とある魔術の電脳戦機 単語


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トアルマジュツノバーチャロン

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とある魔術の電脳戦機(バーチャロン)とは、セガのハイスピード対戦TPSアクション『電脳戦機バーチャロン』と、鎌池和馬のライトノベルを原作とするメディアミックス作品『とある魔術の禁書目録(インデックス)』との、まさかの公式タイアップ作品である。
2017年9月現在では小説・ゲーム・コミカライズの3方面に展開されている。

概要

2016年初頭、『とある~』シリーズファンとチャロナー(『電脳戦機バーチャロン』シリーズファンの呼称)の間で思わず耳を疑う情報が入った。それが前述のクロスオーバーである。
当然ながら2つの作品の間にはこれまでほとんどリンクがなく、どちら側のファンも「誰得なんだコレ」「どういうことなの…」と混乱をもって迎えられた。無理もない話である。

しかし、作り手の方は自暴自棄のヤケっぱちなどではなく本気のガチであった。

チャロン公式、すなわちSEGA側から持ち掛けて始まったコラボなのだが、本格的なサポートシフトを組んで事に当たっており(※チャロン外部参戦時ではいつものことです)、設定・シナリオ監修にはチャロン生みの親である亙重郎(Dr.ワタリ)氏が直々に、イラストは公式絵師のカトキハジメ氏が多数の書き下ろしを含め全て担当。彼らの本気に当てられた鎌池氏も「違う、なんかいつもの仕事と違う!」と半ば困惑しつつもノリノリで書き上げた。

その結果、物語の軸は氏のシリーズ『とある魔術の禁書目録』であるものの、バーチャロンの設定がしっかりと反映されたストーリーの妙あり、バーチャロイド(作中に登場するロボットの呼称。略称「VR」)の激しいバトル描写あり、抱腹絶倒のギャグパートあり、1ページ近くにも渡る上条さんの説教熱血シャウトあり…と、『とある~』シリーズファンはもちろん、チャロナーのファンアイテムとしても納得の出来に仕上がっており、既読者からの評価はおおむね良好。 

小説「とある魔術の電脳戦機(バーチャロン)」

2016年5月10日発売。『電脳戦機バーチャロン』シリーズ20周年記念作品でもある。

  • Q:『とある~』シリーズよく知らないけど大丈夫?
    A:大丈夫だ、問題ない。仮にこれまで『とある~』シリーズに全く触れたことが無くても、本作だけで綺麗にまとまっているので十分楽しめる。
    『とある~』シリーズはバトル物+群像劇で、登場人物は大なり小なり超能力を持つ者が多いのだが、本作のバトル描写はVR戦闘が大多数なので超能力はほとんど使われない。もちろん要所では使われているのだが、「おおよそこんな能力なのね」程度には理解できるようになっている。
  • Q:『電脳戦機バーチャロン』シリーズよく知らないけど大丈夫?
    A:大丈夫だ、問題ない。仮にこれまでバーチャロンを全くプレイしたことが無くても、用語集や基本的な解説も併記されているので十分楽しめる。
    小説だけ読んでも「おおよそこんなゲームなのね」程度には理解できるようになっているが、それでも気になる点があるなら対戦動画を何本か視聴してみるのもいいだろう。
    なお、その際は2作目の『オラトリオ・タングラム』の物を推奨する。  

あらすじ

ポータブルデバイス(携帯端末)で気軽にプレイできるゲームアプリ「電脳戦機バーチャロン」。
実際の街並みに巨大なVRを投影するリアリティもさることながら、登場するロボットのデザインや、超高速の戦闘がもたらす興奮が若者を魅了。ついには次世代競技の種目に選ばれるほどの人気作となった。

学園都市の生徒間でもバーチャロンは大流行。
先にバーチャロンにハマっていたインデックスが上条当麻を誘って布教したのだが、実はこのゲームにはとある秘密と陰謀が隠されていた…!?

