスタンドで蹴りを放ち承太郎との純粋な力比べとなる。両者のスタンドが激突した際先にスタープラチナの拳に亀裂が走ったので承太郎の敗北かと誰もが思ったその時、こんどはザ・ワールドの足にヒビが入り体が瓦解しDIOは四散する事となる。そうして勝利を収めた承太郎が発したセリフがこの「てめーの敗因は…たったひとつだぜ……DIO…たったひとつの単純な答えだ………『てめーはおれを怒らせた』」なのである。

普段滅多に感情を表に出さない承太郎だが仲間や罪の無い民間人を殺傷し祖父の血を吸飲したDIOを許せる訳が無く、それまで鬱積していた情意を一気に解き放ち古の大敵を倒したのであった。これはクールな承太郎が憤慨してジョースター家に脈脈と継承される爆発力を発揮した数少ない貴重な場面である。承太郎対DIOのバウトを集約した言葉なのかもしれない。