劇中のレギュレーションについて

作中のバーチャロンだが、我々の知るこれまでのどの作品とも異なったレギュレーションに変更されている。
実はSEGA側が小説媒体に合わせたルールブックを製作して提供しており、作者自身も唖然としながらそれに準じた描写を行っているという経緯があとがきで語られている。この仕込みの速さ、さすが未来を生きるSEGA…

  • 基本システムはM.S.B.S Ver.5.XX(オラタン)準拠。作中のバージョン表記はVer.20.5。
  • 登場機体(バーチャロイド)は第二世代型(オラタン登場機体)と第三世代型(フォース/マーズ登場機体)。
    • 主に登場するのは第二世代型だが、ヤガランデやガラヤカの名が出てきたり、妨害系技能がちょこちょこピックアップされていること等から、OMG、フォースの要素も混じっている。
    • 「マテリアルアナライズ」と呼ばれるシステムで機体をカスタマイズ可能。デバイスで撮影した物体(生物、非生物問わず)の特徴を取り込みデータとして加工・組み込むことで、パラメーターの変動のみならず、姿形を変えたり大盾等の新規武装を持たせるといったことまで可能
    • 「サイファーは人型と飛行機形態の2つのモードを駆使して戦う」「エンジェランはジャミング等の妨害に特化した機体」といった若干のアレンジもある。
  • 1ラウンド90秒、3ラウンド2本先取制。
    • タイマンだけでなくチーム戦も可能。最大同時対戦数は不明(劇中では2on2まで)。乱入による変則マッチもある。
    • 勝敗は加点方式。「タイムアップ時にポイントが優勢だった」または「予備機含め相手チームを全滅させた」側がラウンド取得。
      • 敵機に有効打を与えると1点獲得。
      • 敵機の転倒(ダウン)につき2点獲得。ダウンした敵機が3秒以内に起き上がらないとさらに1点獲得。
      • 敵機撃破で5点獲得。
      • 消極的行為及びラフプレイに対する「ネガティブペナルティ」が存在。発覚した場合1点減点。
  • ステージは現実世界の風景をそのまま使用。ビルの壁を蹴って三角飛びしたり、射撃を防ぐ遮蔽物として利用可能。
    • 戦闘領域の広さはレギュレーションに応じて変更可能(大会予選では800m四方) 。
    • チーム戦では「ピットエリア」が存在する。ここで予備機と交代したり、武装を変更することが可能。射撃兵器は境界のバリアで弾かれるので交代・換装は安全に行えるが、当然ながら時間をかければかけるほど僚機が危険に晒される時間が増えることになる。

主な登場人物

上条当麻

『とある~』シリーズの不幸体質主人公の少年。
日ごろから町で話題となっていたバーチャロンを、インデックスに誘われる形でプレイし始めたのだが、それがバーチャロンに仕込まれた「裏の顔」へと彼を引き寄せる。

愛機は「テムジン」。
『電脳戦機バーチャロン』シリーズの看板機体にして、その扱いやすさから
初心者から上級者まで搭乗者が多い。そんなテムジンに主人公の上条当麻を当てたのは当然の帰結と言える。あとターボ近接に拳でぶん殴る技があるし。

インデックス

上条当麻の下宿先に居候中の妖怪食っちゃ寝少女。
不精な性格ながらなぜかハマったバーチャロンを上条当麻に勧めることとなる。

愛機は「バル・バドス」。
多種多様な武装が織りなす膨大な連携を全て手動で入力するため、「ニュータイプ専用」とまで言わしめる程の上級者向け機体。
ちなみに、「せっかくのコラボなんだからこれぐらいしないとダメだ!」というカトキの悪ノリのせいで、「バーチャロイド化したインデックス」とでも言うべき魔改造が施されている。

御坂美琴

『とある~』シリーズのスピンオフ『とある科学の超電磁砲』の主人公も務める少女。
友人達とチーム「ジャッジ・イグナイターズ」を組み、バーチャロンの大会に参加している。
しかし、彼女はとある案件を抱えており……

愛機は「ライデン」。
鈍重ながら高火力・重装甲の機体で、双門レーザー砲、バズーカなど必殺武器が満載。
美琴が搭乗するライデンはマテリアルアナライズで運動性を強化しており、当麻のテムジンに匹敵する機動力を発揮する。また、チームメンバーと同系のカラーリングを施した結果、紫と白のスポーツカーのような外観に。

白井黒子

『とある科学の超電磁砲』の登場人物で、チーム「ジャッジ・イグナイターズ」の一員。
大会予選で御坂と共に食蜂チームと対戦、かろうじて勝利を収めたが…

愛機は「フェイ・イェン・ザ・ナイト」。
軽量級ゆえの軽快な動きと、使いやすい武装が遠近共に揃っているため扱いやすい。さらに体力が50%を切ると「ハイパーモード」が自動発動して機体が金色に輝き、射撃の性能がアップする。ただし火力は低めで装甲もかなり薄い。
外観もチームメンバー同様のカラーリングが施された独自仕様となっている。

一方通行

上条当麻のライバルともいえる少年。同時に世界有数の超能力者でもある。
バーチャロンにまつわる不可解な事件とその核心であるブルーストーカーを追っている。

愛機は「スペシネフ」。
単発高威力な射撃と地上ダッシュの速さで相手を翻弄できるが、反面紙装甲で移動にひとクセあるピーキーな機体。
しかし、本編では機体そのものではなく、原作にも存在する「スペシネフが持つ精神感応能力」が事件を解決するカギとなる。

青髪ピアス

上条当麻を「カミやん」と呼ぶ親友で、本作では趣味(チャロン)と実益(バイト代)を兼ねて駅前のポータブルデバイスセンターでバイトしている。

愛機は「ドルドレイ」。
機動力が低いという欠点を厚めの装甲と射撃攻撃を弾くバリア「Vアーマー」で補いつつ、火炎放射やドリル射出といった武装で相手を削る、「耐えて勝つ」機体。
ただし、青髪自身はどうも勝敗は二の次らしく、ガラヤカのモーションを組み込んだり、機体の表面に美少女ペイントを施した痛仕様にして楽しんでいる。

食蜂操祈

常盤台中学の最大派閥を取り仕切るお嬢様で、本編序盤にて美坂美琴のチームと対戦。

愛機は「エンジェラン」。
機動力が高いうえに誘導性に優れた武器を多数扱えるが、代わりに低装甲・低火力であるため、リードを奪われると逆転するのが難しい玄人向けの機体。
彼女のエンジェランには「ハイヴ・イータ-(蜂の巣食らい)」という二つ名が付けられており、その名の通り「蜂」をモチーフとした黄色と黒主体のカラーリングが施されている。また、元々エンジェランに備わっていた妨害能力をさらに強化している模様。

富良科凛鈴(ふらしな りりん)

上条当麻の元に突如現れた謎の少女。バーチャロンに関する知識は相当なものだが、要介護レベルで常に眠りこけており、上条、インデックス、富良科の3人が揃うとトリオ漫才レベルのギャグパートが展開される。
チャロナーなら即座にストーリー上の重要人物「リリン・プラジナー」を連想するが…?

「上条当麻君。本来なら私は眠り続けていなければならない身なんですけど」

正体は学園都市から精製された「『とある』~世界におけるリリン・プラジナー」で、ブルーストーカーが「セカンドプラジナー」と呼んで追い求める人物。
彼女が完全に覚醒することは学園都市の完全崩壊と同義であり、本来ならこの世界にいてはならない存在である。しかし、それがわかってもなお、上条当麻は彼女を救うために奮戦する。

リリナ

ポータブルデバイスにプリインストールされているサポートAI。バーチャロンのアドバイスだけでなく、ポータブルデバイスに組み込まれた機能(撮影機能や電子クレジットの残高確認等)まで使いこなせるよくできた子。
…なのだが、「ポータブルデバイス所有者の言動を学習してAIが多種多様に変化する」という特徴を持つため、上条当麻のリリナはマスターをマスターと思わぬ軽口を叩きまくる。ギャグパートに加わるともう目も当てらんない。

ブルーストーカー

バーチャロンにまつわる都市伝説のように語られている謎のプレイヤー。
無差別に対戦を申し込んでは、圧倒的な力で勝ち星を挙げて去ってゆく。
その正体は電脳歴(バーチャロン本来の世界)からの来訪者。
「コード:フェニックス」と呼称される遠大な計画を達成すべく、タングラムの防衛機構である「自分を用いるに能わずと判断した人物を、『平行世界の同一存在と入れ替える』という形で放逐する」能力を利用し、新天地へとやって来た。

愛機は「サイファー」。
高い空中制御能力と鋭い弾道の弾丸による一撃離脱戦法が武器の機体。ただしスペシネフ並みかそれ以下の紙装甲で、一瞬の油断が命取りとなる上級者向けの機体。
右腕の基本武装「レヴナント」が大型の実体剣へ換装されていたり、通り名の如く青いカラーリングが施されている。

タングラム

『電脳戦機バーチャロン』シリーズに登場する「時空因果律制御機構」にして、2作目『オラトリオ・タングラム』のラスボス。
「因果律、すなわち未来を思うがままに改変できる」というトンデモ能力を有しており、タングラムを手中に収められれば世界の神となったも同然。それ故に、その力を危険視したリリン・プラジナーによって公正明大な人格を与えられ、多数の平行世界を結ぶ「電脳虚数空間」へと身柄を移された。

ゲーム『とある魔術の電脳戦機(バーチャロン)』

2017年3月12日に東京・秋葉原で「ゲームの電撃 感謝祭2017&電撃文庫 春の祭典2017&電撃コミック祭2017」が開催され、その会場にて『とある魔術の電脳戦機(バーチャロン)』のゲーム版をセガゲームズから発売することが発表された。

未確定要素が多いため現時点では何とも言えないが、作り手側の気合は十分であり、これがヒットすればバーチャロンシリーズ再興と本作名義での『とある~』シリーズスパロボ参戦の芽が生まれる。今後の情報公開に備えよう。

確定要素

  • 発売日は2018年2月18日。
  • 対応機種はPlayStation4及びPlayStation Vita。
  • ジャンルは「対戦型アクション」。
    • 小説版バーチャロンをベースに、未公開のルール・システムを組み入れるといった若干のアレンジを加えた物になる模様。
    • バージョンはM.S.B.S Ver.55.55。
    • プレイ人数は未定ながらオンライン対応。
  • ストーリーは小説の後日談。
  • BGM担当は小山健太郎氏から古代祐三氏に変更。

2018年9月の時点でゲーム版への登場が確定している人物

登場人物とVRは紐付けされているらしく、搭乗者の特殊能力が第四の兵装「ブーストウェポン」として発現、使用可能になる。

  • 上条当麻…乗機は「テムジン707」。オーソドックスな第二世代型テムジンだが、小説版と異なり、より青みがかったカラーリングとなっている。ブーストウェポンは「幻想殺し(イマジンブレイカー)」。
  • インデックス…乗機は「バル・ルルーン」。小説版では「インデックス専用バル・バドス」という表記であったが、ゲーム化の際に固有名詞が与えられた。あと形式番号の数字が彼女にちなんだ数となっている。
  • 御坂美琴…乗機は「ライデン【Judge Igniters】」。小説版の搭乗機のモデリングを忠実に再現している。
  • 白井黒子…乗機は「フェイ・イェン・ザ・ナイト【Judge Igniters】」。こちらも小説版の搭乗機のモデリングを忠実に再現している。ブーストウェポンの「空間移動(テレポート)」が戦いにどう活用されるかが期待される。
  • 一方通行…乗機は「スペシネフ【Rusty Blood】」。その二つ名の通り、背中のEVLバインダーと爪に赤のカラーリングがされている。
  • 食蜂操祈…乗機は「エンジェラン【Hive Eaters】」。小説版の食蜂機を再現したもの。オラタンにはなかったジャミング能力はチーム戦で光ることが予想される。

未確定要素

  • 上記以外の登場機体とパイロットの組み合わせ
    • (作中描写こそないが)佐天がアファームド・ザ・ストライカー、初春がグリス・ボックに搭乗するので、派生バリエーション(アファームド・ザ・バトラー/コマンダー、シュタイン・ボック)を除けば一通り揃っている。
    • ヤガランデ(中ボス)とガラヤカは作中で存在していることが言及されているが…。
  • マテリアルアナライズの再現や、左ターボ射撃の削減といったゲームシステム面での変更点。

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関連項目

  • 電脳戦機バーチャロン
  • 電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム
  • 電脳戦機バーチャロンフォース
  • とある魔術の禁書目録 / とある科学の超電磁砲

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